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(2) 04/23の授業内容:電子メール[1]-送受信・署名の作成

[1]電子メール

携帯メールとパソコンのメールの違い

携帯電話の普及に伴い、日常的に電子メールを使用する機会が増加しているが、携帯電話のメールとパソコンのメールにはいくつかの相違がある。

  • 携帯電話ではメールを送るために特別なソフトウェアを必要としないが、パソコンの場合はメーラーと呼ばれるソフトウェアを必要とする
  • 携帯電話では同一キャリア(例:ドコモ→ドコモ)であれば電話番号を指定すればメールを送ることが出来るが、パソコン同士の場合は電子メールアドレスを指定しなければ送ることが出来ない
  • 携帯電話ではメールにタイトルをつけない場合が多いが、パソコンの場合はタイトルをつけるのが常識

メールアドレスの構造

メールアドレスは hoge@koeki-u.ac.jp という構造をとる。

  • アカウント:@の左側(hoge)
  • ドメイン:@の右側(koeki-u.ac.jp)
  • メールアドレス:全体(hoge@koeki-u.ac.jp)

ドメインはインターネット上の住所にあたるもので、上記は、公益大(koeki-u.ac.jp)に所属するhogeさんのメールアドレスということになる。

大学が付与するメールアドレス

大学が、在学中に皆さんに付与するメールアドレスは以下の通り。

c113xxx@e.koeki-u.ac.jp

  • アカウント:学籍番号(最後の1桁のチェックディジットは除去)
  • ドメイン:e.koeki-u.ac.jp

koeki-u.ac.jpの手前にh.はサブドメインと呼び、入学年度別に管理をする上での区分である。

パソコンのメーラーはOutlook Express、Al-Mail、Opera、Thunderbirdなど有料、無料なものが様々あるが、本学ではWindows、UNIX双方で使用することを踏まえ、Mewというメーラーを使用する。

[2]Mewの起動・終了

Mewの起動

MewはUNIX用のソフトウェアであるため、利用するためにはroyに直接ログインをする必要がある。

  1. royにログインする
    TeraTermのアイコン
    • 起動メニューからNを選択してもよいが、Windowsを終了するのは面倒であるため、ここではWindowsを起動した状態でroyに接続する。通信ソフトであるTeraTermのアイコンをダブルクリックする。
    • 接続先をroy.e.koeki-u.ac.jpとして「OK」し、ユーザー名とパスワードを入力する。
      Royのログイン画面
    • ユーザ名、パスワード入力後、このような画面が出てくれば、接続成功。
      Royのログイン画面
  2. Mewを起動する
    • MewはUNIXのテキストエディタ(Windowsでいうメモ帳)であるemacs上で動くプログラムである。このため、まずemacsを起動し、その上でmewを起動する。
      • emacsの起動:emacs -nw[Enter]
      • Mewの起動:[Esc]x mew[Enter]
  3. パスワードの入力
    • Mewを起動すると、下部のミニバッファにAPOP passwaord:と表示される。ここで電子メール専用のパスワード(授業中に説明)を入力する。パスワードが正しく入力されると、新着メールの受信が行われ、リストが表示される。
      mew初期画面
    • 画面構成は左から順に、(1)送信日、(2)送信者、(3)メールタイトル(Subject)、(4)本文(の先頭)となっている。

Mewの終了

Mewを起動する際には、royへの接続→emacsの起動→Mewの起動という手順を踏んでいるので、順番に終了していく必要がある。

  1. Mewの終了:メール一覧に戻った状態でqとタイプ
  2. emacsの終了:Ctrl+x Ctrl+c
  3. royからの切断:exit[Enter]

[3]メールの送受信

送信

  • w:メールの新規作成。新規作成画面が表示されるので、宛先(To)、タイトル(Subject)、本文を入力する。To:やSubject:、From:の行の間を改行しないこと。改行するとメールを送ることができなくなる。
    • To:送信先のメールアドレスを記載。複数のアドレスに送信する場合は、カンマ(,)でつなぐ。
    • Subject:メールのタイトルを記載。「はじめまして」「お疲れ様です」「鈴木です」などはメーラーが迷惑メールと勘違いをして削除する可能性があるため具体的(例えば、「4月10日の情報リテラシーの授業について」「ワードに関する質問」)に書く。
    • 本文:----の下に書く。
      wを押してTo、Subject、本文を記載する
  • Ctrl+c Ctrl+c:メールの送信。入力すると、ミニバッファにReally send this message? (y or n)と表示される。yで送信完了。日本語入力モードの場合は「y」ではなく全角の「y」が入力されるため送信できない。IMEツールバーを見て「あ」ではなく「A」になっていることを確認する。
  • Ctrl+c Ctrl+q:作成途中のメールの破棄。入力すると、Kill draft message? (y or n)と表示され、yで破棄しメール一覧に戻る。作成途中のメールはなくなり、復活させることはできない。

受信

  • i:新着メールの確認コマンド。APOP Passwordを入力すると新着メールを確認することができる。
  • 読みたいメールで[Enter]:カーソルキー(矢印キー)の上下で読みたいメールを選び、[Enter]を押すと下部にそのメールの内容が表示される。
  • s all[Enter]:メール一覧に戻る

[4]練習(1)

