表計算

初期入力

新しい表計算シートを開き,A1に学籍番号,A2に氏名を入れたのち, A3の位置が「オーストラリア旅行予算」となるよう次のデータを入力する。

オーストラリア旅行予算

内訳費用/人人数合計
旅行代金 8750027
昼食1回 1500
夕食3回 9000
クルーズ 11500
オプショナルツアー7000
空港施設使用料2040
ビザ取得代行料3000
お土産代 300
保険料 4410
合計

人数の「27」は最初に1つだけ手で入れて,あとはコピーする。 C-c でコピー,C-v で貼り付け。 表計算では貼り付けたい範囲を領域選択により複数選べる。

範囲選択方法のまとめ

SHIFT + 矢印キー移動選択しながらカーソル移動
マウスでドラッグ領域選択
SHIFT + マウスクリック アクティブセルからクリックしたセルまでの矩形領域を領域選択
Ctrl + マウスクリック 既存の領域にクリックしたセルを追加
Ctrl + マウスドラッグ 既存の領域にドラッグした領域を追加

ショートカットキー

Home, End行の先頭,末尾へ
Ctrl-Home, Ctrl-End文書の先頭,末尾へ
PgUp, PgDn1ページずつ戻る,進む
Ctrl-PgUp, Ctrl-PgDn前のシート,次のシートへ
Ctrl + 矢印キーその方向でデータが終わるところまで移動

これらの移動キーをSHIFTを押しながら押すと領域選択となる。

項目部分の装飾

第1列,第1行は見出し項目なので,スタイルを「見出し」にする。 項目全体を範囲選択し,F11 の「スタイルと書式設定」で 「見出し」に変更する。Ctrlキーを押しながらドラッグすると 複数の領域を同時に選べる。

続いて,「見出し」スタイルの設定を変更し色を付ける。 スタイルと書式のメニューの「見出し」を右クリックし,「変更(B)」を選ぶ。

style-Heading-Change

「フォント」タブでフォントの大きさを揃え(10),「背景」タブで 背景色を淡い色に設定する。

オーストラリア旅行予算

内訳費用/人人数合計
旅行代金 8750027↓数式で計算
昼食1回 150027
夕食3回 900027
クルーズ 1150027
オプショナルツアー700027
空港施設使用料204027
ビザ取得代行料300027
お土産代 30027
保険料 441027
合計 Σで計算

罫線は,表全体を範囲選択し,右クリック「セルの書式設定(F)」の 「枠線」タブで設定する。左上の「線を引く位置」の 「外枠と表内のすべての線を設定」と 「表内の線を変更せず,外枠線を設定」を利用する。

合計計算

  1. 合計値を入れたいセルでΣボタン(オートSUM)を押す
  2. 自動的に範囲が提示されるのであっていればそのままEnter, 違っていれば選択し直してからEnterを押す。

数式入力

  1. 式を入れたいセルで = を押す(イコールキーまたはイコールアイコン)
  2. 計算対象となるセルはクリック
  3. 演算子はキーボード入力
  4. 最後にEnter

セルの結合

複数のセルを越えたタイトルなどを入れる場合にはセルの結合を行なう。

結合を解除するにはもう一度押す。

完成イメージ

以下のような仕上がりにしてみよ。色やフォントなどは違ってもよい。

Australia Travel

標準書式設定の変更とテンプレート化

標準のフォントをゴシックから明朝体にする。

  1. 標準スタイルの変更

    新規表計算ドキュメントを開いた直後に, F11キー「スタイルと書式」でウィンドウを出し, 「標準」の書式を変更する。「標準」を右クリック「変更(B)」を選び, 「フォント」タブでアジア諸言語用フォントを明朝に変え[OK]を押す。

  2. テンプレートへ保存

    ファイルメニューから「テンプレートとして保存」を選び, 「自分のテンプレート」→「保存」とクリック。 名前を付けて[OK]で保存する。ウィンドウはESCで閉じる。

  3. テンプレートの既定値化

    ファイルメニュー「新規作成」→「テンプレート」→ 「表計算ドキュメントタブ」と進み, 「自分のテンプレート」をダブルクリックすると 先程名前を付けたテンプレートが出てくるので, 選択して「既定値に設定」を押す。

以上で,新規表計算ドキュメントを開くときのスタイルを変更できる。

関数入力例の初期入力

支社別売上高

(単位:百万円)

10月11月12月1月 合計平均
東京本社1,2901,1502,0301,650 ↓Σで計算↓関数で計算
仙台支社520550840870
大阪支社9209801,4801,050
福岡支社6907001,210880
合計Σで計算→

グラフ作成

Graph of Monthly Sales

  1. グラフ化範囲(項目名を含むデータ部分)を選択
  2. メニュー:挿入(I) → オブジェクト(O) → グラフ(A)
    (OpenOffice.orgの場合は 挿入(I) → グラフ(A)
  3. 「選択」のあと「グラフの種類」で「線と点」を選び, 「データ範囲」で「行内のデータ系列」, 「グラフ要素」で「タイトル」,「X軸」,「Y軸」の見出し を順に決定
  4. 凡例,タイトル,見出し等のスタイル(フォントサイズなど)は 該当オブジェクトを選択して右クリック,「タイトルの書式」 で変更する。

関数の作成

関数の定義

決めた式で関数を作成しそれを利用する。ここでは 三角形の面積を求める公式を解く関数 SANKAKU を定義し, 利用する例を示す。

と進み,「マクロの記録先」を文書(保存前は「無題」)にし, 「新規作成」を押す。

関数を含むモジュールの名前を入力する窓が出るので,モジュール名を 入力する。ここでは,分かりやすいよう自分の名前をローマ字で入れる。

エディタが開くので,以下のように入力する。

Function SANKAKU(teihen, takasa)
  SANKAKU = teihen*takasa/2
End Function

保存したら表計算シートに戻り定義した 関数を利用する。この関数は引数(ひきすう)を2つ指定して利用する。 引数区切りにはセミコロン(;)を指定する。

Function SANKAKU

=SANKAKU(B2;C2) を入力し,実際に計算を行なう。

関数の含まれたファイルの利用

SANKAKU関数を作成したファイルを保存していったん閉じる。 すぐにそのファイルを開くと,設定によって以下のようなメッセージが出る。

このドキュメントにはマクロが含まれています。

マクロには,ウィルスが含まれていることがあります。 「ツール」→「オプション」→「LibreOffice」→「セキュリティ」の 現在のマクロセキュリティでは,このマクロを実行することができません。

マクロが信頼できる場合はこの設定を解除してよい。 指示のとおりセキュリティメニューを開き「中(M)」を選ぶ。

設定を変更してから,関数のあるファイルを閉じてから開き直す。 マクロを有効化するか聞かれるので有効化することで自作関数が使えるようになる。

課題

日常生活で用いる公式をひとつ選び,その公式を関数化せよ。 また,作成した関数を用いて複数の値を計算せよ。


yuuji@e.koeki-u.ac.jp