情報処理基礎論 a 第 1 回 (イントロダクション / 数値の表現 ) 「情報処理基礎論 a について」 講義ノート目次

エンドユーザとして知っておくべき技術分野について演習形式で学ぶ。

企業と計算機

企業は商品を開発し、社会に販売することによって利益を上げている。 その利益は、設備投資や株主、社員へ分配される。 帳簿の売上げや在庫情報、給与計算など、 大量の情報を単純作業で処理する。 現在は手計算ではなく計算機で正確かつ短時間に仕上げることができる。

計算機のソフトウェアを使って仕事をするが、 計算機の専門家ではない人々のことをエンドユーザ (End User)という。EUC とは End User Computing の略で、 専門外でも計算機を仕事に使うことを指す。 業務において計算機の導入を行うときに情報システム部(または外部業者) との連係をとる必要がある。その際に理解しておくべきことは、 情報システムの構築状況と、情報システムの運用である。

EUC において知っておくべき知識とは、 計算機の仕組み (ハードウェアおよびソフトウェアの知識)、 よく使われる情報処理プログラム (表計算、データベース) の使い方、 ネットワークに関する知識、 業務知識、及び計算機導入の検討に関する知識である。

情報処理基礎論 a について

情報処理基礎論 a, b では、 社会において、家庭や仕事で計算機を使用するときに、 一般常識とみなされる計算機のしくみ、 また計算機の活用方法など周辺知識について学んでいく。

情報処理基礎論 a, b は、 情報処理推進機構の主催する IT パスポート試験の内容に準じている。 そのうち「テクノロジ」系の分野を本講義で扱う。

データベースは頻出項目であり、文法の基本のみをここで扱う。 実用的に使えるようになるためには「応用データベース」を受講することが望ましい。

IT パスポートには確率や統計に関する数学の分野も出題されるが、 それらは「統計学の考え方」「数学の考え方」「社会情報処理」 等を履修することによってカバーされる。