阿部誠吾 C1110068 英語3 制作マネジメント H23 特別 問78 データベースのトランザクション処理に関する次の記述中のa,bに入れる字句の 適切な組み合わせはどれか。 複数のユーザが同時にデータを更新しようとしたとき、データの整合性を保つた めに、そのデータへのアクセスを一時的に制限する仕組みを a という。これ を実現する一つの方法は、データを更新する前に、そのデータに b をかけ、 処理が終了するまでほかのユーザからのアクセスを制限することである。 a b ア 経路制御 デッドロック イ 経路制御 ロック ウ 排他制御 デッドロック エ 排他制御 ロック 解答 エ 解説 複数のプロセスが利用する可能性のある資源を利用する場合には、データの整合 性に注意する必要がある。つまり、自分が値をロードし、加工したデータが正し く反映されない可能性がある。 そこで、資源にロックをかけ、排他制御をすることで他のプロセスからのアクセ スに制限をかける。 ロックには以下に2種類がある。 占有ロック:他のプロセスからは一切アクセスできなくする 共有ロック:他のプロセスから参照のみ許可する。 しかし、互いにロックをしたまま次の資源に要求をすると、互いに処理が進まな くなる現象が発生しる。 これをデッドロックという。 なお、経路制御とはネットワークにおいて通信路を選択することで、ロックや排 他制御とは無関係である。 参考文献 平成23年度春期・ITパスポート過去・解説 http://www.kazutxt.com/new/IP/h23s/a61-80.html H24 春 問76 E−R図の説明と、その応用例として、適切なものはどれか。 ア 作業順序や作業時間を表した図であり、例えば、システム開発の日程 理を するのに用いられる。 イ 実体同士の関連を表した図であり、例えば、関係データベースの表同士の関 連を表すのに用いられる。 ウ 順次、選択、繰返し構造を組み合わせて表した図であり、例えば、プログラ ムの流れを記述するのに用いられる。 エ 状態の遷移や条件を記載した図であり、例えば、通信プロトコルの仕様を記 述するのに用いられる。 解答 イ 解説 アは、ガントチャートの説明である。 ウは、フローチャート(流れ図)の説明である。 エは、状態遷移図の説明である。 問79 関係データベースのデータを正規化する目的として、適切なものはどれか。 ア データの圧縮率を向上させる。 イ データの一貫性を保つ。 ウ データの漏えいを防止する。 エ データへの同時アクセスを可能とする。 解答 イ 解説 データベースの正規化は、重複や矛盾を排除して、データベースの一貫した内容 を保障する。リレーションデータベースの正規化にはいくつかの段階がある。通 常は第3正規形までですが、ボイス・コッドや第4、第5正規形というのもある。 第3正規形までを以下に示す。 第1正規形:繰り返しや、反復している部分を独立させる。 第2正規形:第1正規形であり、部分関数従属を除去する(完全関数従属にする) 第3正規形:第2正規形であり、主キー以外に従属するものを除去する(推移従 属を除去する) 1、H22 秋 問63 関係データベースを構築するに当たり、データの正規化を行う目的はどれか。 ア データにチェックサムを付与してデータベースの異常を検出する。 イ データの冗長性を排除して保守性を高める。 ウ データの文字コードを統一して他のデータベースと連携しやすくする。 エ データを暗号化してセキュリティを確保する。 解答 イ 解説 関係データベースにおいて、正規化を行う目的は3つある。 1、データの冗長性の排除 2、データの一貫性の確保と効率的なアクセスの実現 3、更新時に起きる異常や不整合の発生を防ぐため よって当てはまるのは イ と考えられる。 (冗長性:必要最低限のものに加えて、余分や重複がある状態。 ( 障害に備えて機材や回線などを複数用意し、並列に使用したり一部を ( すぐ使える状態で待機させたりすること。 参考文献 ・「ITパスポート試験ドットコム」平成22 秋 問63 http://www.itpassportsiken.com/kakomon/22_aki/q63.html ・「IT用語辞典e-Words」冗長性 http://e-words.jp/w/E58697E995B7E680A7.html 2、H22 秋 問79 関係データベースで管理された"業者"表、"仕入明細"表及び"商品"表がある。新 たな業者から新たな商品を仕入れた場合、表にデータを追加する順序のうち、適 切なものはどれか。ここで、下線は主キーを示し、破線は外部キーを示す。解答 群の→はデータを追加する表の順序を示す。 業者 業者コード 業者名 ---------- 仕入明細 伝票番号 技番 日付 商品コード 数量 -------- - - - - - 商品 商品コード 商品名 業者コード 単価 ---------- - - - - - 選択肢 ア 業者表 → 仕入明細表 → 商品表 イ 業者表 → 商品表 → 仕入明細表 ウ 仕入明細表 → 商品表 → 業者表 エ 商品表 → 業者表 → 仕入明細表 解答 イ 解説 関係データベースには参照制約と呼ばれるものがある。 参照制約:データ矛盾を防ぐために表中の外部キー列で参照しているレコードが 存在していること。 今回の問題は「仕入詳細」表内の「商品コード」で参照している商品表のレコー ドが存在していること、「商品コード」表内の「業者コード」で参照している「 業者」表のレコードが存在していることが求められます。 