科目名 (英語名) |
__科目名__
(__科目名(英語)__) |
担当教員 |
呉 衛峰 |
開講時期 |
__開講時期__ |
科目ナンバー |
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授業コード |
1198 |
単位 |
__単位__ |
授業概要 |
具体的作品の読解を通じて文学鑑賞と作品分析の方法を講義する。夏目漱石の短編小説集『夢十夜』を中心に、文学テクストの具体的読解の方法を師範しながら、小説や詩の技法を説明し、さらに読者の受容と反応、およびテクストの時代性と読者との関係をベースに戦後中心の文学批評理論を簡潔に紹介する。『夢十夜』の読解を一回一篇というペースで進めていく。最初の授業で一般的な「文学とは何か」を説明し、最後の授業では「文学の非本質性」を説明して、履修生の理解度を高める。各自が配布された文学作品を読み、授業で習った文学の鑑賞法および分析法を用いてコメントや期末レポートを書くことを通じて、作品の審美的効果や構造を分析するスキルを身につけ、文学と人間、文学と社会、文学と歴史との関係について考える。 |
到達目標 |
文学の教養を身につけるのみならず、言葉の魅力のメカニズムについて考えることを通じて、感性にたいする論理的分析能力を体得することを目指す。 |
スキルの育成方法 |
毎回の授業の後半で、各自が作品を読み、小レポートのようなコメントを書く。教員はその次の授業の冒頭でコメントを選んで発表し、履修生と共有する。作品の審美的効果や構造を分析するスキルを身につけ、文学と人間、文学と社会、文学と歴史との関係について考える。 |
授業計画 |
回 | 授業内容 | 事前事後学修内容・所要時間 |
1 | 『夢十夜』「第1夜」。文学とは何か | 予習:テーマの事前学習(30分)復習:授業内容の整理と練習(90分) |
2 | 『夢十夜』「第2夜」。「織物」としてのテクストの精読、言語行為論 | 予習:テーマの事前学習(30分)復習:授業内容の整理と練習(90分) |
3 | 『夢十夜』「第3夜」。読者受容と「期待の地平」 | 予習:テーマの事前学習(30分)復習:授業内容の整理と練習(90分) |
4 | 日本詩歌の歴史(1):和歌と俳句、音・リズム・文体 | 予習:テーマの事前学習(30分)復習:授業内容の整理と練習(90分) |
5 | 『夢十夜』「第5夜」。小説の構造、異化作用 | 予習:テーマの事前学習(30分)復習:授業内容の整理と練習(90分) |
6 | 『夢十夜』「第4夜」。人物描写・視点・語り | 予習:テーマの事前学習(30分)復習:授業内容の整理と練習(90分) |
7 | 『夢十夜』「第5夜」。小説の構造、異化作用 | 予習:テーマの事前学習(30分)復習:授業内容の整理と練習(90分) |
8 | 『夢十夜』「第6夜」。構造主義と記号論 | 予習:テーマの事前学習(30分)復習:授業内容の整理と練習(90分) |
9 | 文学と翻案:名著の映画化(アダプテーション) | 『夢十夜』「第7夜」。ポスト構造主義と脱構築 |
10 | 『夢十夜』「第7夜」。ポスト構造主義と脱構築『夢十夜』「第7夜」。ポスト構造主義と脱構築 | 予習:テーマの事前学習(30分)復習:授業内容の整理と練習(90分) |
11 | 夢十夜』「第8夜」。文学と精神分析 | 予習:テーマの事前学習(30分)復習:授業内容の整理と練習(90分) |
12 | 『夢十夜』「第9夜」。文学とジェンダー | 予習:テーマの事前学習(30分)復習:授業内容の整理と練習(90分) |
13 | 『夢十夜』「第10夜」。文学の非本質化について | 予習:テーマの事前学習(30分)復習:授業内容の整理と練習(90分) |
14 | 講義なし | 期末レポート |
受講者の事前知識と進度により適宜変更する。
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成績評価基準 |
毎回のコメント60%、期末レポート40% |
前提科目 |
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後継科目 |
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教科書 |
プリント配布 |
参考書 |
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その他・注意事項 |
授業コメントや期末レポートにたいしてフィードバックを行う。
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