研究内容

数値シミュレーションを用いて銀河の形成進化史の理解を目指して研究に取り組んでいます。銀河は数多くの星の集まりです。一つひとつの星の元素組成や運動には、その星が生まれた時の情報が刻まれています。私は星に刻まれた銀河形成史を再構築するため、大規模な銀河形成シミュレーションプロジェクトを進めています。星形成や超新星爆発をモデル化し、星、ガス、ダークマターの重力相互作用の中で、銀河が形成していく過程をシミュレーションします。この結果を、すばる望遠鏡などでの観測と比較することにより、銀河の中で星がいつできたのか、どのような銀河が過去に合体したのか、元素がどこで合成され、銀河内に放出されたのか、といった問いに答えることができます。

出版物

専門演習到達目標

  1. 数値シミュレーションの手法を理解し、銀河が成長する様子を計算できるようになる。
  2. 問題に応じて適切なデータ分析を実施し、自然現象を説明できるようになる。
  3. 大きなスケールの問題をわかりやすく他者に発表できるようになる。

研究室の活動

  • 専門書の輪読:「千葉柾司『新天文学ライブラリー第2巻 銀河考古学』日本評論社」を輪読する。毎回担当者が担当する節を他のメンバーに説明する。これにより、銀河考古学の基礎知識を身につける(隔週)。
  • 銀河考古学ゼミへの参加:東北大学、法政大学、国立天文台、筑波大学等の銀河考古学分野の学生、研究者と共同で開催されている銀河考古学ゼミに参加する。このゼミでは、大学院生や研究者が最新の学術論文をオンラインで紹介する。これを聴講することで、論文の読み方や科学的なディスカッションの方法を学習する(毎週)。
  • 研究進捗状況の報告:各自の研究の進捗状況を他のメンバーに報告する。これを通じて、問題点を共有し、正しい方向性で研究を進められるようにする(隔週)。

おすすめ参考書リスト

連絡先

  • H2研究室(オフィスアワー月曜2限)
  • E-mail: yutaka.hirai@koeki-u.ac.jp