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(2) 04/26の授業内容:電子メール[1]-送受信・署名の作成
[1]電子メール
携帯メールとパソコンのメールの違い
携帯電話の普及に伴い、日常的に電子メールを使用する機会が増加しているが、携帯電話のメールとパソコンのメールにはいくつかの相違がある。
- 携帯電話ではメールを送るために特別なソフトウェアを必要としないが、パソコンの場合はメーラーと呼ばれるソフトウェアを必要とする
- 携帯電話では同一キャリア(例:ドコモ→ドコモ)であれば電話番号を指定すればメールを送ることが出来るが、パソコン同士の場合は電子メールアドレスを指定しなければ送ることが出来ない
- 携帯電話ではメールにタイトルをつけない場合が多いが、パソコンの場合はタイトルをつけるのが常識
メールアドレスの構造
メールアドレスは hoge@koeki-u.ac.jp という構造をとる。
- アカウント:@の左側(hoge)
- ドメイン:@の右側(koeki-u.ac.jp)
- メールアドレス:全体(hoge@koeki-u.ac.jp)
ドメインはインターネット上の住所にあたるもので、上記は、公益大(koeki-u.ac.jp)に所属するhogeさんのメールアドレスということになる。
大学が付与するメールアドレス
大学が、在学中に皆さんに付与するメールアドレスは以下の通り。
c111xxx@h.koeki-u.ac.jp
- アカウント:学籍番号(最後の1桁のチェックディジットは除去)
- ドメイン:h.koeki-u.ac.jp
koeki-u.ac.jpの手前にh.はサブドメインと呼び、入学年度別に管理をする上での区分である。
パソコンのメーラーはOutlook Express、Eudora、Becky!、Opera、Thunderbirdなど有料、無料なものが様々あるが、本学ではWindows、UNIX双方で使用することを踏まえ、Mewというメーラーを使用する。
[2]Mewの起動・終了
Mewの起動
MewはUNIX用のソフトウェアであるため、利用するためにはroyに直接ログインをする必要がある。
- royにログインする
- 起動メニューからNを選択してもよいが、Windowsを終了するのは面倒であるため、ここではWindowsを起動した状態でroyに接続する。通信ソフトであるTeraTermのアイコンをダブルクリックする。
- 接続先をroy.e.koeki-u.ac.jpとして「OK」し、ユーザー名とパスワードを入力する。
- ユーザ名、パスワード入力後、このような画面が出てくれば、接続成功。
- Mewを起動する
- MewはUNIXのテキストエディタ(Windowsでいうメモ帳)であるemacs上で動くプログラムである。このため、まずemacsを起動し、その上でmewを起動する。
- emacsの起動:emacs -nw[Enter]
- Mewの起動:[Esc]x mew[Enter]
- MewはUNIXのテキストエディタ(Windowsでいうメモ帳)であるemacs上で動くプログラムである。このため、まずemacsを起動し、その上でmewを起動する。
- パスワードの入力
- Mewを起動すると、下部のミニバッファにAPOP passwaord:と表示される。ここで電子メール専用のパスワード(授業中に説明)を入力する。パスワードが正しく入力されると、新着メールの受信が行われ、リストが表示される。
- 画面構成は左から順に、(1)送信日、(2)送信者、(3)メールタイトル(Subject)、(4)本文(の先頭)となっている。
- Mewを起動すると、下部のミニバッファにAPOP passwaord:と表示される。ここで電子メール専用のパスワード(授業中に説明)を入力する。パスワードが正しく入力されると、新着メールの受信が行われ、リストが表示される。
Mewの終了
Mewを起動する際には、royへの接続→emacsの起動→Mewの起動という手順を踏んでいるので、順番に終了していく必要がある。
- Mewの終了:メール一覧に戻った状態でqとタイプ
- emacsの終了:Ctrl+x Ctrl+c
- royからの切断:exit[Enter]
[3]メールの送受信
送信
- w:メールの新規作成。新規作成画面が表示されるので、宛先(To)、タイトル(Subject)、本文を入力する。To:やSubject:、From:の行の間を改行しないこと。改行するとメールを送ることができなくなる。
- To:送信先のメールアドレスを記載。複数のアドレスに送信する場合は、カンマ(,)でつなぐ。
