指数関数の逆関数を考えよう。 逆関数とは、y = x のグラフについて、対称な関数のことである。
y = ax の逆関数は、y = logax と呼んだ。 上の場合では a > 1 を仮定してある。
指数の底の a を使って、対数関数は a を底とする x の対数と呼ぶ。 x はこの対数の真数 (x > 0)と呼ぶ。
対数の性質は次のとおり。(M, N > 0 かつ k は任意の実数)
ある数 x について、e を底とする対数を、自然対数と呼ぶ。
log e x ≡ ln x
10 を底とする対数を常用対数と呼び、断わりがなく
log 10 x ≡ log 10
と底を書かずに書く場合がよくあるのと同じで、ln x と書くことがある。 n は自然なという意味(natural) の n からとっている。
自然対数の微分は、
d/dx (ex) = ex
となる。また、e を指数関数の底と取った場合、ex を exp(x) と表す表記もある。