授業開始10分後より20分間、trrの試験を行う。150点で1点。以降25点ごとに1点加点で、最大5点まで。つまり250点以上は何点でも5点となる。
出席、レポート、trrの合計得点により試験免除者を決定する。発表は1月に入ってからであり、出席は免除者発表の直前までの状況を全て加味する。未提出のレポートがある場合は早めに提出すること。また、採点結果が戻ってきていない課題がある場合は今年中に申し出ること。
念のために、この20分間でマークしたtrrの最高得点を連絡する。
制限時間は5分。出席点は2点。提出要領は下記の通り。
Tips:emacsでの日本語入力のオンオフはCtrl-oです
Tips:Mewによるメールの送り方はMewコマンドを参照
CGIを作成するためには幾つかのルールがあった。この点についてまずはまとめてみよう。
CGIを利用するためのディレクトリcgi-binをpublic_htmlの中に新たに作成するためには、public_htmlのディレクトリにcdコマンドで移動してから、ディレクトリ新規作成コマンドのmkdirを使用する。
irsv{c10xxxx}% cd public_html[Return] irsv{c10xxxx}% mkdir cgi-bin[Return]
.htaccessの記述内容は以下の通り。emacsで作成する際に、File:~/public_html/cgi-bin/.htaccessとする。以下の2行を記入して保存する。
AddHandler cgi-script .rb Options +ExecCGI
HTML文書の一例を以下に示す(form.html)。←このファイル名の部分がハイパーリンクになっているので、右クリックして「Save Link As」を選択し、public_html/cgi-binの中に保存する。
以下はCGIスクリプトの例である。kakaku.rbという名前をつけて保存する。cgi-binの中に保存するため、emacsで新規作成する場合、File:~/public_html/cgi-bin/kakaku.rbとなる。
#!/usr/bin/env ruby require 'cgi' c = CGI.new("html4") print "Content-type: text/html; charset=EUC-JP\n\n" name = c["name"] var1 = c["pencil"] var2 = c["eraser"] var3 = c["note"] var4 = c["file"] var5 = c["pen"] sum1 = 100 * var1.to_i sum2 = 100 * var2.to_i sum3 = 150 * var3.to_i sum4 = 300 * var4.to_i sum5 = 120 * var5.to_i sum = (sum1 + sum2 + sum3 + sum4 + sum5) * 1.05 print "<html> <head><title>お会計</title></head> <body>\n" print "<h1>#{name}さんのお会計</h1>\n" print "<p>鉛 筆が#{var1}個で#{sum1}円</p>\n" print "<p>消しゴムが#{var2}個で#{sum2}円</p>\n" print "<p>ノート が#{var3}個で#{sum3}円</p>\n" print "<p>ファイルが#{var4}個で#{sum4}円</p>\n" print "<p>蛍光ペンが#{var5}個で#{sum5}円</p>\n" print "<p>税込み合計で#{sum.to_i}円です。</p>\n" print "</body>\n" print "</html>\n"
保存後には、CGIスクリプトとして実行できるようにするため、ktermで以下を入力すること。
irsv{c10xxxx]% chmod 755 kakaku.rb[Return]もしくは
irsv{c10xxxx]% chmod +x kakaku.rb[Return]
これら全ての手順を抜け落ちなく実施すると
http://roy.e.koeki-u.ac.jp/~c10xxxx/cgi-bin/form.html
で入力フォームが表示され、適宜入力してOKを押すと何らかの結果が出るはずである。
表示されるエラーメッセージの内容によって、エラー内容を概ね特定することができる。
URLが間違っている。URLはhttp://roy.e.koeki-u.ac.jp/~c10xxxx/cgi-bin/yyyy.htmlとなる。xxxxは自分の学籍番号(チェックディジットなし)、yyyは作成した入力フォームのファイル名となる。
上記の通り正しく入力している場合は、入力フォームのファイルを保存した場所がそもそも間違っている。ktermでcgi-binのディレクトリに移動し、lsを入力して作成したファイルがあるかどうか確認する。
.htaccessファイルを作成していない。作成したが保存できていない。
CGIスクリプト(Rubyプログラム)のアクセス権を変更していない
CGIスクリプト(Rubyプログラム)の書き間違え。変数名の入力間違いがないか確認しよう。
CGIスクリプト(Rubyプログラム)の書き間違え。変数名の入力間違いがないか確認しよう。
HTML言語を使用したWebページの記述方法については、1年生の情報リテラシーIIで実施済みである。ここでは入力フォームの作り方について確認する。
冒頭で示した入力フォームとそのソースを見てみよう。
