LaTeX の基礎 03 LaTeX ソースのデバッグ

エラーメッセージを見てみよう。

irsv{madoka}% platex ファイル名.tex                                           [~
/Dtd]
This is pTeX, Version 3.14159-p3.1.2 (euc) (Web2C 7.4.5)
(./ファイル名.tex
pLaTeX2e <2001/09/04>+0 (based on LaTeX2e <2001/06/01> patch level 0
)
No file ファイル名.aux.

! LaTeX Error: エラーメッセージの概要

See the LaTeX manual or LaTeX Companion for explanation.
Type  H <return>  for immediate help.
 ...                                              
                                                  
l.タイプセッティングの通らなかった行 \begin{document}
                    
? 

エラーメッセージを見て、ソースのどこが間違っているのかチェックする。

とりあえずタイプセッティングを終了するためには

? x

とする。Emacs に切り替え

M-x goto-line タイプセッティングの通らなかった行

とし、その上の行から上の方に辿ってエラーがないか調べていく。

タイプセッティング

LaTeX ファイルをタイプセッティングして、DVI ファイルを作成し、 これを PDF ファイルに変換することにより、PDF は作られる。

タイプセッティングの方法

  1. Emacs に、ファイル名.tex というファイルを作成する。
  2. Ctrl x Ctrl s で作成したファイルを保存。
  3. kterm で、
    % platex ファイル名.tex

とし、タイプセッティングする。

成功例はこのような表示のときである。

(/usr/local/teTeX/share/texmf-dist/tex/latex/base/tracefnt.sty)
(/usr/local/teTeX/share/texmf-dist/tex/latex/base/latexsym.sty)
(/usr/local/teTeX/share/texmf-dist/tex/latex/base/latex209.cfg)
(/usr/local/teTeX/share/texmf-dist/tex/latex/tools/rawfonts.sty
(/usr/local/teTeX/share/texmf-dist/tex/latex/tools/somedefs.sty)
(/usr/local/teTeX/share/texmf-dist/tex/latex/base/ulasy.fd)))
(/usr/local/teTeX/share/texmf-dist/tex/latex/base/article.cls
Document Class: article 2004/02/16 v1.4f Standard LaTeX document class
(/usr/local/teTeX/share/texmf-dist/tex/latex/base/size12.clo)) (./ファイル名.aux
)

[1] (./ファイル名.aux) )
(see the transcript file for additional information)
Output written on ファイル名.dvi (1 page, 1260 bytes).
Transcript written on ファイル名.log.

上記のように、"Output written on ファイル名.dvi" のメッセージが出れば タイプセッティングが通ったことを意味する。 これ以外の画面は、ソースに誤りがあり、正しく出力されない。 x を押して終了し、Emacs のソースを変更する。

出力の確認

タイプセッティングが通ったら、kterm で xdvi というコマンドを呼び出して、 画像を確認する。

% xdvi ファイル名.dvi&

タイプセッティングをしなおしたときは、xdvi にフォーカスし、Ctrl r (reload) する。

名前 クラス 学年 系とゼミ 語学クラス

と 1 文字分のスペースだけ空いて出力されていれば OK。

表紙を作ってみよう

YaTeX の使い方

タイプセッティング                      Ctrl-c t j
xdvi の立ち上げ                         Ctrl-c t p でリターンキーを 2 回押す
\begin{}--\end{} Ctrl-c b で、対にしたい語句を入力

表紙つきの文書 report03.tex を作ってみよう。

表紙にタイトル、名前、日付を書くには

\命令{}

と書いて指定する。表紙部分の作成が終了したら、

\maketitle

として終了する。

\documentclass{jarticle}

\title{第 3 回情報交換概論レポート} % レポート名を入れる
\author{名前}                       % 著者名を入れる
\date{\today}                               % 日付を入れる

\begin{document}
\maketitle
\end{document}

改ページするには

自らの意思で改頁を行いたいときには本文に

\newpage

と記入する。

\documentclass{jarticle}

\title{第 2 回情報交換概論レポート} % レポート名を入れる
\author{名前}                       % 著者名を入れる
\date{\today}                               % 日付を入れる

\begin{document}
\maketitle

LaTeX の書き方の勉強中です。
東京特許許可局
となりの柿はよく柿食う客だ
かえるぴょこぴょこみぴょこぴょこあわせてぴょこぴょこむぴょこぴょこ
\end{document}

野鳥を使ったタイプセッティング

タイプセッティングは Ctrl c t j である。xdvi を立ち上げるには、Ctrl c t p で、大きさと立ち上げる位置と見たいファイルを聞かれるので、 そのままリターンキーを 2 回押せばよい。

便利な割り当てキー

確定 d で、xdvi が正面に出る。 また、Ctrl 1 で Emacs、Ctrl 2 で kterm であった。

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