科目名 (英語名) |
__科目名__
(__科目名(英語)__) |
担当教員 |
東江 日出郎 |
開講時期 |
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科目ナンバー |
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授業コード |
1406 |
単位 |
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授業概要 |
政治とは社会的価値の権威的配分である。そして平和、経済発展、人権保護、環境保全等の問題は、国際社会の重要な価値であり、その配分のあり方に関して、何らかの意思決定が求められる。それらの価値を誰が、どのように、どの程度享受し、その費用は誰が負担すべきかが重要なテーマである。本講義は、そのような国際社会における社会的価値の権威的配分の場や諸制度、アクター、それに対する考え方などの基礎知識の習得を目指す。 |
到達目標 |
本講義の到達目標は、国際社会のあり方を具体的かつ正確に理解し、それに対応できる素養を身に着けることである。 |
スキルの育成方法 |
講義を通じて論理的思考を形成し、現在の国際社会における諸問題に関する課題を見つけ出し、当該問題に対する自らの意見形成を醸成する。 |
授業計画 |
回 | 授業内容 | 事前事後学修内容・所要時間 |
1 | 導入(国際関係論の範囲と対象、主権国家から政治的権のグローバルな編成へ | テキストを読み込んでおく(2.0h) |
2 | 政治的権威のグローバルな編成\n・制度の定義と種類\n・3つの地図<現代欧州・1900年の世界の諸帝国・1375年の地中海>\n ・国家から成るグローバルなシステムの誕生\n (帝国システムからグローバルシステムへ、システム内の変化、システム自体の変化) | テキストを読み込んでおく(2.0h) |
3 | 国際関係論の理論1\n・理論とは何か?\n・リアリズムとリベラリズム | テキストを読み込んでおく(2.0h) |
4 | 第4回 国際関係論の理論2\n ・コンストラクティブズム\n ・英国学派\n ・フェミニズム\n | テキストを読み込んでおく(2.0h) |
5 | 国際関係論の理論3\n・ポスト・コロニアリズム\n・理論の使い方(混ぜて、調和させ、借用せよ) | テキストを読み込んでおく(2.0h) |
6 | 戦争\n・戦争の定義と種類\n・政治的権威の構築や維持(主権国家の正統化、国際秩序の構築、戦争と国際秩序の維持)\n・政治的権威を創り出す戦争\n・開戦法規、交戦法規、国際機関による政治的権威の制限\n・移り変わる組織的暴力の形体 | テキストを読み込んでおく(2.0h) |
7 | 経済1(経済と政治的権威の関係及びグローバル環境の変化)\n・経済と政治的権威\n・変化するグローバルな環境\n ① 19世紀半ばから第1次世界大戦までのグローバル化\n ② 1945年以降のグローバル化\n ③ グローバル経済の変遷 | テキストを読み込んでおく(2.0h) |
8 | 経済2(グローバルな政治的権威の諸変化) \n・脱植民地化による再編成\n・ブレトン・ウッズ体制の構築\n・GATTからWTOへ\n・市場経済、命令経済、計画経済\n・これからの諸課題 | テキストを読み込んでおく(2.0h) |
9 | 権利1\n・政治的権威と個人の諸権利(個人の権利、権利とは何か?)\n・権利、帝国そして主権\n ① 帝国の解体とグローバルなシステムの誕生\n ② ウェストファリアの調和の意義\n ③ 帝国の解体\n ④ 旧植民地諸国が果たした役割 | テキストを読み込んでおく(2.0h) |
10 | 権利2\n・人権と国家の振る舞い\n ① 国際人権規約による人権の明文化\n ② 非国家主体による人権問題への取り組み\n ③ 人権状況をめぐる問題 | テキストを読み込んでおく(2.0h) |
11 | 文化1\n・文化とは何か?\n・文化主義者と制度主義者\n ① 文化主義者の主張\n ② 制度主義者の主張\n ③ 文化主義者と制度主義者が抱える問題\n | テキストを読み込んでおく(2.0h) |
12 | 文化2\n・多様性の編成\n ① 文化と政治的権威のグローバルな編成との関係\n ② ダイバーシティ・レジームの構築\n ③ オスマン帝国のダイバーシティ・レジーム\n ④ 清帝国のダイバーシティ・レジーム\n・ウェゥトファリアの奇跡を再考する\n ① ウェストファリアとその遺産\n ② ヨーロッパにおけるダイバーシティ・レジーム\n ③ ダイバーシティ・レジームの再編 | テキストを読み込んでおく(2.0h) |
13 | まとめ(政治学の不可欠な分野としての国際関係論) | テキストを読み込んでおく(2.0h) |
14 | | |
受講者の事前知識と進度により適宜変更する。
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成績評価基準 |
出席点30点、論述試験70点の合計100点満点で評価。 |
前提科目 |
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後継科目 |
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教科書 |
・Christian Reus-Smit, 2020, "International Relations: A Very Short Introduction", Oxford. \n・クリスチャン・ルース=スミット著、山本文史訳、『国際関係論』、創元社。 |
参考書 |
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その他・注意事項 |
国際社会をより具体的に理解する意欲のある者であること。\n国際社会の変化を具体的に理解するため、新聞などをよく読むこと。
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