(11)01/13の授業内容
パワーポイントとは
- 会議などで説明を行い、相手を説得することをプレゼンテーションと呼ぶ。従来、プレゼンテーションを行う際にはOHPが利用されていたが、現在ではコンピュータを用いたプレゼンテーションが主流となっている。
- プレゼンテーションの資料を作成するソフトをプレゼンテーションソフトと呼び、Microsoft PowerPoint(パワーポイント)は代表的なプレゼンテーションソフトとして広く利用されている。
- OHPとは異なり、パワーポイントをはじめとするプレゼンテーションソフトでは動画を扱うことができる。また、スライドを作成するのみでなく、配布資料や発表者向けの手元資料も作成可能。
パワーポイントの起動方法と画面構成
- デスクトップ上のアイコンをダブルクリックして起動。
- アイコンがない場合は[スタート]→[プログラム]→[Microsoft Office]→[Microsoft Office PowerPoint 2003]を選んで起動。
各部の機能について説明します。
- スライド作成領域
- スライド一覧
- 作業ウィンドウ
- ノート
- メニューバー
- ツールバー
スライド本体。ここに作成した内容が液晶プロジェクタ等によりスクリーンに投影される
作成したスライドの一覧が表示される。特定のスライドをクリックすると、そのスライドがスライド作成領域に表示される。スライドの順番を変更することもできる
スライドレイアウトの選択やクリップアートの挿入、アニメーションの適用時に使用
発表者の手元資料として印刷できる領域。読み上げる内容や説明のポイントなどを記載
様々なメニューがカテゴリごとに割り当てられている
よく使用する機能がボタン形式で割り当てられている
パワーポイントの作成方法
- 背景の指定
- レイアウトの指定・テキスト入力・スライドの追加削除
:フォントの変更。変更したい文字を選択した上で指定する
:文字サイズの変更。変更したい文字を選択した上で指定する
:太字にする。太字にしたい文字を選択した上で指定する
:斜体にする。斜体にしたい文字を選択した上で指定する
:下線を引く。下線を引きたい文字を選択した上で指定する
:影を付ける。影を付けたい文字を選択した上で指定する
:左詰め。該当する文字を選択した上で指定する
:中央揃え。該当する文字を選択した上で指定する
:右揃え。該当する文字を選択した上で指定する
:文字色の変更。変更したい文字を選択した上で指定する
- 図表の作成・挿入
:直線を描く
:矢印を描く。初期設定では終点が矢になる
:四角を描く。Shiftキーを押しながらマウスをドラッグすると正方形が描ける
:円を書く。Shiftキーを押しながらマウスをドラッグすると真円が描ける
:文字を入力することができるボックス(横書き)を作る。スライドのレイアウトではボックスが足りない場合に利用
:文字を入力することができるボックス(縦書き)を作る。スライドのレイアウトではボックスが足りない場合に利用
:丸や四角以外の図形を描画することができる
:作成した図形の塗りつぶし色を指定する。色を変更したい図形を選択した後で、ボタン右の▼より色を選択、指定する
:作成した図形のラインカラーを指定する。色を変更したい図形を選択した後で、ボタン右の▼より色を選択、指定する
:入力した文字の色を指定する。色を変更したい文字を選択した後で、ボタン右の▼より色を選択、指定する
:作成した図形の線の太さを変更する。変更したい図形を選択してボタンを押し、太さを指定する
:作成した図形の線の種類(実線、点線)を変更する。変更したい図形を選択してボタンを押し、該当するものを選ぶ
:矢印の形や方向(始点と終点のどちらにつけるか)を変更する際に利用する。変更したい線分を選択してボタンを押し、該当するものを指定する
:作成した図形に影をつける。影をつけたい図形を選択してボタンを押し、影の種類や方向を選ぶ
:作成した図形を立体的にする。変更したい図形を選択してボタンを押し、どれか選ぶ
- 見栄えの良いスライドを作る
起動直後には以下のように白色背景のスライドが表示される。このままでよければ入力を開始する。背景の変更方法は「背景色の変更」と「デザインテンプレートの適用」の2種類がある
背景色の変更
背景色を変更する場合はメニューバーの[書式]→[背景]を選択し、変更したい色を指定する。この際「塗りつぶし効果」を選ぶとグラデーション等も指定可能になる。「すべてに適用」と「適用」の違いは下記の通り
すべてに適用:指定した色が今後作成するスライドを含めた全てのスライドに反映される
適用:指定した色が当該スライドにのみ反映される
デザインテンプレートの適用
デザインテンプレートとは背景のデザインや配色、フォントの種類やサイズなどのスタイルがあらかじめ規定されたもので、これを利用することで背景色と文字の色のコントラストの問題を考慮する手間を省くことができる
デザインテンプレートを利用する場合は、作業ウィンドウから「デザインテンプレート」を選ぶ。すると利用できるテンプレートの一覧が表示されるので、適用したいものをクリックして指定する。
同一内容でもテンプレートにより印象がかなり異なることがわかる
レイアウトの指定
入力を開始する前に、スライドのレイアウトを指定する。作業ウィンドウより「スライドのレイアウト」を選び、該当するものを選択する。
文字の入力
文字の入力:「クリックして○○を入力」の箇所をクリックすることで文字を入力することができる
クリックして○○を入力の領域内をクリックする
「クリックして○○を入力」の表示が消え、文字が入力できるようになる
文字を入力する。この時点では周囲に枠がある
枠の領域外をクリックすると枠が消える