- Subject:メールのタイトルを記載。「はじめまして」「お疲れ様です」「鈴木です」などはメーラーが迷惑メールと勘違いをして削除する可能性があるため具体的(例えば、「4月10日の情報リテラシーの授業について」「ワードに関する質問」)に書く。
- 本文:----の下に書く。
- Ctrl+c Ctrl+c:メールの送信。入力すると、ミニバッファにReally send this message? (y or n)と表示される。yで送信完了。日本語入力モードの場合は「y」ではなく全角の「y」が入力されるため送信できない。IMEツールバーを見て「あ」ではなく「A」になっていることを確認する。
- Ctrl+c Ctrl+q:作成途中のメールの破棄。入力すると、Kill draft message? (y or n)と表示され、yで破棄しメール一覧に戻る。作成途中のメールはなくなり、復活させることはできない。
受信
- i:新着メールの確認コマンド。APOP Passwordを入力すると新着メールを確認することができる。
- 読みたいメールで[Enter]:カーソルキー(矢印キー)の上下で読みたいメールを選び、[Enter]を押すと下部にそのメールの内容が表示される。
- s all[Enter]:メール一覧に戻る
[4]練習(1)
2通メールを送る。
- 近くの人とメールアドレスを交換し、自己紹介のメールを送りあう。送信後、受信操作を行って正しく送信できたか確認する。後でこのメールに対する返信の練習を行うので1問質問を入れる(例:好きな食べ物は何ですか)。
- 担当教員宛にメールを送るが、わざとメールアドレスを間違えて送る。正しいメールアドレス、間違ったメールアドレスいずれも授業中に指示する。送信後、受信操作を行って、メールアドレスを間違えた際のエラー通知を確認する。
[5]メールの返信
返信
- 返信したいメールを選んで,aまたはAとタイプ
- 引用なし返信:a(下図上)
- 引用つき返信:A(下図下)
- メール作成後の送信方法は新規作成の場合と同じ
返信のメールはSubjectがRe:元のSubjectまたはRE:元のSubjectとなる。Re:の表示を見ることで、そのメールが返信であることがわかるので、Subjectは変更しないようにする。
ただし、何度も返信を繰り返すうちに、メールの内容がタイトルと合致しなくなる場合がある。この場合は、再度Subjectを付け直す。
返信時の引用のルール
引用つき返信(A)を選んだ場合、相手が送信してきた内容が>つきで表示される。
>神田です。 > >本日はお疲れ様でした。 >次回の打ち合わせは5月3日15時より >F研究室で実施したいと思います。 >ご都合はいかがでしょうか? >他の予定が入っている場合は、 >お手数ですが都合の良い日を教えてください。
このメールに対する返事の書き方について考えよう。
良くない例(1) 全文を引用する
神田様 佐藤です。 お世話になります >神田です。 > >本日はお疲れ様でした。 >次回の打ち合わせは5月3日15時より >F研究室で実施したいと思います。 >ご都合はいかがでしょうか? >他の予定が入っている場合は、 >お手数ですが都合の良い日を教えてください。 5月3日で大丈夫です。
不要な部分は引用する必要はない。必要な部分だけを残して返事を書く。
良くない例(2) 読みにくい
神田様 佐藤です。 お世話になります。 >次回の打ち合わせは5月3日15時より >F研究室で実施したいと思います。 >ご都合はいかがでしょうか? 5月3日で結構です。宜しくお願いします。
自分の書いた文章と引用部が区別しづらい。引用部の上下は1行あけた方が読みやすい。
良い例
神田様 佐藤です。 お世話になります。 >次回の打ち合わせは5月3日15時より >F研究室で実施したいと思います。 >ご都合はいかがでしょうか? 5月3日で結構です。宜しくお願いします。
[6]送信エラーの確認
送信エラーの確認
Mewではメールを送信すると、自分宛にも同一内容のメールを送る。送信をしたら、受信コマンドのiをタイプし、パスワードを入力して正しく送信できたか確認しよう。
- 正しく送信できた場合:送信したメールが自分宛に送られてくるのみ
- 正しく送信できなかった場合:自分宛に送られてくるメール+エラーメール(MAILER-DAEMONからのメール)
エラー内容の確認
MAILER-DAEMONからエラーメッセージが届いた場合は、エラーの理由を確認してみよう。
- Sorry, no mailbox here by that name:@の左側のアカウント間違い
- Host unknown:@より右側のドメイン間違い
- Message size exceeds remaining quota:相手のメールボックスの容量が一杯になっている(相手が受信作業をするまでは再送信しても無駄)
