参考文献を効率良くさがし、効率良く論文に反映させる。
BibTeXとは、LaTeXで論文を書く際に文献の書誌情報をデータベース化しておき、 その中から本文で引用/参照したものを選んで論文末尾の参考文献リストに入れる、 などの処理を一括して行なう処理系である。
例:
世の中はあーでもなく、こーでもなく、とにかくツライ。 だから私はこーするのを提案する。
「あーでもなく」、「こーでもなく」が本当にそうなのか説明するのは たいへんなので、別の論文に依る。
世の中はあーでもなく[1]、こーでもなく[2]、とにかくツライ。 だから私はこーするのを提案する。 参考文献
参考文献はデータベース化する書式が慣習的に決まっている。
まず、この見本ファイルを手許にコピーする。
%#!uplatex -kanji=%k \documentclass[uplatex,dvipdfmx]{jsarticle} \title{参考文献を使う例} \author{ !!名前を入れる!! } \begin{document} \maketitle \section{BibTeXを使う} アジアではほげほげであると言われている\cite{あーでも}。 しかしながらへろへろであることも事実である\cite{おぐおぐちゃんの本}。 \bibliographystyle{junsrt} % 文献リストのスタイルの設定 \bibliography{mybib} % 自分用の参考文献データベースファイル(.bib) \end{document}
@article{あーでも, author = {黄昏煎餅}, title = {世の中あーである}, journal = {日本ほげほげ学会論集}, volume = 1087, number = 05, pages = {99-122}, year = 1087 } @article{おぐおぐちゃんの本, author = {小栗仁}, title = {世の中こーである}, journal = {日本へろへろ学会論集}, volume = 2008, number = 110, pages = {96-110}, year = 2008 }
上記ファイルを用意してから、mybib.bib ファイルを作成し BibTeX 形式で作成する。この形式は、論文検索サイトで一般的に利用されている。
これらのサイトで論文のメタ情報が表示されるページには "BibTeX" へのリンクボタンなどがある。これらのファイルをコピーして 自分専用の .bib ファイルに集めておく。
bibファイルを作ったら YaTeX で C-c t d するだけで必要な処理が行なわれる。 一般的には uplatex, upbibtex, uplatex, uplatex の順に処理する。 上の2ファイルの例で示すと以下のように操作する。
uplatex usebib.tex upbibtex usebib uplatex usebib.tex uplatex usebib.tex