ハイパーリンクを張りめぐらそう

HTML言語で書かれた文書を読む場合に一番便利なのは、関連する情報が書か れた他の文書(ファイル)に簡単に飛べる点である(下図)。

HyperLinkの概念図

このような構造にしておくことで、目次のようなページを作っておけば、読 む人はそれを見て知りたいページにすぐに辿り着くことができる。文書の特定の 箇所に、別の文書の箇所に結びつけることを「リンクを張る 」といい、リンクによって結びつけられた二点のことを「アンカー」(錨の意味)という。

他の文書へリンクを張る

文書中にリンクを作成したい場合はアンカー(Anchor)を意味するA要素を利用 する。A要素は<a>で始めて</a>で閉じ る。ただし、<a> だけ書いたのではどこに飛ぶのか分から ない。リンク先を指定するにはA要素のhref属性を使う。 具体的には

<a href="リンク先">リンク先の案内</a>

のように記述する。実際にリンクを張ってみよう。例えばこのような文章に リンクを作るとしよう。

趣味は色々ありますが、
一番興味があるのは音楽 → [音楽に関するページ(music.html)]
です。

上の(左の)文で、音楽ページ(music.html)と結びつける単語は 「音楽」という部分なのでそこをA要素で括り、リンク先(href属性)として music.html を指定する。

…あるのは<a href="music.html">音楽</a> です。

リンク先に同じディレクトリにあるファイルを指定する場合は、そのファイ ル名をそのまま書けば良い。また、リンク先として外部のディレクトリや、外部 のサーバのファイルも指定することができる。

リンクを張る場合の注意

  1. 文書中にリンクを作成する場合はまず飛び先とその飛び先を示す言葉 を適切に選ぶ

    適切な単語にアンカー(A要素)を据えないとその部分だけを見たときに、 どこへのリンクだか分からず読みづらくなる可能性がある。 例えば次の二つのHTML文書を比べてみよう。

    その1
    私の親友は花子さんです。花子さんは
    小学校からのつきあいで今もメイルの
    やりとりを続けています。今はWeb
    ページも持っているようです。それは
    ここです。
    
    その2
    私の親友は花子さんです。花子さんは
    小学校からのつきあいで今もメイルの
    やりとりを続けています。
    

    今はパソコンの広い画面で見ているからあまり気にならないが、その1 は、「花子さん」を紹介している部分と、その人のWebページへのリンク を持つアンカーまでの距離が離れているので、たとえばその二箇所がちょ うど画面の境目に入ってしまった場合や、携帯ツールなど狭い液晶画面で 読んでいる場合には「それはここです」の部分 だけしか目に入らないことになり、どこへのリンクだか分かりづらくなる ことがある。

    いっぽう、その2の方は「花子さん」のWebページへのリンクと、「花 子さん」がどういう人なのかの説明が同じ文章にあるので、たとえ狭い画 面で読んでいてもそのリンクがどこに行くものなのかを見失う可能性が低 い。また、Webページへのリンクがあるということは、その人がWebページ を持っているということの十分な説明になるのでその1にくらべ冗長な説 明をせずに済む簡潔な文章にすることができる。

    一般的に、外部リンクを張るときに「ここ」などの指示代名詞をアン カーに据えることは良くないと言われている。ただし、指示代名詞を使わ ないことで文章が不自然になったりするケースではむしろ使った方が良い こともあるので慎重に考えてアンカーとなる単語を決めるようにする。

練習問題

自分のindex.htmlに友だちを紹介する形式の文章を書き、 実際にその友だちへのリンクを作成せよ。3人程度へのリンクを作成すること。

書き終わったら

http://roy.e.koeki-u.ac.jp/~自分の番号/index.html

で表示して正しく読めるか確認せよ。

発展問題

クラスみんなの写真の一覧ページのように、小さい画像をクリックすると大 きな画像が出てくるように、自分のホームページ(index.html) を 改善せよ。自分の写真の小さい画像は全員の一覧のページのものをコピーして使 用する(tn_c102xxx.jpgというファイル名になっている)。
(その一例)


情報リテラシー