<form method="POST" action="./kakaku.rb"> <p class="item">氏名: <input type="text" name="name" maxlength="40"><br> 個数を選択:<br> 鉛 筆(100円):<select name="pencil"> <option> 0 <option> 1 <option> 2 <option> 3 </select><br> 消しゴム(100円):<select name="eraser"> <option> 0 <option> 1 <option> 2 <option> 3 </select><br> ノート (150円):<select name="note"> <option> 0 <option> 1 <option> 2 <option> 3 </select><br> ファイル(300円):<select name="file"> <option> 0 <option> 1 <option> 2 <option> 3 </select><br> 蛍光ペン(120円):<select name="pen"> <option> 0 <option> 1 <option> 2 <option> 3 </select><br> <input name="ok" type="submit" value="OK"> <input name="ng" type="reset" value="reset"> </p> </form>
ソースを見ると、入力フォームは、form要素(<form>タグ)を使って書かれていることがわかる。form要素の基本構造は
<form method="メソッド" action="./スクリプト"> </form>
となる。メソッドの部分はGETまたはPOSTのどちらかを指定する。GETは最大で255文字までしか送ることができない(今回は名前と商品の購入数があるが、これらを全て含めて255文字)。項目数が多い場合や長い文章を入力させる場合はPOSTを指定する。ここではPOSTを使うものとして説明を続ける。
スクリプトの部分は入力データの引渡し先である。このソースを見ると、./kakaku.rbとなっており(./は同一ディレクトリをあらわすので)、cgi-binディレクトリの中にあるkakaku.rbがデータを受け取って処理をしていることがわかる。
このformの例では、
をそれぞれ受け取り、kakaku.rbに引き渡していることがわかる。
CGIスクリプトとなるRubyプログラムでは、まず冒頭で必ず以下を記述する。
#!/usr/bin/env ruby
require 'cgi'
c = CGI.new("html4")
print "Content-type: text/html; charset=EUC-JP\n\n"
1行目は必ず記述するおまじないであるが、CGIスクリプトを書く場合は通常とは異なるので注意しよう。
c = CGI.new("html4")で、HTMLの入力フォームから引き渡された値が、変数cにハッシュ値として代入される。変数cはどんな名前にしても構わない。
cにハッシュ値として代入されていることから、各入力値を取り出すためには、HTMLが引き渡す際に設定したnameやpencilをkeyとするvalueという形で指定すればよい。
例えば
var1 = c["pencil"]
とすれば、keyのpencilに対応するvalueがvar1に代入される。
以下は、上記の入力フォームに入力後、HTMLが引き渡すRubyプログラム(kakaku.rb)である。
注意
このRubyプログラムは、~/public_html/cgi-bin/の中に保存すること。
保存後には、CGIスクリプトとして実行できるようにするため、ktermで以下を入力すること。
irsv{c10xxxx]% chmod 755 kakaku.rb[Return]もしくは
irsv{c10xxxx]% chmod +x kakaku.rb[Return]
#!/usr/bin/env ruby require 'cgi' c = CGI.new("html4") print "Content-type: text/html; charset=EUC-JP\n\n" name = c["name"] var1 = c["pencil"] var2 = c["eraser"] var3 = c["note"] var4 = c["file"] var5 = c["pen"] sum1 = 100 * var1.to_i sum2 = 100 * var2.to_i sum3 = 150 * var3.to_i sum4 = 300 * var4.to_i sum5 = 120 * var5.to_i sum = (sum1 + sum2 + sum3 + sum4 + sum5) * 1.05 print "<html> <head><title>お会計</title></head> <body>\n" print "<h1>#{name}さんのお会計</h1>\n" print "<p>鉛 筆が#{var1}個で#{sum1}円</p>\n" print "<p>消しゴムが#{var2}個で#{sum2}円</p>\n" print "<p>ノート が#{var3}個で#{sum3}円</p>\n" print "<p>ファイルが#{var4}個で#{sum4}円</p>\n" print "<p>蛍光ペンが#{var5}個で#{sum5}円</p>\n" print "<p>税込み合計で#{sum.to_i}円です。</p>\n" print "</body>\n" print "</html>\n"
