基礎プログラミング II 第 4 回 (繰り返しは引っ張りだそう) 「分かりやすいプログラムへ」 講義ノート目次

このプログラムではユーザに不親切である。その理由は:

からである。では printf を使ってメッセージを出すようにして、 これら不親切な点を改良しよう。 まずはプログラムが開始したことが分かるようにしよう。

このプログラムの開始はどのような行動から始まるのか?

ユーザーに入力させることから始めるので、入力を促す文を Kterm に出力する。

STDERR 対話的な表示に使う「標準エラー(STanDard ERRor)出力」

プログラムが開始する部分は method の終った直後なので、

  

:
STDERR.print("x の値を決めて下さい: ")
a = gets.chomp.to_i 
printf("%d \n", f(a))

何をするのか始めに説明する文章をつけよう。


STDERR.print("与えられた数 x について計算をします \n")
STDERR.print("x の値を決めて下さい: ")

また、定義する関数の説明もしたい。 def -- end の中のみを変更するので、 ここに print 文を狭んで、説明することにする。

def f(x)
STDERR.print("入力した値を 3 倍します \n")
3 * x
end

この部分の改良により、プログラムの開始時点で、 ユーザは入力した値を 3 倍した値が得られることが分かる。 ついでに、答える部分も分かりやすくしよう。


printf("計算した結果は %d です \n", f(a))

実行してみよう。ユーザに分かりやすいプログラムづくりも重要なポイントである。

STDERR 対話的な表示に使う標準エラー(STanDard ERRor)出力

定義部分の method を用意したあと (def -- end)、 実行文 STDERR.print を始める。 method で使う用語をまとめておく。

仮引数(かりひきすう) 関数の中で使う変数のこと
関数 仮引数を使って作られているもの
引数(ひきすう) 実行文の中で受け取る変数のこと