新たな商品を新たな業者から仕入れた場合、「業者」表への追加、「商品」表へ の追加、「仕入明細」表への追加をする必要があるので、 1、最初に表の中に外部キーがない「業者」表への追加 2、次に今データを追加した「業者」表への参照列がある「商品」表 3、最後に「商品」表への参照列のある「仕入明細」表への追加 という順序で行うことで、参照制約を守る適切なデータ追加ができます。 参考文献 ・「ITパスポートドットコム」 平成22 秋 問79 http://www.itpassportsiken.com/kakomon/22_aki/q79.html 3、H22 秋 問84 関係データベースで管理している"商品"表及び"売上"表を結合して商品の売上集 計を行う。5月の売上合計金額が最も大きい商品はどれか。 商品 商品コード 商品名 価格 0001 商品A 2000 0002 商品B 4000 0003 商品C 7000 0004 商品D 10000 解答 売上 売上番号 商品コード 数量 売上日 配達日 Z00001 0004 2 4/30 5/2 Z00002 0001 1 5/1 5/3 Z00003 0003 2 5/15 5/17 Z00004 0001 3 5/15 5/18 Z00005 0002 3 5/5 5/18 Z00006 0001 2 5/10 5/20 Z00007 0002 1 5/30 6/2 Z00008 0001 2 6/1 6/9 Z00009 0003 1 6/8 6/10 ア 商品A イ 商品B ウ 商品C エ 商品D 解答 イ 解説 5月の売上合計金額なので、売上日が5月の取引を計算します。 各商品の売上合計金額を求めていくと、 商品A 2,000 × 6 = 12,000 商品B 4,000 × 4 = 16,000 商品C 7,000 × 2 = 14,000 商品D 10,000 × 0 = 0 よって解答は イ商品B となる。 4、H23 秋 問53 データベース管理システムを利用する目的はどれか。 ア OSがなくてもデータを利用可能にする。 イ ディスク障害に備えたバックアップを不要にする。 ウ ネットワークで送受信するデータを暗号化する。 エ 複数の利用者がデータの一貫性を確保しながら情報を共有する。 解答 エ 解説 データベース管理システム(DBMS:DataBase Management System): データベースも管理を目的としたソフトフェア 提供される主な機能は 1、複数ユーザからの同時アクセスを矛盾なく実行する制御機能 2、トランザクション障害、システム障害、記憶媒体の障害からの回復機能 3、アクセス制御やデータの暗号化などによるセキュリティ機能 4、関係データベースにおけるSQLなどのデータベース言語機能 なので当てはまるのは エ であると考えられます。 トランザクション: 関連する複数の処理を一つの処理単位としてまとめたもの。 (金融機関のコンピュータシステムにおける入出金処理のように、一連の作業を全 (体として一つの処理として管理する時などに使う。 参考文献 ・「ITパスポート試験ドットコム」平成23 秋 問53 http://www.itpassportsiken.com/kakomon/23_aki/q53.html ・「IT用語辞典e-Words」トランザクション http://e-words.jp/w/E38388E383A9E383B3E382B6E382AFE382B7E383A7E383B3.html H23年秋 問65 関係データベースのA表、B表がある。A表、B表に対して(A∪B)、(A∩B)を行った結果はそれぞれP表、Q表及びR表のどれになるか。ここで∪は和集合演算、∩は共通集合演算を表す。 ウ ∪の和集合演算はまたは、∩の共通集合演算はかつという意味である。 図に描くとこのようになります。 答えはウとなります。 H23特別 問59 関係データベースで管理された”社員”表から選択した結果が、”高橋二郎”を含む3名だけになる条件の組み合わせはどれか。 【条件】 1 勤務地 = ”東京” 2 部署名 = ”営業部” 3 勤務年数 > 10 ア 1 and 2 and 3 イ (1 and 2) or 3 ウ a or (2 and 3) エ 1 or 2 or 3  アは勤務地が東京、部署名が営業部、勤務年数が19年以上ということなので、これに当てはまるのは渡辺四郎さんしかいないので、アは×。 イは勤務地が東京かつ部署名が営業部なのは伊藤三郎さんと渡辺四郎さん、そして勤務年数が19年なのは高橋二郎さんと渡辺四郎さんしかいない。この勤務年数から重複している渡辺さんを除くと、伊藤さん、渡辺さん、高橋さんの3名となるので、答えはイとなる。 同様にこの方法で解いていくと、ウは5名、エは7名となるので、これらの選択肢も×となる。 参考文献 西村先生のページ 「http://roy/~madoka/2012/ipa/11/」 H23特別 問72 関係データベース中に記述中のa,bに入れる字句の適切な組み合わせはどれか。 関係データベースにおいて、レコード(行)を一意に識別するための情報を( a )と言い、表と表を特定の( b )で関連付けることもできる。 ウ エンティティとはデータのまとまりのことである。 フィールドとは個々の項目を意味するものであり、固有のデータを指す。 主キーとはデータベースの中からある一組のデータセットを一意に識別するための情報。 レコードとは1件ごとのまとまったデータ並びのことである。 文中にあてはまるのは主キーとフィールドだと分かるので答えはウとなる。 参考文献 e-words 「http://e-words.jp/」