データベース応用 第 4 回 (データの論理表現と 3 層モデル) 「データベースのしくみ」 講義ノート目次

データベースのモデル

データベースは、情報システムを使って知識の検索をすることである。 この講義では文字だけの情報のみに限定するが、 実際は音声、画像の検索も視野に入れたデータベースの研究がなされ、 検索エンジンのベータ版などで最先端の試みを見ることができる。

データベースの論理表現

データの論理表現は、 データベースシステムの外部に見せる仕様のことである。

マンマシンインタフェースのよさと、 業務運用において必要なデータを収集検索できる効率のよさで、 データベースの論理表現のよさが決まってくる。

データ収集において、情報を限定して必要な情報のみ取り出すことをモデル化と 呼ぶ。モデル化は論理表現法により 3 つに分けることができる。

  1. 階層モデル
  2. ネットワークモデル
  3. 関係モデル

3 層モデルアーキテクチャ

モデルに基づいて抽象化を行う際の記述と、データとの関係についてまとめ る必要がある。

スキーマ
データの構成要因
インスタンス
データの記述

例えば、データが "氏名", "曜日", "時限", "時期", "科目名", "教室" で あることがスキーマである。インスタンスはそれに対して、 "西村まどか", "月", "4", "前期", "公益自由研究", "102" である。

スキーマをどのように記述するか、には 3 種類の階層がある。

外部レベル (View) 外部スキーマ 抽象化するデー タの枠組みを規定
概念レベル  概念スキーマデータの論理表 現であるデータモデルに基づいたデータの抽象化
内部レベル  内部スキーマOS やファイル 管理システムとのインタフェース

階層モデル

データを木構造にしたデータモデル。会社の組織図など。 子のノードが多数の親ノードに属す場合に、ポインタを用いて、 物理親と論理親を持つように構成できるが、 親が多くなる模型には適さない。

ネットワークモデル

矩形をレコード、楕円形をセットとする。 子レコードは多数の親レコードを持つことができる。 データベースが集中管理されている場合に使われてきた。

関係モデル

データが複雑にならぬよう、2 次元表で全てのデータを扱うものである。

講義科目一覧
名前曜日時限時期講義名教室
西村まどか4前期公益自由研究102
西村まどか5通年専門演習I102
西村まどか6通年専門演習II102
西村まどか1前期基礎プログラミングI101
西村まどか2前期基礎プログラミングI101
::::::
履修科目一覧
学籍番号科目
ta05001公益自由概論
ta05001公益自由研究
ta05001情報リテラシーI
ta05001情報リテラシーII
ta05001基礎プログラミングI
ta05001基礎プログラミングII
::

2 つのモデルと大きく異なるのは関係代数に基づくものであるこ と。データ操作言語は、個別に操作を行わずに、集合を操作するものから成り立 つ。

関係表
2 次元表
関係名
2 次元表の名称
属性
関係表の要素
属性値
属性のインスタンス
レコード