こづかい帳だとか、単価リストなど、二次元に表せるものは表を使うと 読み手に分かりやすく伝えることができる。表を記述するにはTABLE要素を利用する。
ここでも、TABLE要素の使い方を覚える前にHTML文書の骨格を先に作っておこう。
ファイル名は table.html
とする。
C-x C-f
Find file: ~/
public_html/table.html
あらかじめ作っておくHTML文書の骨格table.html
<html>
<head>
<title>Table Sample</title>
</head>
<body>
<h1>○○の表</h1>
</body>
</html>
もっとも簡単なTABLE要素は、内部にTR要素とTD要素を含む。
tr
表の行を示す要素
td
表の項目(セル)を示す要素
これを利用して簡単な表を作ってみよう。たとえば、次のような単純な表を 考えてみよう。
タラバガニ | 8本 | ヤドカリ類 |
ズワイガニ | 10本 | ズワイガニ類 |
花咲ガニ | 8本 | ヤドカリ類 |
ちいさい項目から見て行こう。横に並んでいる「タラバガニ」、「8本」、
「ヤドカリ類」はそれぞれ<td>〜</td>
で括る。実際
に括ったものは次のようになる。
<td>タラバガニ</td><td>8本</td><td>ヤドカリ類</td>
この3項目全体が表の1行になるので、3つまとめて
<tr>〜</tr>
で括る。
<tr> <td>タラバガニ</td><td>8本</td><td>ヤドカリ類</td> </tr>
上の例では3つの<td>〜</td>
を1行に書いたが、これは1つの<td>〜</td>
ごとに1行で書いても良い。
同様に、表の二行目と三行目も「項目を<td>〜
</td>
で」、「行を<td>〜</td>
で括ると次のようになる。
<tr> <td>タラバガニ</td><td>8本</td><td>ヤドカリ類</td> </tr> <tr> <td>ズワイガニ</td><td>10本</td><td>ズワイガニ類</td> </tr> <tr> <td>花咲ガニ</td><td>8本</td><td>ヤドカリ類</td> </tr>
最後に、表全体を<table>〜</table>
タグで括っ
て完成する。
<table> <tr> <td>タラバガニ</td><td>8本</td><td>ヤドカリ類</td> </tr> <tr> <td>ズワイガニ</td><td>10本</td><td>ズワイガニ類</td> </tr> <tr> <td>花咲ガニ</td><td>8本</td><td>ヤドカリ類</td> </tr> </table>
もちろんこれは「表」だけの部分である。HTML文書全体は以下の通りになる。
完成したtable.html
(1)
<html>
<head>
<title>Table Sample</title>
</head>
<body>
<h1>蟹の分類表</h1>
<table>
<tr>
<td>タラバガニ</td><td>8本</td><td>ヤドカリ類</td>
</tr>
<tr>
<td>ズワイガニ</td><td>10本</td><td>ズワイガニ類</td>
</tr>
<tr>
<td>花咲ガニ</td><td>8本</td><td>ヤドカリ類</td>
</tr>
</table>
</body>
</html>
今完成した table.html
を実際に表示してみよう。
http://roy.e.koeki-u.ac.jp/~自分の番号/table.html
予想に反して次のように表示されるはずである。
タラバガニ | 8本 | ヤドカリ類 |
ズワイガニ | 10本 | ズワイガニ類 |
花咲ガニ | 8本 | ヤドカリ類 |
通常、TABLE要素では(日本でいう)罫線は表示されない。これを表示するには
<table>
要素に border 属性を指定する。
<table border="1">
table.html
のtable
要素は次のように
書き変わることになる。
<table border="1">
<tr>
<td>タラバガニ</td><td>8本</td><td>ヤドカリ類</td>
</tr>
<tr>
<td>ズワイガニ</td><td>10本</td><td>ズワイガニ類</td>
</tr>
<tr>
<td>花咲ガニ</td><td>8本</td><td>ヤドカリ類</td>
</tr>
</table>
このように、開始タグの直後に付加する「単語="値"
」のよう
な形式の指定を属性指定という。この場合、table要素
のborder属性を1に指定している。要するに、border属性とは表の各項目を区切
る枠の太さを意味していて、その枠の太さを1にしていることになる。結果とし
て表は次のようになる。
タラバガニ | 8本 | ヤドカリ類 |
ズワイガニ | 10本 | ズワイガニ類 |
花咲ガニ | 8本 | ヤドカリ類 |
もう一度完成した table.html
を実際に表示してみよう。
http://roy.e.koeki-u.ac.jp/~自分の番号/table.html
タラバガニ | 8本 | ヤドカリ類 |
ズワイガニ | 10本 | ズワイガニ類 |
花咲ガニ | 8本 | ヤドカリ類 |
という表では、各列が何を意味するものかはっきりしない。通常表の一番上 の行には各項目の説明を入れて、
カニの種類 | 足の本数 | 分類 |
---|---|---|
タラバガニ | 8本 | ヤドカリ類 |
ズワイガニ | 10本 | ズワイガニ類 |
花咲ガニ | 8本 | ヤドカリ類 |
このような、表の見出し項目を意味する要素としてth
を
利用する。一番上の行は
<tr> <th>カニの種類</th><th>足の本数</th><th>分類</th> </tr>
のように、td
と同じ使い方でth
を利用する。
こうすることでそこが見出し項目であることが分かる。
自分の取っている授業の時間割をtable
要素を利用して作成せよ。
ファイル名はtable.html
とする。翌週の木曜日を締切とする。