2通メールを送る。

  1. 近くの人とメールアドレスを交換し、自己紹介のメールを送りあう。送信後、受信操作を行って正しく送信できたか確認する。後でこのメールに対する返信の練習を行うので1問質問を入れる(例:好きな食べ物は何ですか)。
  2. 担当教員宛にメールを送るが、わざとメールアドレスを間違えて送る。正しいメールアドレス、間違ったメールアドレスいずれも授業中に指示する。送信後、受信操作を行って、メールアドレスを間違えた際のエラー通知を確認する。

[5]メールの返信

返信

  • 返信したいメールを選んで,aまたはAとタイプ
  • 引用なし返信:a(下図上)
  • 引用つき返信:A(下図下)
  • メール作成後の送信方法は新規作成の場合と同じ

引用つきの返信

返信のメールはSubjectがRe:元のSubjectまたはRE:元のSubjectとなる。Re:の表示を見ることで、そのメールが返信であることがわかるので、Subjectは変更しないようにする。

ただし、何度も返信を繰り返すうちに、メールの内容がタイトルと合致しなくなる場合がある。この場合は、再度Subjectを付け直す。

返信時の引用のルール

引用つき返信(A)を選んだ場合、相手が送信してきた内容が>つきで表示される。

>神田です。
>
>本日はお疲れ様でした。
>次回の打ち合わせは5月3日15時より
>F研究室で実施したいと思います。
>ご都合はいかがでしょうか?
>他の予定が入っている場合は、
>お手数ですが都合の良い日を教えてください。

このメールに対する返事の書き方について考えよう。

良くない例(1) 全文を引用する

神田様

佐藤です。
お世話になります

>神田です。
>
>本日はお疲れ様でした。
>次回の打ち合わせは5月3日15時より
>F研究室で実施したいと思います。
>ご都合はいかがでしょうか?
>他の予定が入っている場合は、
>お手数ですが都合の良い日を教えてください。

5月3日で大丈夫です。

不要な部分は引用する必要はない。必要な部分だけを残して返事を書く。

良くない例(2) 読みにくい

神田様
佐藤です。
お世話になります。
>次回の打ち合わせは5月3日15時より
>F研究室で実施したいと思います。
>ご都合はいかがでしょうか?
5月3日で結構です。宜しくお願いします。

自分の書いた文章と引用部が区別しづらい。引用部の上下は1行あけた方が読みやすい。

良い例

神田様

佐藤です。
お世話になります。

>次回の打ち合わせは5月3日15時より
>F研究室で実施したいと思います。
>ご都合はいかがでしょうか?

5月3日で結構です。宜しくお願いします。

[6]送信エラーの確認

送信エラーの確認

Mewではメールを送信すると、自分宛にも同一内容のメールを送る。送信をしたら、受信コマンドのiをタイプし、パスワードを入力して正しく送信できたか確認しよう。

  • 正しく送信できた場合:送信したメールが自分宛に送られてくるのみ
  • 正しく送信できなかった場合:自分宛に送られてくるメール+エラーメール(MAILER-DAEMONからのメール)
    MAILER-DAEMONからのエラーメッセージの例

エラー内容の確認

MAILER-DAEMONからエラーメッセージが届いた場合は、エラーの理由を確認してみよう。

  • Sorry, no mailbox here by that name:@の左側のアカウント間違い
  • Host unknown:@より右側のドメイン間違い
  • Message size exceeds remaining quota:相手のメールボックスの容量が一杯になっている(相手が受信作業をするまでは再送信しても無駄)
  • Message exceeds maximum fixed size:送信したメールのサイズが大きすぎる。1MBを超えるようなサイズの場合、エラーになることが多い。

エラーメールの再送信

送信エラーの場合は、自分宛に送られてきたメールを選び、E(大文字)と入力すると再編集が可能になる。アドレス間違いの場合は適切に変更し、再度送信しよう。

[7]練習(2)

2通メールを送る。

  1. 先ほど送りあったメールに、引用つきで返信し、質問に対して回答する。メール全文を引用せず、不要な箇所は削ること
  2. 送信エラーになったメールに対し、Eで再編集を行い、正しいメールアドレスに変更後、再度送信する

[8]Mewのまとめ

起動

  1. TeraTermでroyに接続
  2. emacsの起動:emacs -nw[Enter]
  3. Mewの起動:[Ecs] x mew[Enter]

終了

  1. Mewの終了:q
  2. emacsの終了:Ctrl+x Ctrl+c
  3. TeraTermの終了:exit[Enter]

主要コマンド

  • 受信:i
  • 新規作成:w
  • 送信:Ctrl+c Ctrl+cの後でy
  • 返信:a(引用なし)、A(引用つき)
  • 再送信:Eで再編集が可能に
  • 署名の挿入:Ctrl+c Ctrl+i
  • 作成中のメールの破棄:Ctrl+c Ctrl+qの後でy

メール作成時の注意

  • To:相手のメールアドレスを記載。複数の人に同時送信する場合は,(カンマ)でつなぐ
  • Subject:メールタイトル。メールの内容がわかるようなタイトルを必ず記載
  • 本文:----の下に書く。必ず名乗ること

[9]出席課題

  1. To:課題提出用メールアドレス
  2. Subject:literacy02
  3. 本文:
    1. 学籍番号、氏名
    2. アドバイザー名
    3. 簡単な自己紹介
    4. Mewの感想(コマンドを覚えたか、自分が普段使用しているメーラーとの比較等)
  4. 提出期限は授業終了時まで

次回、メールパスワードを変更する。推測されにくい10文字以上のパスワードを考えておくこと。