第12回 情報処理基礎論 a レポート課題 氏名:讃岐彩華 学籍番号:c1081042 語学クラス:英語2 コース(系):社会系 H21春問88 複数の利用者が同時にデータベースを利用する場合に、1人の利用者が データ更新中に、同一のデータを別の利用者が参照しようとした。こ のとき、データの整合性を保障するためのデータベース管理システムの 制御として、適切なものはどれか。 ア 更新処理を中断して参照させる。 イ 更新中の最新のデータを参照させる。 ウ 更新中の利用者の処理が終了してから参照させる。 エ 更新を破棄して更新前のデータを参照させる。 解答 ウ 解法 データベースを複数の利用者が利用するとき、最初に利用していた人が データを編集しているあいだに、後者に利用した人が先にデータを編集 してしまうと、データに矛盾などが生じるようになってしまう。 こうしたことをなくすため、データベースの利用にアクセス権をかけ、 データベースを使用中なら他の人がアクセスできないようにするという 排他制御を行う。 よって、答えはウとなる。 参考文献 ITパスポート試験標準教本 2010→2011年版 情報化交流会 排他制御 p.252 ************************************************************* H22春問71 クライアントPCのブラウザからの接続要求に対し、Webサーバが 電子証明書などを送信し、クライアントPC側でWebサーバを認証 するために用いられるものはどれか。 ア ISP イ PNG ウ S/MIME エ SSL 解答 エ 解法 選択肢を順番に見ていく。 ISP[Internet Services Provider]とは、インターネットサービス プロバイダの略。 provider:供給する人という意味で、ISPはインターネット接続業者 のこと。様々な回線を通じて、顧客である企業や家庭のコンピュータ をインターネットに接続する。 PNG[Portable Network Graphics]は、画像フォーマットの一つ。 フルカラーの自然画を劣化なしで圧縮できる。拡張子に.pngがある。 S/MIMEは、Secure/Multipurpose Internet Mail Extensions の略。 secureは、不安のない、安全なといった英語で、MIMEは画像や音声 などのマルチメディアを添付ファイルで送受信できる拡張定義である。 この2つをつなげると、安全なメールの送受信ということになる。 公開鍵暗号方式を用いてメールの送受信を行っている。 SSLは、Secure Socket Layerの略。 公開鍵暗号方式を応用したサーバとブラウザ間のセキュリティ機能を 実現するプロトコル。これによって、プライバシーに関わる情報や クレジットカード番号、企業秘密などを安全に送受信でき、データの 盗聴や改ざん、なりすましを防ぐことができる。 SSLを確認するには、URLがhttps://で始まり、ブラウザに錠前のマーク が現れている。 socket:受け口、ソケット layer:層、積み重ね よって、答えはエとなる。 参考文献 ISPとは[Internet Services Provider] IT用語辞典 e-Words http://e-words.jp/w/ISP.html provider スペースアルク http://eow.alc.co.jp/provider/UTF-8/ PNGとは[Portable Network Graphics] IT用語辞典 e-Words http://e-words.jp/w/PNG.html ITパスポート試験標準教本 2010→2011年版 情報化交流会 メールサーバ 主なメール関連用語 p.271 S/MIMEとは[Secure Multipurpose Internet Mail Extensions] IT用語辞典 e-Words http://e-words.jp/w/S2FMIME.html ************************************************************* H22春問72 PCやハードディスクを譲渡したり返却したりする前に実施しておくこと として、ハードディスクからの情報漏えいを防ぐ最も確実な方法はどれか。 ア ハードディスク全体を16進数の00やFF、又は乱数で複数回上書き しておく。 イ ハードディスク全体を論理フォーマットしておく。 ウ ハードディスク内のすべてのファイルやフォルダをごみ箱に捨て、 最後にごみ箱を空にしておく。 エ ハードディスクにパスワードロックをかけておく。 解答 ア 解法 この問題の答えはアとなる。 PCで「ゴミ箱を空にする」でゴミ箱からファイルを消しても、消したデータは ハードディスクからは完全に消えていない状態になっている。ハードディスク にあるデータを復元しようとすればできてしまい、情報漏えいにつながる。 だからPCを譲渡したりする場合には、ハードディスクの中身を消去しなければ ならない。 そのために、ハードディスクの中身を上書きすることによって元のデータを 復元できないようにする。 よって、答えはアとなる。 