このプログラムでは、上半分でHTMLより送られた値をname、var1、var2、var3、var4、var5、var6に代入し、sum1〜sum5、sumを計算している。
下半分では、結果をHTML形式で出力するために<html>や<body>、<p>などのタグをprintを使って記述している。
プログラムの下部にある#{・・・}という記法は、その部分をRubyの式をしてその値に置き換える働きを持つ。例えば、
print "10+20は#{10+20}です\n"
とすると
10+20は30です
と表示される。また、
x=30
print "10+20は#{x}です\n"
とすると
10+20は30です
と表示される。
これまで、入力した値に基づいて計算を行って結果を表示するCGIスクリプトについて見てきたが、今度は一歩進んで、入力した値により出力を切り替える例を作成してみよう。つまりif文を用いて結果を切り替える。
今回はラジオボタン(これ→)やチェックボックス(これ→)が追加されている。これらのパーツはいずれもいずれもinput要素で作成できる。パーツの使い分けはtype属性で指定する。
<form method="POST" action="./shinri.rb"> <p class="item">氏名: <input type="text" name="name" maxlength="40"><br> 性別: <input type="radio" name="rd" value="男性">男性 <input type="radio" name="rd" value="女性">女性 <input type="radio" name="rd" value="不明">どちらでもない<br> 以下の各項目について当てはまるものに全てチェックをつけてください。<br> <input type="checkbox" name="box1" value="1"> いろいろ勉強して自分を深めたい<br> <input type="checkbox" name="box2" value="1"> 社会に出て成功したいと思う<br> <input type="checkbox" name="box3" value="1"> いつも何か目標を持っている<br> <input type="checkbox" name="box4" value="1"> 手がけたことは最善を尽くしたい<br> <input name="ok" type="submit" value="OK"> <input name="ng" type="reset" value="reset"> </p> </form>
以下は、上記のHTMLからの入力データを受け取り、処理をして結果のHTML文書を出力するCGIスクリプトであるshinri.rbである。先ほどと同様に変数cのハッシュ値として入力値を取り出し、チェックをした項目数に応じてif文でメッセージを変化させていることがわかる。
shinri.rb
#!/usr/bin/env ruby require 'cgi' c = CGI.new("html4") print "Content-type: text/html; charset=EUC-JP\n\n" namae = c["name"] seibetsu = c["rd"] q1 = c["box1"] q2 = c["box2"] q3 = c["box3"] q4 = c["box4"] point = q1.to_i + q2.to_i + q3.to_i + q4.to_i print "<html> <head><title>診断結果</title></head> <body>\n" print "<h1>#{namae}さん(#{seibetsu})の診断結果</h1>\n" print "<p>あなたがチェックをした項目数は#{point}個です。</p>\n" print "<p>" if point == 4 print "やる気満々ですね。このまま頑張って!\n" elsif point == 3 print "結構頑張り屋さんですねえ。この調子で。\n" elsif point == 2 print "うーん。まあまあですかねえ\n" elsif point == 1 print "うーん。うーん。もうちょっとやる気見せましょう。\n" else print "やる気ないですね。\n" end print "</p>\n" print "</body>\n" print "</html>\n"
以下のうちいずれかを選んで解答する。
問題1(10点満点):CGIを使って自由に何かを作成する。10点満点だが、単に授業用のページ(他の先生も含む)に掲載されているものを複写し、多少言葉を変えただけの場合はプログラム点の配点を最低点とする。
問題2(7点満点):これまで作成してきたプログラムのうち一番頑張ったものをWebページに掲載する。文法の良し悪しで採点する。
なお、どちらの問題を解いた場合もレポートの末尾に、1月より実施する自由製作課題のメンバーを記載すること。自由製作課題は5〜6名のグループで協力してプログラムを作成するというものである。記載がない場合および記載したメンバー数が少ない場合は、こちらで戦力が均衡するように配分する。提出期限後の申し出は受け付けられない可能性が高いので注意すること。自由製作課題の詳細は次回のページを確認すること
問題1の場合
問題2の場合
Tips:emacsでの日本語入力のオンオフはCtrl-oです
Tips:ktermでのプログラムの実行結果をメールに貼り付けるには、コピーしたい箇所をマウスで選択し、emacs(Mew)上でマウスの真ん中ボタンをクリックする
Tips:Mewによるメールの送り方はMewコマンドを参照