キーボードからの入力は次のように表記する(xは任意の文字に置き換えられる)。
Ctrlキーを押しながら x キーを押す
ESCキーを押して手をすぐ離してから x キーを押す
説明に出て来る重要な用語の意味は以下の通り。
Emacsで編集するために見えている画面(の中味)のこと。普通はファイ ルの中味そのもの(のコピー)が見える。Emacs起動直後に見えているバッ ファは scratch buffer といい、どのファイルにも結びつけられていない。
見えているバッファ全体を囲う範囲のこと。Emacs全体の画面を複数の ウィンドウに分割して使うことができる。たとえばtrrの練習中は6個のウィ ンドウに分割されている。
文字を打つと文字の入る場所をポイントという。
(royにログインし)コマンドラインから以下のように起動する。
emacs -nw [Enter]
Emacsを終了するには
C-x C-c
をタイプする。
C-g(Control+G)で入力中のコマンドなどを全て中止できる。 キーを押していて訳が分からなくなったら、取り敢えず C-g を押してみると良い。
こまったらC-g
を忘れないこと
C-x C-f を押すと Find file: ~/ のように出てくるので編集したいファ イル名を入力して[Enter]で確定する。既に存在するファイル名 を入力するときは、ファイル名を途中まで入れてSPCやTabキーを押すと 残りの部分が補完される。
ファイル(の化身であるバッファ)を編集して修正が加えられると、 Emacsの画面の下側にあるモードラインに米印(**)が現れる。
修正フラグ(**印)の出ている状態で C-x C-s を 押すとディスク上にあるファイルに、バッファを保存する。**印を残した ままEmacsを終了すると、編集した成果が台無しになるので注意すること。
ファイル名を間違えて開いたときや 似た内容のファイルを作るときなどに使うと便利。
複数のファイルを開いているとき、他のバッファに切り替えるときは C-x b を押す。ミニバッファに
Switch to buffer: (default memo)
のように出てくるので、切り替えたいバッファ名(ファイル名)を入力して [Enter]で確定する。"default" の直後に表示されているバッファ名に切り替えたいときは [Enter] だけを押せばよい。
現在編集しているバッファを閉じるときは C-x kを押す。
Kill buffer: (default memo)
のように出るのでそのまま[Enter]を押す。
カーソルの直前にある文字を削除する。
カーソルの上にある文字を削除する。
1行分まとめて削除するには C-a で行頭移動し C-k すると効率的。
C-p | ||||||||
↑ | ||||||||
C-a | M-b | C-b | C-f | M-f | C-e | |||
行頭 | 1単語戻る | 1文字戻る | ・ | → | 1文字進む | 1単語進む | 行末 | |
↓ | ||||||||
C-n |
C-sとC-rいずれも、英単語の文字を1字1字を入力する毎に該当するも のが見つかって行く。途中で
となる。
C-SPC(コントロール+スペース)を押すと、 現在のポイント位置をマークする。
ポイントと直前にマークした位置を入れ換える。つまり、 直前にマークした位置にジャンプできる。どこかで C-SPC を押して、別の場所にポイント移動してから C-x C-x を打つと理解できる。
Emacsでは、M-< や M-> で先頭/末尾に移動し たときや、C-s、C-r で検索移動したときには、移動する直前の ポイント位置が自動的にマークされる。
C-SPCでマークした位置からポイント位置までを領域とみなし
Emacsの編集画面は二つ以上に分割できる。たとえば、Mewでメイルを読んで いるときは
のように、上の方にメイルの番号とサブジェクト一覧、下の方に選択してい るメッセージ本文が出ている。分割しているそれぞれの領域を「ウィンドウ」という。編集操作対象となるのは、カーソルが 含まれている1つである。次のキー操作でウィンドウを行き来したりできる。
隣のウィンドウに移動する(C-xの次は小文字のオー)。
現在選択しているウィンドウ以外全てを消し去る。
現在選択しているウィンドウ以外だけが残る。C-xの次はゼロ。
現在選択しているウィンドウを上下に2分割する
その他の良く使う機能をまとめた。
別ファイルの内容を、現在のカーソル位置(ポイント)に挿入する。
直前に行なった編集操作を取り消す。
(emacs -nwで起動しているときのみ有効)
Emacsを一時停止してコマンドラインに抜ける。
元のEmacsに戻るときはプロンプトで fg
コマンドを入力する(C-z で抜けていることを忘れないこと!)。
停止中のEmacsがあるか確認するには jobs
コマンドをタイプする。
% jobs
% fg