他の選択肢ではハードディスクの中身を削除することができない。 参考文献 HDD・ハードディスクからデータを完全に消去する方法。 MEMORVA http://memorva.jp/internet/pc/windows_hdd_erase.php 「物理フォーマット」と「論理フォーマット」の違い ruuroo http://pctrouble.lessismore.cc/extra/difference_format.html format スペースアルク http://eow.alc.co.jp/format/UTF-8/ ************************************************************* H22春問74 電子透かしによってできることとして、適切なものはどれか。 ア 解読鍵がなければデータが利用できなくなる。 イ 作成日や著作権情報などを、透けて見える画像として元の画像に 重ねて表示できる。 ウ データのコピー回数を制限できる。 エ 元のデータからの変化が一見して分からないように作成日や著作 権情報などを埋め込むことができる。 解答 エ 解法 答えはエとなる。 電子透かしとは、ディジタルコンテンツの品質に影響を与えないように して、作成者名や会社名などを埋め込む技法のこと。 紙幣などに使われている強い光を当てると像が浮き上がる透かし技術が あるが、これになぞらえて電子データ中に一見すると見ることのできな いデータを埋め込むことを電子透かしと呼ぶ。 電子透かしを検出ソフトに読み込ませると、作者名やコピー回数などの 埋め込まれた情報が表示される。これにより、不正コピーやデータの改 ざんなどを防ぐことができる。さらに、データの改ざんの事実だけでな く、改ざんされた箇所も具体的に特定できるようにすることも可能。 電子透かしの具体的な用途に「著作権の主張」がある。不正コピーされ たデータには電子透かしで作者名が埋め込まれているので、著作者の権 利を主張することができる。また、不正コピーをした相手を特定するこ ともでき、電子透かしは不正コピーの抑止力となる。 参考文献 電子透かし技術編[連載第2回] 日立製作所 Hitachi http://www.hitachi.co.jp/Prod/comp/Secureplaza/sec_trend/tec/ds/densisukasi_gijutu02.html 電子透かしとは[digital watermarking] IT用語辞典 e-Words http://e-words.jp/w/E99BBBE5AD90E9808FE3818BE38197.html ************************************************************* H22春問75 電子掲示板やブログに投稿するとき、図のようなゆがんだ文字の画像 が表示され、それを読み取って入力するよう求められることがある。 その目的はどれか。 ア システムが想定する表示機能をブラウザがもっているかどうかを 判断する。 イ 事前に投稿を許可された利用者であることを認証する。 ウ ディスプレイの表示機能に問題がないかを判別する。 エ プログラムによる自動投稿を防止する。 解答 エ 解法 図のような画像を画像認証コードという。 プログラムによる宣伝用書込みや連続投稿などを防ぐため、毎回違った 数字や文字を画像として表示し、人間がその画像から数字や文字を読み 取って入力することで、電子掲示板やブログへのプログラムによ自動投 稿を防止する。 よって、エが正解となる。 参考文献 ITパスポート試験標準教本 2010→2011年版 情報化交流会 問75画像認証コード p.393 ************************************************************* H22春問83 関係データベースにおいて主キーを指定する目的はどれか。 ア 主キーに指定した属性(列)で、複数のレコード(行)を同時に特定 できるようにする。 イ 主キーに指定した属性(列)で、レコード(行)を一意に識別できる ようにする。 ウ 主キーに指定した属性(列)に対し、検索条件を指定できるように する。 エ 主キーに指定した属性(列)を算術演算の対象として扱えるように する。 解答 イ 解法 主キー(primary key)とは、データベースの中から、ある一組のデータセット (レコード)を一意に識別するための情報。 一意に識別とは、重ならない情報を見分けるということ。 例えば、学籍番号と氏名があるとき、氏名が同じ人がいても、学籍番号が あれば同一人物ではないと見分けることができる。このとき、学籍番号が 主キーとなり、氏名がレコードとなる。 参考文献 主キーとは[primary key] IT用語辞典 e-Words http://e-words.jp/w/E4B8BBE382ADE383BC.html ************************************************************* H21春中問A 販売管理業務に関する次の記述を読んで、問89〜92に答えよ。 