データベース応用 第 6 回 (データベースの正規化) 「スキーマ構築」 講義ノート目次

情報を取り出すには適切なデータベースの枠組みが必要である。 データベースの枠組みをデータベーススキーマと呼ぶ。

関係データベースでは、2 次元表の属性を何にするか、が重要である。 これをデータベースの論理設計と呼ぶ。 関係スキーマは、関係名と属性を記述した情報のこと。

データベースの構造が理解しやすい場合は、 データ更新にも矛盾が生じにくい。

データベース設計

関係表の論理モデルによる設計は、ER 図の設計と 2 段階を踏んで行われる。

オブジェクトデータベースという、 オブジェクト指向プログラミング言語を用いたデータベースアプリケーション開 発もある。

ER 図を用いた関係データベース設計

ER 図を用いた関係データベースの設計は以下のとおり。

  1. ER 図を用い実世界の対象を記述する
  2. 得られた結果をもとに関係モデルによるスキーマを作成
  3. 得られたスキーマを検討し、必要に応じて 正規化 を行う

関係モデルを直接用いた関係データベース設計

1 は行わない。 2 を変更し、対象を関係モデルで記述したあと、3 を行う。

オブジェクト指向モデルを設計用いた関係データベース設計

1 をオブジェクト指向モデルを用いる。 2 は ER 図よりも自由度が高いため、 複雑になる。

オブジェクト指向データベースの設計

対象をオブジェクト指向モデルで記述し、そのまま結果をデータベースのスキーマ情報に する。段階を踏まない設計が可能である。

ただし、関係データベースのような正規化など、 よいスキーマを探す手順が確立されていない。