マークアップ言語は、文書そのものに文字そのものので意味合いを 埋め込んで行く方式である。その一種として、記号文字を意味合い装飾として プレインテキストで書き込み、マークアップなどに変換する処理系がある。 これらは通称マークダウン と呼ばれ、手軽に見栄えのよい構造的な文書を書く方式として 近年急速に広まっている。
簡単な例を示す。プレインテキストで以下のような文書を作る。
マークアップ言語 ================ 構造化文書を効率よく正確に記述するための「マークアップ言語」について 説明する。 マークアップ言語とは -------------------- 文書中に各段落の意味を埋め込んで構造化文書を記述するためのものである。 マークアップ言語の例 -------------------- 代表的なものを挙げる。 * Roff * LaTeX * HTML * XML
これをマークダウンの変換処理系で整形すると以下のような見栄えとなる。
構造化文書を効率よく正確に記述するための「マークアップ言語」について説明する。
文書中に各段落の意味を埋め込んで構造化文書を記述するためのものである。
代表的なものを挙げる。
マークダウン記法で書いたファイルを markdown.md とする。 処理できるはソフトウェアはいくつもあるが、本学環境では MultiMarkdown が利用できる。
# HTML(デフォルト)に変換して端末に出力 multimarkdown -f markdown.md # OpenDocument(ODF)に変換し、sample.odt に出力 multimarkdown -f -t odf -o markdown.odt markdown.md # ↑の変換後、LibreOffice で確認してみる。
PDFを絵体場合は、ODFに変換しLibreOfficeでPDFにエクスポートすればよい。
レベル1見出しとレベル2見出しはそれぞれ、
「次の行に ======
」と「次の行に ------
」で
表現できる他、レベル1からレベル6まで「行頭の
#
」の個数で表現できる。
# レベル1見出し ## レベル2見出し ### レベル3見出し #### レベル4見出し ##### レベル5見出し ###### レベル6見出し
段落を区切るときは空行で区切る。 段落中に書いた改行は反映されず、ブラウザの大きさで改行される。 強制的改行は、改行したい位置の行末に「空白2つ」を入れる。
「行頭アスタリスク(*
)+空白1つ」の列挙で番号なし、
「行頭数字 + ピリオド」の列挙で番号つき箇条書になる。
* 番号なし * 箇条書 1. 番号あり 2. 箇条書 3. 1、2、3の番号がずれていても(たとえば全部1でも)連番が付される * [ ] 半角角括弧内に空白か x を入れると * [x] チェックボックスになる
行末に2個の連続スペースをつけるとその位置で改行する。 箇条書の途中や段落の中で改行したい場合に便利。
「見出し行」、「くぎり行」、「データ行」の最低3つの行を続ける ことで表が作成できる。見出し表とデータ行は同じ形式で、
カラム1 | カラム2 | ...
のように縦坊でカラムを区切る、「くぎり行」はデータ行のカラムの数と 同じだけハイフンを繰り返す。
見出し1|見出し2| ... ------|------|----- カラム1 | カラム2 | ...
縦棒位置がずれていても構わない。
http://
、https://
で始まる URL
を書けば自動的にリンクになる。アンカー文字列を指定する場合は
以下のようにする。
[ アンカー文字列 ](URL)
単語を *
または _
で括ると強調、
**
または __
で括るとさらなる強調になる。

のように書くとその位置に画像が表示できる。説明語は省略可能。
ネットワーク上で資料を交換できるサービスのいくつかでは、
文書作成にマークダウンが利用可能で、近年普及したクラウドサービスの
Nextcloud では、Markdown Editor
アプリを入れておくことにより、拡張子が .md
のものを変換後の見栄えを確認しながら同時編集できるようになる。