AL形態 課題学習PBLグループW フィールドWプレゼンディベート 振り返り
  
教職 中学高校(公民) 高校(地歴)
  
地域に関する学習 地域区分学びの基本学習地域の背景学習 地域課題の認識地域課題の解決
庄内
他地域
社会福祉 社会福祉士社福任用
  
実務家文理横断
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科目名
(英語名)
__科目名__ (__科目名(英語)__)
担当教員 加藤 嘉明
開講時期 __開講時期__
科目ナンバー __科目ナンバー__
授業コード 1193
単位 __単位__
授業概要  「被災地の取材に入ったら、がれきの中から声が。取材を放棄して救助するべきか」「悪事を暴くためなら隠し撮り、隠し録音をしてもよいか」——。どちらも答えは明らかなようで、決してそうではありません。ニュース報道は人々の役に立つものであるはずですが、取材の過程では報じる側の論理と社会の倫理がぶつかることが珍しくありません。深く入り込まなければよい取材はできませんが、それによって傷つく人も出てきます。潜入取材、集団的過熱取材、オフレコ破りから取材先との癒着まで、取材の現場で実際に起きた問題を題材に討議し、社会に支持され公益の実現につながるジャーナリズムのあり方を考えます。
到達目標 ・報道の使命を果たしつつ社会の理解が得られる取材の手法、ルールについて、自分の考えを持つ。\n・これまでのジャーナリズムの行動規範を批判的に検証し、メディア不信を乗り越える方策を考える。\n・切迫した状況で「どちらか一つ」を迫られた場合でも、限られた時間内に熟考し、決断できるようになる。
スキルの育成方法  緊迫した場面で、自分がジャーナリストならどう行動するかを具体例に即して考える。5~6人のグループ内で討論し、次にグループどうしで討議する。他の人の意見を取り入れて見解を変更、修正してもよい。
授業計画
授業内容事前事後学修内容・所要時間
1報道と人命①\n飢えて地に伏す子供の前に降りたハゲワシ。写真家は撮るか、救うか予習)ネットなどでテーマの概要をつかんでおく\n復習)授業資料を再読し、考えを整理する(合計2時間)
2報道と人命②\n従軍取材中、敵軍兵士が「銃殺処刑」される場面に出くわしたら、撮影するか予習)ネットなどでテーマの概要をつかんでおく\n復習)授業資料を再読し、考えを整理する(合計2時間)
3報道と人命③\n「マスコミを呼べ」と叫ぶ人質立てこもり犯。警察官が犯人に近づけるよう記者腕章を貸すか予習)ネットなどでテーマの概要をつかんでおく\n復習)授業資料を再読し、考えを整理する(合計2時間)
4報道の公益性①\n銀行の経営破綻が確実に。まだ営業時間中だが速報を流すか予習)ネットなどでテーマの概要をつかんでおく\n復習)授業資料を再読し、考えを整理する(合計2時間)
5報道の公益性②\n報道が過熱した凶悪犯の子供がいじめで自殺。メディアに責任はあるか予習)ネットなどでテーマの概要をつかんでおく\n復習)授業資料を再読し、考えを整理する(合計2時間)
6報道の公益性③\n候補者の政見放送は放送局の義務だが、うそ、卑猥、下品な内容でも「表現の自由」のためにそのまま流すべきか予習)ネットなどでテーマの概要をつかんでおく\n復習)授業資料を再読し、考えを整理する(合計2時間)
7報道のルール①\n懇談中に重大発言。記事化しない約束(オフレコ)を破っても書くか予習)ネットなどでテーマの概要をつかんでおく\n復習)授業資料を再読し、考えを整理する(合計2時間)
8報道のルール②\nブラック企業の社長が単独取材を認めるかわりに報酬を要求。応じるか予習)ネットなどでテーマの概要をつかんでおく\n復習)授業資料を再読し、考えを整理する(合計2時間)
9報道のルール③\n不正行為の噂を確かめるためにバイトを装って潜入取材してもよいか予習)ネットなどでテーマの概要をつかんでおく\n復習)授業資料を再読し、考えを整理する(合計2時間)
10災害報道のクロスロード①\n被災地の撮影に行くと、がれきの中から声が。取材続行か救助活動か予習)ネットなどでテーマの概要をつかんでおく\n復習)授業資料を再読し、考えを整理する(合計2時間)
11災害報道のクロスロード②\n避難所の入り口に「メディアお断り」の張り紙が。それでも取材するか予習)ネットなどでテーマの概要をつかんでおく\n復習)授業資料を再読し、考えを整理する(合計2時間)
12災害報道のクロスロード③\n高台から見下ろすと津波で流される人の姿が。撮影し、放送するか予習)ネットなどでテーマの概要をつかんでおく\n復習)授業資料を再読し、考えを整理する(合計2時間)
13まとめ)報道の論理と社会の倫理の不協和をどう乗り越えるか。報じるのは誰のためかを起点に考える。予習)ネットなどでテーマの概要をつかんでおく\n復習)授業資料を再読し、考えを整理する(合計2時間)
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受講者の事前知識と進度により適宜変更する。

成績評価基準 総合評価は1300字程度の期末レポートで決定します。評価基準は①授業の理解度、②受講者自身の視点・提言、③文章の構成・展開——の3点で、とくに②を重視します。
前提科目
後継科目
教科書 教員作成の独自資料を中心に解説、討議します。
参考書
その他・注意事項

・最新の情勢を取り入れるため、授業のテーマや順番を変更することがあります。\n・人間の生死にかかわるような極まった状況も取り上げます。もし、話を聞いたり、考えたりするのがつらくなった場合は、一時退席していただいても問題ありません。\n【実務経験及び授業の内容】\n取材現場で報道従事者が直面するさまざまな矛盾や不条理について教員自身の経験をもとに解説し、社会に支持されるジャーナリズムの条件を考えます。

SDGs