roy > naoya > 情報リテラシー > (12)インターネットで情報検索
コンピュータネットワークとは電子機器同士が接続され、データのやり取りが可能となった状態を指す。電子機器にはコンピュータ以外にも携帯電話、プリンタ、PDA、ゲーム機などが該当する。
室内、同一建物など比較的狭い範囲で複数の電子機器が接続されたネットワーク。大学内のコンピュータはすべてLANで接続されているし、自宅にある2台のコンピュータを接続するというのもLANに相当する。この教室ではプリンタもネットワークに接続されているため、全てのコンピュータから印刷することができる。
世界中のLANをつなげて、物理的に全てのコンピュータが接続されているネットワークの構成。これにより、外国のwebページを見たり、遠く離れた友人に電子メールを送ったりすることができるようになっている。
電子メールについては既に実習済みなので、ここではWWWについて話を進める。WWWは文章や静止画、動画、音楽で構成されたWebページを閲覧することができるサービスである。天気予報や観光情報等の情報収集や、飛行機の予約、ショッピングなど様々なことを行うことができる。
アドレスバーにWebページのアドレスを入力し[Enter]を押すと指定したWebページが表示される。URLはUniform Resorce Locatorの略で、Webページの住所をあらわすものである。URLの構成は下記の通りとなる。
プロトコル:ネットワークでコンピュータが通信を行うために定められたルール。WWWサーバーとブラウザが通信するためのプロトコルとしてHTTPが使用されている。他のプロトコルとして、メールを送信送信時に用いるSMTPやメール受信時に用いるPOP、ファイル転送に用いるFTP、遠隔操作に用いるTELNET、SSHなどがある。
ドメイン名:情報を公開しているWWWサーバーの名称をあらわす。ドメイン名は、固有の組織名、属性、地域名で構成される。
代表的な属性:下記のとおり
代表的な地域名(カントリーコード):下記のとおり
なお、アメリカのドメイン名には地域名がつかない。以下のような使い分けがある。
文字列や画像をクリックするだけで別のWebページへ移動するしくみをハイパーリンクという。たとえば、この部分をクリックすると学生専用サーバーのトップページに移動する。リンク先から1つ前に表示していたページに戻るときや,戻った後でやはり先ほどのページに戻るときはメニューバーの「戻る」「進む」ボタンを押す。
Webページの中から、目的のページを探すためには、検索エンジンを利用するのがよい。代表的なものとして以下がある。
ロボット型とは、ロボットがWeb上を徘徊して自動的にWebページのデータを収集し、データベースを作成するものをさす。データ収集が自動的に行われるため情報量が多いというメリットがあるが、その反面で情報の質が低いWebページも含まれるというデメリットがある。
ディレクトリ型は、人間が閲覧、審査し有益であると認めたWebページのみ、カテゴリごとに登録する。登録されているWebページは質の高い情報が多く含まれるというメリットがあるが、人間が審査しているために登録されている量は少ないというデメリットがある。
ここではYahoo! JAPANを使用してみる。Yahoo! JAPANではキーワード検索とカテゴリ検索を行うことができる。キーワード検索は任意の言葉を入力すると、それに該当するページを探してくれるというものであり、カテゴリ検索は特定のカテゴリに登録されているページのリストを表示するというものである。
カテゴリ検索では,「テレビ」→「番組」→「ドラマ」→「海外ドラマ」というように上位の抽象的なカテゴリから、下位のより具体的なカテゴリに移動しながら検索を行う。キーワード検索は、調べたい言葉を入力して検索ボタンを押す。キーワードが複数の場合には「山形 天気」のようにスペースを空けて記載する。
Webページは誰が書いているかわからない。結果として、そのページに記載された内容が信頼できるものであるかどうか、自分自身で判断しなければならない。
例えば、次のような統計資料を探すことを考えてみよう。
これらについて検索すれば、いずれも様々なページがヒットする。ではヒットしたページはどれを見てもよいのだろうか? 例えば交通事故の発生件数を調べる場合、以下のどのページが信頼でき、どのページが信頼できないと言えるだろうか。
この場合、1はオリジナルのデータが掲載されており一次資料と呼ぶ。一方、2と4は一次資料を読んで書かれた文書であり二次資料という。3は二次資料を読んで書かれた文書であり三次資料という。
二次資料は一次資料をベースに作られるが、一次資料のデータの写し間違いがあるかもしれないし、都合のよい値だけを取り出しているかもしれない。このため一次資料と比べて信頼性が低下する。また、三次資料はこのように資料としての危険性を持つ二次資料をベースに作成されており、信頼性はさらに低下する。また、資料として引用出来るのは原則として一次資料のみである。二次資料を引用することが認められるのは、一次資料の入手が困難な場合や習ったこともないような言語で書かれている場合に限る。三次資料が引用文献として認められることは実質的にほとんどない。
では、インターネットを可能にするTCP/IPやADSLなどの諸技術について調べる場合など、一次資料や二次資料の特定が困難な情報を検索する場合、どのようなページが信頼できるページということになるだろうか。
この場合は、URLを参考にする。個人が作成した無料のWebページよりも、企業が作成したWebページの方や国が作成したWebページの方が信頼できると考えられる。
Webページは誰でも簡単に作成できる。それゆえ内容が正しくない場合もある。どのページを参考にするかは自己責任であり、誤った情報を信じ込むことがないように、複数のページを読んでみることが望ましい。
以下の各項目について検索をして調べなさい。結果をワープロソフト(Microsoft WordもしくはStarsuite Writer)でまとめ、添付ファイルで提出しなさい。参考にしたページのURLを必ず記すこと。
StarSuite Writerのファイルを添付する場合は、Ctrl-c Ctrl-a→cでファイル名を入力した後で[t]を入力するのを忘れないようにする。でないと正しく添付できない。