S社の販売管理業務は、受注処理、出荷処理及び請求処理で構成されており、 業務効率の向上を目的として販売管理システムを利用している。 販売管理業務の概要と販売管理システムの概要は、次のとおりである。 [販売管理業務の概要] (1)受注処理では、営業担当者が顧客から注文依頼を受けると、受注データを 販売管理システムに登録する。注文には、通常注文と優先注文の二つの種 別がある。 (2)出荷処理では、受注データを基に在庫引当を行う。通常注文は在庫数の70 %まで引当可能であり、優先注文は在庫数まで引当可能である。在庫引当が できた分は、倉庫担当者が納品書を作成して出荷作業を行う。在庫引当が できなかった分は、次の入荷を待ってから出荷する。 (3)請求処理では、毎月20日を請求締め日として、その翌日に経理担当者が出荷 済データから顧客ごとに請求書を作成して送付する。 [販売管理システムの概要] 販売管理システムでは、受注処理、出荷処理、請求処理の結果が、それぞれ、 受注管理ファイル、出荷管理ファイル、請求管理ファイルに登録される。 [ストラテジ] ●問89 S社の販売管理業務をDFDで表すとき、次の図のa,bに入る適切な字句の組合せは どれか。 ----------------------------------- | a | b | -------------------------------------- |ア|営業担当者 |受注処理 | -------------------------------------- |イ|出荷管理ファイル|倉庫担当者 | -------------------------------------- |ウ|受注管理ファイル|出荷処理 | -------------------------------------- |エ|受注処理 |受注管理ファイル| ------------------------------------- 解答 ウ 解法 販売管理業務は、受注処理、出荷処理、請求処理で構成されている。 受注処理→受注管理ファイル 出荷処理→出荷管理ファイル 請求処理→請求管理ファイル とそれぞれ登録される販売システムなので、その順番を考えながら 図に字句を入れてみる。 [販売管理業務の概要]の(1)で、注文依頼のあとは受注処理が入ると考える。 受注処理の結果は受注管理ファイルに登録されるので、aには受注管理ファイル が入る。受注を受けたら出荷をしなければならないので、次のbには出荷処理 が入る。よって、答えはウとなる。 全ての図を埋めると左から、 受注処理→受注管理ファイル→出荷処理→出荷管理ファイル→請求処理 →請求管理ファイルというようになる。 参考文献 販売管理業務をDFDで表すとき、空欄に入る適切な字句はどれか 全問解説◆ITパスポート試験-selfup 日経BP社 http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20100120/343552/?ST=selfup [テクノロジ] ●問90 出荷処理において、引当数の求め方を流れ図で表すとき、次のc,dに入る 適切な字句の組合せはどれか。 -------------------------------------- | c | d | ----------------------------------------- |ア|通常注文か |注文数<=在庫数の70%| ----------------------------------------- |イ|通常注文か |注文数>在庫数の70% | ----------------------------------------- |ウ|優先注文か |注文数<=在庫数の70%| ----------------------------------------- |エ|優先注文か |注文数>在庫数の70% | ---------------------------------------- 解答 イ 解法 c は通常注文か優先注文かの2択である。 [販売管理業務の概要]の(2)を見る。 条件: 1.通常注文は在庫数の70%まで引当可能であり、優先注文は在庫数まで引当 可能である。 2.通常注文だったとき、注文数が在庫数の70%までだったら引当可能。 3.在庫引当ができた分は、倉庫担当者が納品書を作成して出荷作業を行う。 4.在庫引当ができなかった分は、次の入荷を待ってから出荷する。 最初のcが通常注文か優先注文かで後の条件も変わってくる。 仮にcが通常注文だったとき、その条件がNoの場合、「在庫数を引当数とする」と あるので、条件1に当てはまる。よって、cは通常注文だと考えられる。 次に、d の条件がNoの場合、「注文数を引当数とする」となる。 ここで考えるのは条件2で、 もし注文数が在庫数の70%を上回っていたとき、在庫数を引当数とする。 注文数が在庫数の70%を下回っていたときは、注文数を引当数とする。 ということを考えると、d がNoだった場合、「注文数を引当数とする」となり、 式に直せば注文数<在庫数である。これをさらに否定する形になるので、 「注文数>在庫数」という形になる。 