情報処理基礎論 a 第 8 回 (システムの構成要素 / ネットワーク ) 「システムの運用・管理」 講義ノート目次

運用ルールの指導・啓蒙について、システム運用ルールを定める。

処理スケジュール データ入力の締切時間・処理スケジュール・定期保守日時を決定
運用日誌 利用実績を把握し、効率的な運用やシステム再構築の材料に活用
定期的な処理 ファイルのバックアップ、ユーザ ID の管理やパスワード管理、 利用状況のチェック
オンラインマニュアル 体系的分類とファイル番号およびバージョン管理の正確に行う必要がある
更新履歴の管理 コードブックや更新履歴や経緯を明確に管理する
システム構成管理 システム構成の変化を記録し、常に現状と一致した台帳が必要で、 変更記録を時系列的に記載する必要がある
性能・障害管理 業務に必要かどうかの判断力と、障害の原因を特定できるようにし、 解決する方策を練っておく

RAID による復元方法の分類

RAID:Redundant Arrays of Inexpensive Disks, 複数の HDD を利用してデータを管理する技術で、 バックアップデータを使用せずに復元する方法

RAID-0 複数の HDD に均等にデータを振り分け、 同時並行に記録し、 データの読み書きを高速化させたものであるが、 信頼性が高いわけではない ストライピング
RAID-1 2 台以上のディスクに同じデータを同時に書き込む方法 ミラーリング
RAID-2 パリティとデータとともに分散して記憶するものであるが、 復旧時の処理が繁雑で実用化を見送られたハミングコード
RAID-3 複数ある HDD の 1 台をパリティ記録用とし、 他のディスクにデータをビット単位で分散して記録する
RAID-4 RAID-3 と同様であるが、データの分散がブロック単位で行われる
RAID-5 データからパリティを生成し、データと一緒に分散して記録する方式で、RAID-4 より安定

パリティ:誤り訂正符号