Mewを使ってメイルを読む方法


NetBSDにログインしてEmacsを起動した状態からもメイルを読むことができる。 本学ではMew というメイルリーダ(メイルを読むためのソフトウェア)を利用する。

署名ファイルの作成

電子メイルの末尾につける定型的な署名をファイルに保存しておく。これも 最初に一度やればよい(署名ファイル作成の説明)。

Mew起動方法

以下の説明はroyにログインした状態を前提としている。

  1. Emacsを起動する

    個人PCなどからTeraTermでroyにログインした場合
    % emacs -nw

    Emacsの画面に変わる。

    204/205教室からNetBSDログインした場合

    既に起動しているEmacsを C-1 で選択する。 もしEmacsが消えていたらktermから

    emacs &
    

    にて起動する。

  2. Mewを起動する (emacsの画面で)

    M-x mew [Enter]
  3. すると Mew の起動画面が出て来る(が速すぎてたぶん分からない)。

  4. Emacsの画面の下のほうにパスワードの質問が出て来る

    Enter password :

    ここでメイル専用のパスワードを入力し[Enter]を押す。 パスワードは画面には出ず、代わりにピリオド(.)が表示される。

  5. もし、新着メイルがあればそれらが取り込まれる。新着メイルが 無ければ何も表示されず静かに画面が変わる。いずれにしても、Emacsの下部 の反転した行(モードライン)に Mew: +inbox と表示されている状態に変わる。これがMewの基本画面で、 サマリバッファという。

Mewでのメイルの読み方

サマリバッファでは受信したメイル一覧が表示されていて、これらを選んで 何度でも読み直すことができる。この画面でメイルを読ときに利用できるキーは 以下の通り。

キーはたらき
ピリオド(.) 現在の行のメイルの先頭を表示する
SPC 現在の行のメイルの次のページを読む
BackSpace 現在の行のメイルの前のページを読む
Enter 現在の行のメイル内容表示を一行先送りする
i 新しいメイルを取り込む
- 現在の行のメイル内容表示を一行もどす
n ひとつ下のメイルを表示する
p ひとつ上のメイルを表示する
g 別のフォルダに行く
o リファイルする
C-n ひとつ下の行に移動する
C-p ひとつ上の行に移動する
< サマリバッファの先頭に移動する
> サマリバッファの末尾に移動する
s all [Enter] +inboxのメイルを全て再表示
d 削除マークをつける
u つけたマークを消す
x 削除マークのついたメイルを実際に消す
w 新しく誰かにメイルを書く(以下参照)
a 現在のメイルに返事を書く(以下参照)
A 現在のメイルを引用して返事を書く

Mewでのメイルの書き方

サマリバッファで w, a, A などを押すとまた画面が変わって誰かに送るメイ ルを書くための画面に移行する。Emacs下部のモードラインが Mew: +draft/1のようになる。この画面のことをドラフトバッファ といい、メイルを読んだときのサマリバッファとは違うものなので注意す る。ドラフトバッファでは画面が以下のようになる。

To:
Subject:
X-Mailer: Mew version 4.2 on Emacs 22.3 / Mule 5.0 (SAKAKI)
----

サマリバッファでaやAを押した場合は、To: のうしろに宛先が自動的に入っ ているが、wを押した場合は入っていないのでここに相手のメイルアドレスを書 く。たとえば、c101256さんに返事を書くときは以下のように書き足す(下線部)

To: c101256@e.koeki-u.ac.jp
Subject:
X-Mailer: Mew version 4.2 on Emacs 22.3 / Mule 5.0 (SAKAKI)
----
メイルアドレスは必ず直接入力の英数字で入れること!

つづいてSubject:の部分にメイルの題名を書く。ここは日本語でもよい。

To: c101256@e.koeki-u.ac.jp
Subject: カラオケのお誘い
X-Mailer: Mew version 4.2 on Emacs 22.3 / Mule 5.0 (SAKAKI)
----

最後に本文を書く。カーソルを末尾(--の次の行)まで移動してそ こに文章を入力する。

To: c101256@e.koeki-u.ac.jp
Subject: カラオケのお誘い
X-Mailer: Mew version 4.2 on Emacs 22.3 / Mule 5.0 (SAKAKI)
----
太郎さんへ
飯森花子です。

明日は暇ですか。だったらいっしょにカラオケなんかどうですかね。
レポート忙しかったら無理しなくていいですよ。
ではでは。

本文を書き終わったら、少し改行を余分に入れて 署名ファイルを挿入する。C-c C-iを押すと署名ファイルが即座に 挿入される。

送信は日本語をOFFにしてからC-c C-c で送信する。確 認のメッセージが出るのでyを押すと実際に送信される。

ドラフトバッファで利用するキー操作をまとめると以下のようになる。

キーはたらき
C-c C-i 署名ファイルの挿入
C-c C-c メイルの送信
C-c C-y 元メイルの引用
C-c C-q 書いているメイルを送信せずに捨てる

その他Emacsの標準的な操作として以下のキーも利用できる。

キーはたらき
C-k 行末まで削除
C-x 1(いち)単一ウィンドウにする
C-h BackSpaceとおなじ(前の文字削除)
C-p 一行上へ
C-n 一行下へ
C-b 一文字戻る
C-f 一文字進む
C-a 行の先頭へ
C-e 行の末尾へ
M-< バッファの先頭へ
M-> バッファの末尾へ
C-x C-s バッファをセーブする(こまめに保存すること)
C-x C-i 別のファイルをポイント位置に挿入する

Mewの終了

送信が完了するとまたサマリバッファに戻る。Mewを終了するには かならずサマリバッファに戻ってから q を押す。

Emacsの終了

C-x C-cでEmacsが終了する。これはtrrのときも同じ。