roy > naoya > 情報処理特講II > (8)スライドの構成を検討する

(8) スライドの構成を検討する

[1] スライド構成の検討

そろそろ研究計画ができ上ったであろうか。できた人から発表に向けてスライドを作成する。今回が授業の中で行う最後のスライド作成となるので手順を再度確認しておこう。

聴衆分析を行う
聴衆はどのような属性を持つ人か(興味関心、知識の程度、なにを知りたいと思っているか)を整理する。聴衆が知らないと想定される用語を使用する場合は解説が必要になる。用語の理解の程度についても考えてみること。
発表の目的の整理
発表を通して伝えたいことは何か。自分が話したいことと相手が聞きたいことは必ずしも一致しない。聴衆が聴きたいことを踏まえた上であなたが伝えたいことを整理する。
研究発表の場合、研究分野が異なったり、専門知識が異なる人たちが集まっている場面での発表の際は、研究の詳細まで知りたいとは思わない(聞いても理解できない)ことが多いので、詳細な研究の進め方を話すと言うよりも、研究の背景や目的や意義を伝えた方が良い。また、そのテーマが聴衆の日常生活や身近な生活場面にどのように関連するのかを示すことができれば、聴衆は聞いた価値があったと思うはずである。
スライド構成はアナログで考える
最初からプレゼンテーションソフトを使って書き始めると、箇条書きで書いてしまうなど、ソフトの機能に依存したスライドしか作ることができない。この結果としてどの発表も同じようなスライドになってしまい、単調な発表になってしまいがちになる。構成はアナログで考えておくと良い。ポストイットを使って考えてみよう。
文章よりも箇条書き、箇条書きよりもフローや図で
箇条書きで構成されるスライドは、一見すると分かりやすい気がするが一本調子になりがちであり、集中しながら聴き続けるのがきつい傾向にある。箇条書きの代わりに図やフローで示したり、箇条書きの場合でも図や写真とセットで示すことで理解を向上することに加え、記憶に鮮明に残すことが可能となる。