AL形態 課題学習PBLグループW フィールドWプレゼンディベート 振り返り
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教職 中学高校(公民) 高校(地歴)
  
地域に関する学習 地域区分学びの基本学習地域の背景学習 地域課題の認識地域課題の解決
庄内
他地域
社会福祉 社会福祉士社福任用
  
実務家文理横断
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科目名
(英語名)
__科目名__ (__科目名(英語)__)
担当教員 温井 亨
開講時期 __開講時期__
科目ナンバー __科目ナンバー__
授業コード 1444
単位 __単位__
授業概要 都市や農村を空間的に分析する手法の基礎を身につけます。対象地域は酒田の歴史的市街です(南新町:かつて遊郭街だった高野浜を予定)。そこには、政治史に現れない名もなき人々のつくってきた歴史があり、その上に現在の酒田、そこでの暮らしがあります。まず、ベースマップを作り、地区の分析を行います。また、スケッチで町の様子を表現します、江戸時代の町絵図との比較も行う予定です。次に、班分けしますから、班ごとにテーマを決めて調査します。調査はベースマップを使ったり、聞き取りをしたり、テーマごとに各班工夫して行い、ポスターにまとめます。最終日に発表会を行いますが、その後、有志による地区での発表会も考えています。
到達目標 町並み分析のためのベースマップをLireoffice・Drawでつくれるようになります。そして以下の理解を目指します。世界遺産や文化的景観などは、都市や風景の姿に、目に見える形で歴史が残っていることを評価していますが、それは名もなき人のつくった歴史です。高校までに習った歴史と違うこうした歴史を理解すること。そして壊されたものと残っているもの、新たに加えられたもの、その積層が今見ている風景なのだということを理解すること、それが到達目標です。
スキルの育成方法 LibreOfficeのDrawを使って上記のスキルを身につけます。また、透明水彩によるスケッチを行います。基礎演習b(ドローイング)との違いは、建築の輪郭を細かくトレースし、都市や集落を対象とする研究を行うためのベース・マップをつくるところです。これを元に様々な分析が可能となり、卒業論文に取り掛かる基礎ができます。また、町絵図や地籍図にも親しみます。
授業計画
授業内容事前事後学修内容・所要時間
1ガイダンス 。講義:都市と歴史的風景。
2カルロ・スカルパのビデオ。講義:酒田の町家と歴史的市街。
3町家と町並み、現地調査(南新町を予定)
4町家と町並み、現地調査(南新町を予定)の続きスカルパ・ビデオの建築・都市・風景と、今日歩いた南新町の建築・都市(・風景)についてレポートを書く(事後学習2時間)
5対象地区(南新町:かつての高野浜)の歴史と現在:講義指定された史料(ジュニア版酒田の歴史抜粋)を読み、講義を踏まえ、酒田の歴史についてレポートする(事前・事後学習10時間)
6酒田の歴史講義:小野寺講師(飽海地域史研究会会長)小野寺講師の話についてのレポート(事後学習2時間)
7発表会:町家スケッチ、対象地区(南新町)のベースマップを使った分析ベースマップを使った都市分析、スケッチ制作(事前学習15時間)
8発表会:町家スケッチ、対象地区(南新町)のベースマップを使った分析、の続き
9対象地区(南新町)調査:班ごと
10対象地区(南新町)調査:班ごと、の続き調査結果のまとめ(事後学習5時間)
11発表会に向けてポスター制作
12発表会に向けてポスター制作、の続きポスター制作(事後学習15時間)
13発表会:ポスターによる南新町分析作品修正(事後学習5時間)
14振り返り

受講者の事前知識と進度により適宜変更する。

成績評価基準 レポート(割合1)、町家スケッチとベースマップを使った都市分析(割合2)、ポスターによる南新町の分析(割合2)の合計で評価します。欠席は減点します。
前提科目 基礎演習b(ドローイング):ここで習得したスキルを前提に本演習は行います
後継科目 観光・まちづくり演習b、プロジェクト型応用演習(都市、農山漁村、自然風景地に関わるもの)
教科書 こちらで用意しますが、以下を使用:幕末高野浜町絵図(杉原氏個人造)、明治の地籍図、玉井哲雄.東日本町家建築の系統的把握のための基礎的調査研究.科研費研究成果報告書.1987年
参考書 塚田孝「吉原 遊女をめぐる人びと」『日本都市史入門Ⅲ人』東京大学出版会、『百人女姿さかたごひいきいままち女子しゅ』小松印刷、田村寛三.酒田ききあるき.酒田ききあるき会.1979年、酒田市史編纂委員会.酒田市史改訂版・上巻.酒田市.1987年、宮本雅明.都市空間の近世史研究.中央公論美術出版.2005年、工藤定雄.近世酒田湊町の構造と性格.日本近世交通史研究.吉川弘文館.1979年
その他・注意事項

基礎演習b(ドローイング)を修得していない人も履修できますが、同演習でスケッチ、Gimp、Drawなどのスキルを習得済みであることを前提に進めますから、その分頑張る必要があります。なお、本演習は学問的視点(建築学、造園学、都市計画)と、実務経験(建築設計事務所と都市計画事務所での、その後大学に移ってからの設計や計画の実務、まちづくり、町並み保存活動の実践)からの視点の双方から指導します。\nNHK大河ドラマ「べらぼう」を見ておいてください。

SDGs