代表的な可変スタイル

よく使うと思われるスタイルを示す。色や大きさなどふくめた変えられる性 質全体のことを「プロパティ」と呼ぶ。

文字色

color

テキストの色を指定する。

指定例

h1, h2要素をそれぞれ青、緑にする場合は次のようなスタイル を定義する。

(color.cssというファイルだと仮定)

h1 {color: blue;}
h2 {color: green;}

するとh1要素とh2要素の色が変わる(見本)。

色として利用できるものを列挙したのが以下の表である。

aqua black blue fuchsia
gray green lime maroon
navy olive purple red
silver teal white yellow

また、色を数値化して表現する方法があり、これを利用すると名前のわから ない色も指定することができる。たとえば、yellw(黄色)は数値(16進数)で表すと ffff00である。このような場合色の名前の代わりに、数値に #をつけて、#ffff00とすればよい。つまり、

h3 {color: #ffff00;}

とするとh3要素に黄色を指定したことになる。

その他の色を使いたい場合、 http://www.tagindex.com/color/color_name.html のカラーチャートを参考にし、16進数を指定する。

文字

文字の体裁を変えるプロパティとして、font-family, font-style, font-variant, font-weightがあるが、あまり日本語(漢字)文化に即した 効果が期待できないのでここでは説明を省略する。

文字の大きさはfont-sizeプロパティで変更できる。

font-size

文字の大きさを指定する。指定方法には絶対指定と相対指定がある。 ポスター的な用途を狙うものならば絶対指定を用いてもよいが、「より大 きく」することを狙って文字サイズを変える場合は相対指定を利用しなけ れば期待した結果を得られないことがある。サイズを指定するキーワード には以下のものがある。

xx-small - とても小さく
x-small - より小さく
small - 小さく
medium - 普通サイズ
large - 大きく
x-large - より大きく
xx-large - とても大きく

また、現在の文字サイズの何パーセントの大きさの文字にするかを指 定することもできる。たとえば、

em {font-size: 200%;}

と定義しておくと本文中で

ぼくは<em>元気</em>です!

と書くことで「ぼくは」の部分の文字の大きさがどんなサイズであろ うと「元気」はその2倍の大きさで表示されることになる。

ぼくは元気です!

背景

文書全体や要素ごとの背景の色を変えたり、画像を貼り付けたりすることが できる。代表的なプロパティには以下のものがある。

background-color

要素の背景の色を指定する。使える色は文字の色で説明したものと同 じ。body要素の background-color を指定すると、ページ 全体の背景色になる。

【例】
body {background-color: lime;}

とするとページの背景色がlimeとなる。

background-image

要素の背景を埋める画像ファイルを指定する。画像ファイルの指定は

url(ファイル名)

のようにする。たとえば、ページ全体の背景を foo.jpg という画像ファ イルにしたい場合は

body {background-image: url(foo.jpg);}

とする。

背景画像の例

background-repeat

背景画像をどのように配置するかを指定する。配置方法の指定には以 下のキーワードがある。

たとえば

bar

という画像(bar.jpg)をy軸(縦)方向だけにくり返して背 景画像として貼り付ける場合、スタイル指定に


body {background-image: url(bar.jpg);
      background-repeat: repeat-y;}

と書くとページ全体の背景は以下のようになる。

 
 
 

テキスト

文字装飾や字下げの指定を行なうプロパティの代表的なものを挙げる。

text-decoration

文字に掛ける装飾を指定する。指定できる装飾を表すキーワードには 以下のものがある。

text-align

テキストの行揃えを指定する。パラグラフ(p要素)などの ブロックレベル要素でのみ指定できる。 p要素以外のブロックレベル要素一覧は WDG: HTML参考書-HTML4.0要素を参考にするとよい。

行揃えを指定するキーワードは以下のとおり。

left

左揃えを指定する。これは通常の表示方法である。

right

右揃えを指定する。文字の右端が揃うように表示される。
【例】

   :
  略 (以下head要素内)
<style type="text/css">
<!--
 p.r {text-align: right;}
-->
</style>
   :
  略
   :
<body>
<p class="r">君が代は 千代に八千代に<br>
さざれ石の 巌となりて<br>
こけの むすまで</p>
   :

君が代は 千代に八千代に
さざれ石の 巌となりて
こけの むすまで

center

中央揃え(センタリング)を指定する。
【例】

   :
  略 (以下head要素内)
<style type="text/css">
<!--
 p.c {text-align: center;}
-->
</style>
   :
  略
   :
<body>
<p class="c">君が代は 千代に八千代に<br>
さざれ石の 巌となりて<br>
こけの むすまで</p>
   :

君が代は 千代に八千代に
さざれ石の 巌となりて
こけの むすまで

センタリングはよく使いたいレイアウトの一つなので、head要 素で

   :
  略 (以下head要素内)
<style type="text/css">
<!--
 .c {text-align: center;}
-->
</style>

と定義しておき、センタリングしたい要素で class="c"として定義を利用するとよい。 画像をセンタリングしたければ、

<p class="c">
<img src="foo.jpg" alt="fooの絵">
</p>

とするとよい。

ボックス

ページが表示されるときの位置はボックスと呼ばれ る箱状のレイアウトを基準に決定される(下図)

Box

それぞれの間隔をミリ単位、ピクセル単位、画面や文字の幅に対する相対尺 度などで指定できる(長さの指定方法)。

以下で説明するプロパティはブロックレベル要素で のみ自由に設定することができる。

margin-top, margin-right, margin-bottom, margin-left

それぞれ上図の margin の、上、右、下、左の幅を指定する。

padding-top, padding-right, padding-bottom, padding-left

それぞれ上図の padding の、上、右、下、左の幅を指定する。

border-top-width, border-right-width, border-bottom-width, border-left-width

それぞれ上図の border の、上、右、下、左の太さを指定する。pxな どの長さ指定のほか、

という指定も可能。

border-color

borderの色を指定する。

border-style

borderのスタイルを指定する。スタイルには以下のものが指定できる。

width, height

それぞれボックスのテキスト部分の、幅、高さ、を指定する。

その他

その他のプロパティについては CSSの主なプロパティ(kanzaki.com)を参考にするとよい。


情報リテラシー