- Message exceeds maximum fixed size:送信したメールのサイズが大きすぎる。1MBを超えるようなサイズの場合、エラーになることが多い。
エラーメールの再送信
送信エラーの場合は、自分宛に送られてきたメールを選び、E(大文字)と入力すると再編集が可能になる。アドレス間違いの場合は適切に変更し、再度送信しよう。
[7]練習(2)
2通メールを送る。
- 先ほど送りあったメールに、引用つきで返信し、質問に対して回答する。メール全文を引用せず、不要な箇所は削ること
- 送信エラーになったメールに対し、Eで再編集を行い、正しいメールアドレスに変更後、再度送信する
[8]メールへの署名のつけ方
通常の郵便では誰が送信をしたのかを明記する。電子メールも本文の末尾に送信者の氏名や所属、連絡先を記した署名をつけるのが一般的である。親しい友人同士のメールであれば不要だが、就職活動等で署名をつけていない場合は常識を疑われるので注意しよう。
署名をつけるために毎回名前や連絡先などを書くのでは面倒である。mewでは事前に署名を記述した.signatureという名称のファイルを作成しておき、メールの末尾にこのファイルに記載された署名を追加するという方式を取る。
.signatureファイルの作成方法
- emacsで作成するので、まずTeraTermでRoyに接続する
- emacs -nw[Enter]でemacsを起動
- Ctrl+x Ctrl+fと入力(ファイルの新規作成コマンド)。
- ミニバッファにFind file: ~/と表示される。ここに作成をしたいファイル名.signatureを入力し[Enter]。これにより.signatureという名称のファイルが新規作成される。
- 署名内容を記述する
- 作成した内容を保存するためにはCtrl+x Ctrl+sを押す。
- なお、Ctrl+x Ctrl+fは新規作成·ファイルオープンの2つの機能を持つ。既に作成した.signatureがあり、もう一度ファイルを開いて編集をしたい場合もCtrl+x Ctrl+fで.signatureを指定すればよい。
署名に記載する情報
- 本文と署名の境界線:本文との区別をするために境界線をつけるが、派手になり過ぎないようにする
- 氏名:必須
- 所属:必須
- 住所:通常は職場の住所を記載する。学生の場合大学の住所とするか、記載しない(自宅の住所は書かない方が無難)
- 電話番号:職場の電話番号を記載。自宅の番号や携帯電話の番号をむやみは教えない方が良いので書くか書かないかは各自で判断
- FAX番号:同上
- メールアドレス:必須
署名作成例
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 神田直弥 東北公益文科大学 学生 998-8580 山形県酒田市飯森山3-5-1 naoya@e.koeki-u.ac.jp ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
=================================== 神田直弥 東北公益文科大学 1年生 naoya@e.koeki-u.ac.jp ===================================
署名のメールへの追加方法
- 署名の追加:メール作成画面において、Ctrl+c Ctrl+iと入力すると本文の末尾に署名が追加される。
[9]Mewのまとめ
起動
- TeraTermでroyに接続
- emacsの起動:emacs -nw[Enter]
- Mewの起動:[Ecs] x mew[Enter]
終了
- Mewの終了:q
- emacsの終了:Ctrl+x Ctrl+c
- TeraTermの終了:exit[Enter]
主要コマンド
- 受信:i
- 新規作成:w
- 送信:Ctrl+c Ctrl+cの後でy
- 返信:a(引用なし)、A(引用つき)
- 再送信:Eで再編集が可能に
- 署名の挿入:Ctrl+c Ctrl+i
- 作成中のメールの破棄:Ctrl+c Ctrl+qの後でy
メール作成時の注意
- To:相手のメールアドレスを記載。複数の人に同時送信する場合は,(カンマ)でつなぐ
- Subject:メールタイトル。メールの内容がわかるようなタイトルを必ず記載
- 本文:----の下に書く。必ず名乗ること
[10]出席課題
- To:課題提出用メールアドレス
- Subject:literacy02
- 本文:Mewを使った感想。コマンドが覚えられそうかどうか。自分が普段使用しているメーラーと比較してどうか等。
- 提出期限は授業終了時まで
次回、メールパスワードを変更する。推測されにくい10文字以上のパスワードを考えておくこと。