よって、d に入るのは「注文数>在庫数の70%」だと考えられ、答えはイとなる。 参考文献 出荷処理を流れ図で表すとき、空欄に入る適切な字句はどれか 全問解説◆ITパスポート試験-selfup 日経BP社 http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20100120/343529/?ST=selfup [ストラテジ] ●問91 ある日の商品Tの注文状況が次の表のとおりであったとき、11:00の注文 に対して引当可能な数量は幾つか。ここで、この日の仕入はなく、前日 の業務終了時の在庫数は100とする。 -------------------------- |注文時刻|注文種別|注文数| -------------------------- | 10:00 |通常注文| 80 | -------------------------- | 10:30 |優先注文| 10 | -------------------------- | 11:00 |通常注文| 40 | ------------------------- ア 7 イ 10 ウ 14 エ 20 解答 ウ 解法 [販売管理業務の概要]の(2)に当てはめながら考える。 通常注文だったとき、注文数が在庫数の70%までだったら引当可能なので、 在庫数が100のとき、10:00の通常注文は80であった。 100 * 70% = 70で、 注文数(80) > 引当可能在庫数(70)となるので、 引当可能在庫数の分だけ在庫数を引く。 よって、100 - 70 で在庫数は30となる。 10:30は優先注文で、優先注文の場合は在庫数まで引当可能。 そのため、在庫数30 - 注文数10 = 20が残りの在庫数となる。 最後に11:00の通常注文は、在庫数の70%までなので、 20 * 70% = 14 までが引当可能となる。 よって、答えはウの14となる。 参考文献 注文に対して引き当て可能な数量はいくつか 全問解説◆ITパスポート試験-selfup 日経BP社 http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20100120/343553/?ST=selfup [ストラテジ] ●問92 請求処理において、顧客P社との取引が次の表のとおりであったとき、 eに入る請求金額は幾らか。 ア 70,000 イ 90,000 ウ 105,000 エ 155,000 解答 イ 解法 [販売管理業務の概要]の(3)に当てはめながら考える。 請求処理では、毎月20日を請求締め日として、その翌日に経理担当者が出荷 済データから顧客ごとに請求書を作成して送付する。 なので、この計算の範囲は10/21から11/20となり、その間の出荷をしたとき のものが請求処理の対象となる。 それを抜き取ると、 10/30 20,000円 11/6 30,000円 11/15 40,000円 の金額を合計すれば、90,000円となり、答えは選択肢イとなる。 参考文献 請求処理において、空欄に入る請求金額はいくらか 全問解説◆ITパスポート試験-selfup 日経BP社 http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20100120/343554/?ST=selfup ************************************************************* H22中問B 文献の貸出管理業務に関する次の記述を読んで、問93〜96に答えよ。 A社研究所の資料室では、文献の貸出管理業務を行っている。文献の貸出 管理業務には、PCのデータベースソフトを活用した文献貸出管理システム (以下、文献システムという)を利用している。 文献システムのデータベース構造は、次のとおりである。 社員名 [社員番号][社員名][メールアドレス] 文献表 [文献番号][文献名] 貸出表 [文献番号][文献名][社員番号][社員名][メールアドレス][貸出日][返却日] 保有する文献と貸出についての条件は、次のとおりである。 [保有する文献と貸出についての条件] (1)同一文献は複数保有せず、文献ごとに固有な文献番号が採番されている。 (2)貸出期間は、貸出日を含んで最長2週間である。ここで、返却された文献を その日に違う社員に貸し出すことは可能であるが、同じ社員に対して返却し た同一文献をその日のうちに貸し出すことはできない。 貸出から返却までの手続は、次のとおりである。 [貸出から返却までの手続] (1)社員は借りたい文献を書庫から取り出して、資料館の担当者(以下、担当者 という)に手渡し、社員番号を提示する。 (2)担当者は文献システムを使って貸出処理を行い、社員に文献を手渡す。 (3)文献返却時、社員は担当者に文献を返却し、担当者は文献システムを使って 返却処理を行う。 文献システムにおける貸出処理と返却処理の仕様は、次のとおりである。 [貸出処理] (1)文献番号で文献表を検索し、文献名を取得する。 (2)社員番号で社員表を検索し、社員名とメールアドレスを取得する。 (3)貸出表のレコード(以下、貸出レコードという)を用意して、(1)、(2)で取得 した文献番号、文献名、社員番号、社員名、メールアドレスを設定し、貸出日 に当日の日付を、返却日に空白値を設定する。 (4) (3)で設定した貸出レコードを貸出表に追加する。 [返却処理] (1)文献番号で貸出表を検索し、返却日が空白値である貸出レコードを抽出する。 (2)抽出した貸出レコードの返却日に当日の日付を設定し、貸出表を更新する。 [テクノロジ] ●問93 文献システムのデータベース構造の記述として、適切なものはどれか。 ア 貸出表の主キーは、文献番号と社員番号の組合せである。 イ 貸出表の主キーは、文献番号、社員番号と貸出日の組合せである。 ウ 社員表と貸出表の主キーは、社員番号である。 エ 文献表と貸出表の主キーは、文献番号である。 解答 イ 解法 文献システムの[貸出処理]において、貸出表のレコードを用意するとあり、 これらを一意に識別するための主キーを選ぶ必要がある。 答えのイは、文献番号、社員番号、貸出日を組み合わせ、どれか2つが同一 であっても最後の一つで見分けることができるので、これが正解となる。 参考文献 ITパスポート試験標準教本 2010→2011年版 情報化交流会 <中問B>文献の貸出管理業務 問93主キーの設定 p.398 [ストラテジ] ●問94 文献システムの[貸出処理]と[返却処理]に基づき、次の図に示すDFDを作成 した。DFDのa〜cに入る適切な字句の組合せはどれか。 a b c ア 貸出 貸出 返却 イ 貸出 文献 返却 ウ 返却 貸出 貸出 エ 返却 文献 貸出 解答 ア 解法 貸出が行われるとき、文献表と社員表と貸出表の3つの表から検索されている。 だからaの処理は貸出処理だということがわかる。そうするとcは返却処理となる。 貸出処理と返却処理の両方から検索されるのは貸出表なので、bは貸出が入る。 よって、答えはアとなる。 参考文献 ITパスポート試験標準教本 2010→2011年版 情報化交流会 <中問B>文献の貸出管理業務 問94DFDの作成 p.398 [テクノロジ] ●問95 担当者には、社員からの文献の問合せが多い。担当者は、社員から電話で文献名 を聞き、貸出可能かどうかを調べている。そこで、文献検索機能を文献システム に追加し、社員に利用させることにした。文献検索機能の概要は次のとおりである。 追加する文献検索機能について、その処理の流れを次の図のとおりにまとめた。 図のd〜fに入る適切な字句の組合せはどれか。 [文献検索機能の概要] (1)問い合わせる文献名で、文献表をあいまい検索して結果を表示する。 (2)該当する文献があるかを確認し、該当するものがある場合は、貸出可能か どうかを調べる。 (3)貸出中であるか、貸出可能であるかを表示する。 1."貸出可能"と表示する 2."貸出中"と表示する 3.文献番号で貸出表を検索し、返却日が空白値の貸出レコードを抽出する 4.文献番号で貸出表を検索し、最も古い貸出日の貸出レコードを抽出する d e f ア 3 1 2 イ 3 2 1 ウ 4 1 2 エ 4 2 1 解答 ア 解法 [貸出処理] (1)文献番号で文献表を検索し、文献名を取得する。 (2)社員番号で社員表を検索し、社員名とメールアドレスを取得する。 (3)貸出表のレコード(以下、貸出レコードという)を用意して、(1)、(2)で取得 した文献番号、文献名、社員番号、社員名、メールアドレスを設定し、貸出日 に当日の日付を、返却日に空白値を設定する。 (4) (3)で設定した貸出レコードを貸出表に追加する。 文献システムの[貸出処理]で、該当する貸出レコードを探す前に行うこととして、 [貸出処理]の(1)〜(3)を行う。よって、dに当てはまるのは3ということになる。 次に、外套する貸出レコードがあるかどうかについてだが、Yesであった場合は、 [貸出処理]の(4)が行われている場合で、貸し出されているということになる。 よって、eは貸出可能、fは貸出中ということになり、答えはアとなる。 参考文献 ITパスポート試験標準教本 2010→2011年版 情報化交流会 <中問B>文献の貸出管理業務 問95文献検索機能 p.398 [テクノロジ] ●問96 貸出日を含んで2週間を超えても返却していない社員に対して、連絡するために 調査を行った。該当者を抽出する方法として、適切なものはどれか。 ア 貸出表の貸出日が空白値で、かつ、返却日が調査日から2週間いないのレコード を抽出する。 イ 貸出表のか貸出日が調査日から2週間以上前のレコードを抽出する。 ウ 貸出表の返却日が空白値で、かつ、貸出日が調査日から2週間以上前のレコード を抽出する。 エ 貸出表の返却日が空白値のレコードを抽出する。 解答 ウ 解法 [保有する文献と貸出についての条件]の(2)において、 貸出の最長期間は2週間とある。 つまり2週間以上前のレコードを抽出することになる。 また、貸し出されているものの返却日は空白値となっているので、 選択肢ウが正解となる。 参考文献 ITパスポート試験標準教本 2010→2011年版 情報化交流会 <中問B>文献の貸出管理業務 問96返却期限過ぎの抽出 p.398