科目名 (英語名) |
__科目名__
(__科目名(英語)__) |
担当教員 |
大川 慎 |
開講時期 |
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科目ナンバー |
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授業コード |
3155 |
単位 |
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授業概要 |
認知症、知的障がい、精神障がいなどの理由で判断能力の不十分な方々を保護し、支援するのが成年後見制度です。この制度の仕組みを理解するとともに、援助を必要としている人々への権利擁護や関連制度、法律問題について学びます。また、国が進めようとしている政策(成年後見制度利用促進)等についても学習します。加えて、山形県内の状況についても統計資料や新聞記事から情報を提供し、地域の権利擁護にかかる諸問題や課題についても考えていきます。 |
到達目標 |
社会福祉士国家試験の受験レベルの講義内容とします。成年後見制度の概要と相談援助活動において必要とされる民法や制度、権利擁護についても理解いただきます。また、山形県内の成年後見制度の利用に関した状況、権利擁護、虐待の問題等についての学習を深めます。 |
スキルの育成方法 |
講義の中で重要な点、自分の考え方を持ってほしいところでは、受講生に意見や考えを伺います。また、社会問題となった事例や実践活動を取り上げながら、受講生の意見や考えを発表いただき、社会への関心を深め、課題発見力、問題解決力のスキルを育成します。このため、成年後見制度や権利擁護にかかる新聞やニュース、地域の現状に関心を持つことを期待します。 |
授業計画 |
回 | 授業内容 | 事前事後学修内容・所要時間 |
1 | 相談援助活動において想定される法律問題(現代社会、福祉の変化) | 福祉で問題になっている点や課題を調べる。(1時間) |
2 | 日本国憲法の理解(どのようにして作られたか、第9条、第13条、第25条、新しい人権) | 第9条、第13条、第25条の条文を調べる。「忘れられる権利」を調べる。(30分) |
3 | 行政法の理解(暮らしとの関係、県や市への異議、国への損害賠償) | 市民生活の中で、行政への異議とはどんな場面が想定されるか調べる。(30分) |
4 | 民法の理解Ⅰ(クーリングオフ、婚姻、親権、養子縁組) | 高齢者の消費者被害、詐欺事件について調べる。(30分) |
5 | 民法の理解Ⅱ(法定相続、親子関係と相続) | どのような相続トラブルがあるか調べる。(1時間) |
6 | 民法の理解Ⅲ(遺言の方式、残された家族の対応・民法改正の方向) | 公設役場について予習する。その機能、公証人の役割について調べる。(30分) |
7 | 法定後見制度(後見・保佐・補助とは、成年後見人等の義務と責任、成年後見制度利用促進基本計画) | 人の判断能力について考える。また、認知症の高齢者の心をどうすれば理解ができるか考える。(1時間) |
8 | 任意後見制度(任意後見制度の内容と課題、公証役場と公証人) | 他人に自分の老後を託せるか、考える。その準備として必要なことを調べる。(30分) |
9 | 日常生活自立支援事業(対象者、援助内容)、成年後見制度利用支援事業(事業のメニュー、課題) | 認知症や障がいを理由とした生活の課題とその支援を考える。また、成年後見の市町村長申立ての意義を調べる。(1時間) |
10 | 権利擁護にかかわる組織、団体、専門職(家庭裁判所、法務局、児童相談所の機能、弁護士、司法書士、社会福祉士の活動) | 酒田と鶴岡にある家裁、法務局、庄内児童相談所の場所を調べる。(30分) |
11 | 権利擁護活動と意思決定支援(支援つき意思決定と代理代行決定の違い、意思決定ガイドライン) | 「意思決定支援を踏まえた後見事務のガイドライン」を読み、このガイドラインができた背景を調べる。(30分) |
12 | 成年後見活動の実際(高齢者、障がい者の後見活動の実際を知る) | あなたならどのような後見活動をしますか?(30分) |
13 | 権利擁護活動の実際(虐待、DV、障がい者差別など) | ニュース等で取り上げられた虐待事件や障がい者差別に関する問題を調べる。(30分) |
14 | 定期試験 | |
受講者の事前知識と進度により適宜変更する。
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成績評価基準 |
毎回のコメントペーパー・授業への貢献度(2割)、定期試験(8割)により評価します。無断で、教室を出た場合、減点対象といたします。 |
前提科目 |
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後継科目 |
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教科書 |
毎回、資料を配布します。 |
参考書 |
一般社団法人日本ソーシャルワーク教育学校連盟 編「最新 社会福祉士養成講座 精神保健福祉士養成講座 9 権利擁護を支える法制度」中央法規 |
その他・注意事項 |
社会福祉士国家試験受験資格の取得をめざす講義内容です。欠席したら次回、資料を請求して下さい。30分以上の遅刻は、欠席扱いとします。また、無断で教室を出ないようにお願いします。
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