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(1) プレゼンテーション[1]-基本操作

[1]プレゼンテーションソフトとは

  • 会議などで説明を行い、相手に理解してもらったり説得したりすることをプレゼンテーションと呼ぶ。プレゼンテーションを行う際には何らかの資料を提示することが多い。従来はOHPが使用されていたが、現在ではコンピュータを用いて資料を提示するプレゼンテーションが主流となっている。
  • プレゼンテーションの資料を作成するソフトをプレゼンテーションソフトと呼ぶ。Microsoft PowerPoint(パワーポイント)は代表的なプレゼンテーションソフトとして広く利用されている。同等の機能を有するLibreOffice Impressも利用されるようになってきている。
  • OHPとは異なり、パワーポイントをはじめとするプレゼンテーションソフトでは動画を扱うことができる。また、スライドを作成するのみでなく、配布資料や発表者向けの手元資料も作成可能である。

[2]課題1:プレゼンテーション課題

大正大学地域創生学部の学生と合同の発表会を開催する。その中で自身のギャップイヤープログラムの体験について発表する。

作成上の条件

  • 発表時間10分(質疑応答5分の計15分)発表をすることを前提にスライドを作成する

[3]プレゼンテーションの組立て

いきなりプレゼンテーションソフトで作り始めない。いきなりスライドを作成すると次のような問題が生じやすい。

  • デザインがプレゼンテーションソフトのレイアウトに依存する。具体的には箇条書きで文章ばかりのスライドになってしまいがち。箇条書きは通常の文章よりは読みやすいがベストではない
  • 自分が作りたいスライドを作って満足するが、話の流れができておらず聞き手は何を言いたいのか理解することができない
  • ストーリーは組み立っているが、聞き手には興味がない内容であり聞いてもらえない

自分が話したいことは聞き手が聞きたいことであるとは限らない。聞き手に興味を持って聞いてもらうためには、以下の流れでプレゼンテーションを組み立てる必要がある。

テーマを決める
話をしたいテーマを決めよう。この時点では「自分の出身地について」とか「コーヒーについて」「TPPについて」など漠然とした内容で構わない。今回は「ギャップイヤープログラムについて」。
聴衆を分析する
聴衆の属性や人数、興味・関心(興味あり、強制的に参加されられている等)、事前知識(知識なし、多少は知っている、専門用語まで理解している)などによりプレゼンテーションの進め方は異なる。
興味がない人が多いなら最初に面白い話をして、関心を持ってもらえればそれだけで成功かもしれないし、興味を持っている人が多いならば、より専門的な話をして内容を理解してもらうのが良いかもしれない。同じテーマでも聴衆の属性によって話す内容は変化するべきであると考えること。
結論を決める
聴衆を分析したら、今回の聴衆に対して何を伝えるかを考えよう。ギャップイヤーのプログラムにおいて自分自身が行った活動を伝えるのが良いだろうか。自分の意識の変化を中心に語るのが良いだろうか。身についた知識について語るのが良いだろうか。
プログラムを通して、「業界の知識が増えた」「自分のスキルが向上した」「今後学ぶべき課題が明確になった」等、様々な結論がある。どのような結論を述べたいのかによって、話す内容は異なってくる。まずは最終的に言いたいことを整理しよう。
発表の構成を考える
ギャップイヤープログラム自体は最初に教員から概要を説明する。実習先の概要や実習の目的、スケジュールなどから話すとよい。
アナログで作成する
付箋や4コマノートを準備し、作成するスライドのイメージを書いてみよう。イメージなくプレゼンテーションソフトで作ろうとすると、デフォルトのレイアウトに依存したありきたりなスライドしか作れない。以下のスライドはどちらが関心のない聴衆の注意を引くか考えてみよう。

パワーポイントのアイコン パワーポイントのアイコン

発表時の心得
その場は分かりやすかったと思っても次の日になったら忘れてしまうプレゼンテーションより、記憶に残るプレゼンテーションを行うことができるようにしよう。そのためには画像を上手く活用すると良い。
プレゼンテーションに関する本を読むと、「聴衆はスライドを見に来たわけではないので話が重要だ」という本と、「話よりもぱっと見て分かるスライドを作ることが重要だ」という本に分かれる。一見矛盾するようだが、プレゼンの目的や聴衆によりプレゼンテーションの方法はいくらでも変化する。今回取り上げる方法が唯一の方法ではないことに注意しよう。

[4]本日の作業

  • マナバフォリオにアクセスし、設定したテーマについて聴衆分析を行い、結論を明確にする
  • 4コマノートを使って、スライド作成イメージを考える

[5]出席課題

マナバの課題提出をもって出席とみなす。