データベースは、情報システムを使って知識の検索をすることである。 この講義では文字だけの情報のみに限定するが、 実際は音声、画像の検索も視野に入れたデータベースの研究がなされ、 検索エンジンのベータ版などで最先端の試みを見ることができる。
データの論理表現は、 データベースシステムの外部に見せる仕様のことである。
マンマシンインタフェースのよさと、 業務運用において必要なデータを収集検索できる効率のよさで、 データベースの論理表現のよさが決まってくる。
データ収集において、情報を限定して必要な情報のみ取り出すことをモデル化と 呼ぶ。モデル化は論理表現法により 3 つに分けることができる。
モデルに基づいて抽象化を行う際の記述と、データとの関係についてまとめ る必要がある。
例えば、データが "氏名", "曜日", "時限", "時期", "科目名", "教室" で あることがスキーマである。インスタンスはそれに対して、 "西村まどか", "月", "4", "前期", "公益自由研究", "102" である。
スキーマをどのように記述するか、には 3 種類の階層がある。
外部レベル (View) | 外部スキーマ | 抽象化するデー タの枠組みを規定 |
概念レベル | 概念スキーマ | データの論理表 現であるデータモデルに基づいたデータの抽象化 |
内部レベル | 内部スキーマ | OS やファイル 管理システムとのインタフェース |
データを木構造にしたデータモデル。会社の組織図など。 子のノードが多数の親ノードに属す場合に、ポインタを用いて、 物理親と論理親を持つように構成できるが、 親が多くなる模型には適さない。
矩形をレコード、楕円形をセットとする。 子レコードは多数の親レコードを持つことができる。 データベースが集中管理されている場合に使われてきた。
データが複雑にならぬよう、2 次元表で全てのデータを扱うものである。
名前 | 曜日 | 時限 | 時期 | 講義名 | 教室 |
西村まどか | 月 | 4 | 前期 | 公益自由研究 | 102 |
西村まどか | 月 | 5 | 通年 | 専門演習I | 102 |
西村まどか | 月 | 6 | 通年 | 専門演習II | 102 |
西村まどか | 火 | 1 | 前期 | 基礎プログラミングI | 101 |
西村まどか | 火 | 2 | 前期 | 基礎プログラミングI | 101 |
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学籍番号 | 科目 |
ta05001 | 公益自由概論 |
ta05001 | 公益自由研究 |
ta05001 | 情報リテラシーI |
ta05001 | 情報リテラシーII |
ta05001 | 基礎プログラミングI |
ta05001 | 基礎プログラミングII |
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2 つのモデルと大きく異なるのは関係代数に基づくものであるこ と。データ操作言語は、個別に操作を行わずに、集合を操作するものから成り立 つ。