Unixコマンド要覧

ホームディレクトリについて

Unixシステムにログインすると、以下のようなプロンプトがあらわれる。

roy{ta01002}%                                                [~]

プロンプトが出ているときにコマンドを打つことができる。コマンドを 打つときに「いる」のことをカレントディレクトリという。 カレントディレクトリはpwdコマンドで確認できる。

roy{ta01002}% pwd                                            [~]
/home/st2001/ta01002

/home/st200x/c103XXX のように表示されたものが 自分のホームディレクトリである。ホームディレクトリは 良く使うので、~ (チルダ)という記号で代用できる。たとえば、 ~/public_html と書いた場合は、 /home/st200x/c103XXX/public_html と書いたのと 同じ意味になる(xの部分は人によって異なる)。

ファイル名補完

コマンドラインからコマンドを打つとき、ファイル名の先頭部分だけ入れて TAB キーを押すと、ファイル名の残りの部分を補ってくれる(既に そのファイルが存在する場合)。 これをファイル名補完といい、使うのと使わないのとでは作業効率が 著しく異なるので積極的に利用するようにする。

主要コマンド

ls

ディレクトリにあるファイルを表示。スペースで区切ってディレクト リ名を指定するとそのディレクトリにあるファイル一覧を表示する。 -lオプションを指定すると詳細表示(ロングフォーマット)で出 力する。
例:

% ls
Mail/        help         memo         script/
TUTORIAL.ja  maildir/     public_html/
% ls Mail
draft/ inbox/ trash/
% ls -l Mail
total 3
drwx------  3 c101345  st2001   512 Oct 27 01:13 draft/
drwx------  2 c101345  st2001  2048 Oct 27 01:14 inbox/
drwx------  2 c101345  st2001  1024 Sep 11 13:58 trash/

-l 以外にもたくさんオプションがある。代表的なものを以 下に示す。

mkdir

ディレクトリを作成する。
例:

% ls
Mail/        help         memo
script/      TUTORIAL.ja  maildir/
% mkdir public_html
% ls
Mail/        help         memo         script/
TUTORIAL.ja  maildir/     public_html/
rmdir

ディレクトリを削除する。
例:

% ls
Mail/        help         memo         script/
TUTORIAL.ja  maildir/     public_html/
% rmdir public_html
% ls
Mail/        help         memo
script/      TUTORIAL.ja  maildir/
pwd

現在のディレクトリを表示する。「現在のディレクトリ」のことを カレントディレクトリという。頻繁に出てくる 単語なので良く覚えておく。 例:

% pwd
/home/st2001/c101345
cd

ディレクトリを移動する。 例:

% pwd
/home/st2001/c101345
% cd Mail
% pwd
/home/st2001/c101345/Mail

ホームディレクトリに戻りたいときは cd とだけ タイプする。

% pwd
/home/st2001/c101345/Mail
% cd
/home/st2001/c101345
cp

ファイルをコピーする。ファイルを2つ指定すると、つまり、

cp File1 File2

とすると File1File2 にコピーする。最後にディ レクトリを指定する場合はコピー元となるファイルを何個でも指定できる。 たとえば、

cp File1 File2 File3 Directory

とすると、File1 File2 File3 の全てを Directoryディレクトリにコピーする。

cp *.html Directory

とするとカレントディレクトリにある .html で終わるファ イル全てをDirectoryディレクトリにコピーする。

mv

ファイルを移動する。使い方は cp と同じ。

mv File1 File2 File3 Directory

とすると、File1 File2 File3 の全てを Directoryディレクトリに移動する。

mv *.html Directory

とするとカレントディレクトリにある .html で終わるファ イル全てをDirectoryディレクトリに移動する。

less

ファイルの中身を直接参照する。長いファイルの場合は一画面ごとに停止 する。


情報リテラシー