科目名 (英語名) |
精神保健学
(Mental Health) |
担当教員 |
安保 寛明、佐藤 大輔 |
開講時期 |
春学期 |
科目ナンバー |
CBC240 |
授業コード |
9907 |
単位 |
2 |
授業概要 |
精神の健康についての基本的考え方と精神保健学の役割を概説する。また、現代社会における精神保健の諸課題と、精神保健の実際および精神保健福祉士の役割、精神保健を維持増進するために機能している、専門機関や関係職種の役割と連携について概説する。国際的視野での精神保健活動や現状について概説する。 |
到達目標 |
1.現代社会における精神保健の諸課題と、精神保健の実際について概要を理解していること2.精神保健を維持、増進するために機能している、専門機関や関係職種について理解していること3.国際的精神保健活動や他の国々との比較における我が国の精神保健の現状と対策について概要を理解していること |
スキルの育成方法 |
講義内容に対する記述式の課題を課す。また、実践的な内容については学生同士による小演習を行う場合がある。取り扱うスキルは、読解力、論理的思考力、発信力、協働力である。 |
授業計画 |
回 | 授業内容 | 事前事後学修内容・所要時間 |
1 | 精神健康と、精神の健康に関連する要因および精神保健の概要ライフサイクルと精神健康 | |
2 | 精神保健の視点から見た家族の課題とアプローチ(1)乳幼児期の精神発達とその特性、虐待防止法 | 記述式の課題を設定する。 |
3 | 精神保健の視点から見た家族の課題とアプローチ(2)学童期の精神発達とその特性、学校精神保健 | |
4 | 精神保健の視点から見た現代社会の課題とアプローチ(1)マイノリティに起因する精神的危機と社会的包摂 | 記述式の課題を設定する。 |
5 | 精神保健の視点から見た家族の課題とアプローチ(3)青年期と成人期の精神発達とその特性 | |
6 | 精神保健の視点から見た現代社会の課題とアプローチ(2)引きこもり対策やアルコール等依存症対策 | 記述式の課題を設定する。 |
7 | 精神保健の視点から見た家族の課題とアプローチ(3)壮年期と老年期の精神的成熟とその特性、自殺予防 | |
8 | 精神保健に関する対策と精神保健福祉士の役割(1)認知症とオレンジプラン、保健師および社会福祉士との連携 | |
9 | 精神保健に関する対策と精神保健福祉士の役割(2)精神保健福祉法と医療の機能、看護師や精神保健福祉士との連携 | 記述式の課題を設定する。 |
10 | 精神保健の視点から見た勤労者の課題とアプローチ(1)日本の労働環境と法の保護(労働基準法、労働安全衛生法) | |
11 | 精神保健の視点から見た勤労者の課題とアプローチ(2)職場で働く人のメンタルヘルス 離休職の予防 | 記述式の課題を設定する。 |
12 | 地域精神保健に関する社会的包摂の課題(1)医療観察法等による社会への再統合(社会的包摂) | |
13 | 地域精神保健に関する社会的包摂の課題(2)精神障がいを有する人の就労、社会参加、家族支援 | 記述式の課題を設定する。 |
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受講者の事前知識と進度により適宜変更する。
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成績評価基準 |
講義内容に対する記述式の課題(小テストなど)・・・およそ80パーセント学生同士による小演習における行動評価・・・およそ20パーセント |
前提科目 |
なし |
後継科目 |
なし |
教科書 |
『精神保健学ー精神保健の課題と支援』(へるす出版) |
参考書 |
1)川上憲人,基礎からはじめる職場のメンタルヘルス,大修館書店2)岡壇,生き心地の良い町 この自殺率の低さには理由(わけ)がある,講談社 |
その他・注意事項 |
受講に際して、心配や不安なことがある場合は、初回の授業までに担当者あるいは教務課に相談してください。事情によっては、レポートなどの代替課題を課すなどの、特別な配慮を行う場合があります。
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