枠が表示されている状態で枠をクリックすると枠の形が変化する(斜線→点線)
この状態で枠をクリックしてマウスで移動すると、枠の位置を変化させることができる
上に移動させてみた結果(この図ではわかりづらいですが)
枠を選択すると周囲に8つの○が表示される。この○の部分にマウスを合わせてドラッグすると、枠のサイズを変更することができる
右側の真ん中の○をクリックしたまま左にドラッグすると枠の幅が狭くなっていることがわかる
文字に関する様々な設定:ツールバーののボタンを使用することで様々な設定が可能
スライドの追加・削除・移動
スライドの追加:メニューバーののボタンを押すと、現在作成中のスライドの後ろに新しいスライドが追加される
スライドの削除:削除したいスライドが表示されている状態で、メニューバーの[編集]→[スライドの削除]を選ぶ
スライドの順番の変更:左側のスライド一覧で、移動したいスライドをクリックして選択してから、移動したい場所にドラッグする。下の例ではスライド1を選択し、下に移動している。スライド2と3の間に灰色の線が表示されている点に注目。この状態でマウスを放すとスライド2と3の間に1が移動される
クリップアートの挿入:クリップアートはMicrosoft Officeに標準搭載されている図である。これを挿入する場合は(1)メニューバーの[挿入]→[図]→[クリップアート]、(2)ツールバーのボタンを押す、(3)作業ウィンドウの[クリップアートの挿入]を選択のいずれかを行う。いずれの操作を行っても作業ウィンドウに下記の画面(左側)が出てくる。挿入したい図の名前を入力して検索すると、関連する図の候補が一覧表示される(右側)。挿入したい図をクリックするとスライドに挿入される。挿入した図形は自由にサイズを変更することができる。
図の挿入:自分で作成した図や写真を挿入することもできる。(1)メニューバーの[挿入]→[図]→[ファイルから]、(2)ツールバーのボタンを押す、のいずれかの操作を行い、該当する図を選択することで挿入可能
表の挿入:表を作成する場合は、スライドレイアウトでを選ぶ。
スライドのレイアウトで表形式を選ぶと左のようなレイアウトになる。
「ダブルクリックして表を追加」の部分をダブルクリックすると表の列数と行数を指定するメニューが表示される。ここで該当する数字を指定してOKを押す。
表が出来上がるので、各セルに必要事項を記入する。
エクセルで作成した表を貼り付けることもできる。エクセルで作成した表を選択してコピーし、貼り付けたいスライドで「貼り付け」を行う。貼り付けの際には、メニューバーの[編集]→[形式を選択して貼り付け]で「図」を選んで貼り付ける。通常の貼り付けを行うときれいに貼り付かない場合がある
グラフの挿入:表を作成する場合は、スライドレイアウトでを選ぶ。
スライドのレイアウトでグラフ形式を選ぶと左のようなレイアウトになる。「ダブルクリックしてグラフを追加」の部分をダブルクリックする。
すると右のようなサンプルのグラフが出現し、ワークシートも表示される。ワークシート中の値を変更するとグラフも変化する。グラフの種類(棒グラフ、折れ線グラフ、円グラフ等)を変更する場合は、グラフを右クリックし「グラフの種類」から該当するものを選ぶ。グラフに関する様々な書式設定はエクセルと同じ
エクセルで作成したグラフをコピーして貼り付けることもできる。通常の貼り付けを選ぶと編集可能な形式で貼り付けることができる。グラフをダブルクリックすると値の修正や書式の変更が可能となる。メニューバーの[編集]→[形式を選択して貼り付け]で「図」を選んで貼り付けると編集不能な形式で貼り付く。編集可能な形式での貼り付けは便利だが、ファイルサイズが大きくなる傾向にある。2つ程度グラフを貼り付けただけでフロッピーディスクには保存できないようなサイズになることも多い
図の作成:自分で図をかくこともできる。図形の描画にはツールバーにあるこれらのボタンを使用する。該当するボタンを押した上で、スライド上でマウスをドラッグすることで好きなサイズで図を書くことができる。図形の塗りつぶし色や枠の色は自由に変更できる
→するとこんな風になります→


左側の図はオートシェイプの中身であり、四角や直線意外にも様々な図形を描画することができる。右側の図はツールバーの「図形の調整」の中身で、ここではよく使うものだけ説明する
順序:複数の図形を描画し、重なっている部分がある場合に、どちらを前面に出すかを指定す
回転/反転:任意の角度への回転や、反転(線対称な図形にする)ができる
グループ化:多くの図は複数の図形で構成されるが、これをまとめて1つのグループとすることをグループ化という。グループ化を行うことで図の拡大縮小を行う場合に、個別の図形について個々に拡大縮小をしなくても一度に変更ができるようになる
簡潔であること:文章で書くよりも箇条書きで書く。1スライドあたりの文字数が多くなりすぎないこと
文字は大きく:最低でも24ポイント程度を目安としましょう。読めない文字は書いていないのと同じです
コントラストを考える:様々な色を多用すると読みづらくなります。背景と文字の色のコントラストを考えましょう
課題
パワーポイントを使って自由に何かを作成する。自己紹介でも良いし、興味のあるものの紹介でもよい。
作成上の条件:
- 4枚以上のスライドで構成されていること
- クリップアート、図、表、グラフ、図形描画のうち少なくともどれか1つを使用していること
本日はメール送信の必要はありません。作成したファイルは、次週提出していただきます。次週はアニメーション機能を使ってスライドに動きを加えますので、ペースが遅れていると感じる場合は各自で作業を進めておいてください。なお、作成したファイルはZドライブに保存しておくこと