科目名 (英語名) |
__科目名__
(__科目名(英語)__) |
担当教員 |
温井 亨 |
開講時期 |
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科目ナンバー |
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授業コード |
1436 |
単位 |
__単位__ |
授業概要 |
都市とは何か、近代になって都市はどう変化したか、都市計画とはどういうものかを学びます。店や工房であると同時に住まいでもあった都市建築から都市は成り立っていました。それが近代になり大きく変質します。都市の拡大とそれに対処するために生まれた近代都市計画。郊外と戸建て住宅、田園都市、ニュータウンの誕生。その後、戦後になって近代都市計画は見直されます。西欧と日本の比較、酒田と鶴岡の比較。今後、酒田、鶴岡のような地方都市はどうしたらよいか考えます。 |
到達目標 |
都市計画の概要を理解し、都市計画図が読めるようになること。線引き、用途地域、建蔽率、容積率、斜線規制(道路斜線)、高度地区が分かること。また、中心部と郊外の違い、それを都市建築と庭付き一戸建てという建築類型から説明できること。中心市街地問題の原因がモータリゼーションにあることを理解すること。日欧の都市、都市計画の発展と差異について理解すること。日本のまちづくりについての知識。酒田や鶴岡のまちづくりについて議論できること。 |
スキルの育成方法 |
ア)酒田の中心部と郊外から街区を選び、建築類型と、どのような都市計画規制が行われているかを調べ評価します。イ)都市に関する推薦図書を読み、酒田の中心市街地に当てはめて考察します。ウ)鶴岡市と酒田市の中心市街を比較しレポートします。エ)行政の方を招いて討論します。 |
授業計画 |
回 | 授業内容 | 事前事後学修内容・所要時間 |
1 | 講義とディスカッション:中心市街地問題と酒田市の都市計画、ドイツとの比較 | ③酒田市立地適正化計画概要版を読んでレポートを書く(事前学習2時間)、②読書レポート(事後学習4時間) |
2 | 講義:中心市街地と郊外、都市建築と一戸建て | ②読書レポート(事後学習4時間)、③中心部と郊外を歩いてレポート(事前学習) |
3 | 講義:都市計画法の基礎、都市計画図の読み方、街区調査法 | ③次回見学地の都市としての特徴と都市計画を調べる(事後学習1時間)、②読書レポート(事後学習4時間) |
4 | 見学:町家と歴史的中心市街地、庭付き一戸建てと郊外 | ①酒田街区レポート(事後学習2時間)、②読書レポート(事後学習4時間) |
5 | 講義:都市の拡大と近代都市計画の誕生 | ①酒田街区レポート(事後時間)5時間、②読書レポート(事後学習4時間) |
6 | ビデオ:バブル経済時代の京都\nworkshop discussion:何が悪かったか | ②読書レポート(事後学習4時間) |
7 | 発表会:酒田の街区レポート | ①酒田街区レポート(事前学習)10時間、②読書レポート(事後学習4時間) |
8 | 講義:近代都市計画の見直し(ルドフスキー、カレン、ジェイコブズ、英独伊の戦後都市計画) | ②読書レポート(事後学習4時間) |
9 | 講義:ヨーロッパの都市とまちづくり | ②読書レポート(事後学習4時間) |
10 | 講義:日本各地のまちづくりと中心商店街政策 | ②読書レポート(事後学習4時間) |
11 | 酒田、鶴岡の都市と都市計画比較:workshop discussion | ④鶴岡中心市街視察レポート(事前学習)5時間 |
12 | シンポジウム:酒田、鶴岡の都市施策比較\n外部講師:酒田市都市デザイン課、鶴岡市都市計画課 | ③シンポジウム討論のまとめ(事後学習1時間) |
13 | まとめ(試験) | ⑤試験準備(事前学習6時間) |
14 | まとめ(試験の解説) | |
受講者の事前知識と進度により適宜変更する。
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成績評価基準 |
①酒田街区レポート、②推薦図書読書レポート、③小レポート、④鶴岡中心市街視察レポート、⑤試験(番号は到達目標に対応)。各100点として、(①×2+②×2+③+④+⑤×2)/8 欠席は減点。 |
前提科目 |
観光まちづくり概論、観光・まちづくり演習b |
後継科目 |
観光・まちづくり演習a、プロジェクト型応用演習(酒田市中心部に関するもの) |
教科書 |
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参考書 |
大谷幸夫編『都市にとって土地とは何か』筑摩書房、日本建築学会『都市建築のかたち』丸善、ベネーヴォロ『図説 都市の世界史』相模書房、ルドフスキー『人間のための街路』鹿島出版会、ゴードン・カレン『都市の景観』鹿島出版会、ジェイコブズ『アメリカ大都市の死と生』鹿島出版会、陣内秀信『都市のルネサンス』古小烏舎(増補新装版)・中公新書(旧版)、陣内秀信『イタリア都市再生の論理』鹿島出版会。チェルベッラーティー『ボローニャの試み : 新しい都市の文化』香匠庵、他は授業中に指示。 |
その他・注意事項 |
酒田の中心市街を歩き、食事し、買物し、本間家、山王くらぶ、相馬楼などを訪ねておいてください。なお、本講義は学問的視点(建築学、造園学、都市計画)と、実務経験(建築設計事務所と都市計画事務所での、その後大学に移ってからの設計や計画の実務、まちづくり、町並み保存活動の実践)からの視点の双方から行います。
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