AL形態 課題学習PBLグループW フィールドWプレゼンディベート 振り返り
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教職 中学高校(公民) 高校(地歴)
  
地域に関する学習 地域区分学びの基本学習地域の背景学習 地域課題の認識地域課題の解決
庄内
他地域
社会福祉 社会福祉士社福任用
  
実務家文理横断
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科目名
(英語名)
観光・まちづくり演習a 【A2】 (Studio on Tourism and Community Planning (a))
担当教員 温井 亨
開講時期 秋学期
科目ナンバー CDT254
授業コード 5355
単位 2
授業概要 政治史ではない名もなき人々のつくってきた歴史として湊町酒田を考えます。まず目に見える歴史としての町家に注目します。次にある時代に行われた敷地割が、その後の風景や住環境に影響を与えていることを学びます。それがいつできて、どのように変遷して現在に至っているのか、絵図や地籍図、文書史料を用いながら明らかにしていきます。
到達目標 世界遺産や文化的景観などは、目に見える形で歴史が残っていることを評価しています。それは名もなき人のつくった歴史です。高校までに習った歴史と違うこうした歴史を理解すること。そして前の時代との断絶がどこかでない限り、それが今見ている風景なのだということを理解すること。
スキルの育成方法 透明水彩によるスケッチを行いますが、これは基礎演習bの復習です。新たに町絵図、地籍図の見方、また文書史料も活用します。
授業計画
授業内容事前事後学修内容・所要時間
1ガイダンス 。外部講師による酒田の歴史講義。講義内容のレポートを書く(事後学習2時間)
2カルロ・スカルパのビデオビデオについてレポートを書く(事後学習2時間)
3町家現地見学
4町並み現地見学現地見学のまとめ(事後学習1時間)
5町家と町並みスケッチ発表会スケッチ等制作(事前学習5時間)
6町家と町並みスケッチ発表会の続き作品修正(事後学習2時間)
7講義:町家、町絵図、伊東家文書講義のまとめ:場合によってレポート(事後学習2時間)
8伊東家文書の敷地を町絵図、地籍図と照合する。|伊東家文書に従って作図する。作図(事後学習2時間)
9作図作業
10作図作業の続き作図(事後学習5時間)
11プレゼンテーション準備 
12プレゼンテーション準備の続きプレゼンテーション準備(事後学習10時間)
13発表会  作品修正(事後学習5時間)
14振り返り

受講者の事前知識と進度により適宜変更する。

成績評価基準 レポート合計(割合1)、町家と町並みスケッチ(割合2)、敷地図の変遷作図(割合1)、最終作品(割合6)の合計で評価します。欠席は減点します。
前提科目 基礎演習b(ドローイング):ここで習得したスキルを前提に本演習は行います
後継科目 観光・まちづくり演習b、プロジェクト型応用演習(中心市街地、飛島、加茂)
教科書 こちらで用意するが以下を使用:酒田町絵図(明暦2年).酒田市光丘文庫所蔵、元禄9年亀ヶ崎城下大絵図.荘内神社所蔵、地籍図、内町組御水帳.酒田市史史料篇第六集経済篇下.酒田市.1973年、玉井哲雄.東日本町家建築の系統的把握のための基礎的調査研究.科研費研究成果報告書.1987年
参考書 田村寛三.酒田ききあるき.酒田ききあるき会.1979年、酒田市史編纂委員会.酒田市史改訂版・上巻.酒田市.1987年、宮本雅明.都市空間の近世史研究.中央公論美術出版.2005年、工藤定雄.近世酒田湊町の構造と性格.日本近世交通史研究.吉川弘文館.1979年
その他・注意事項

基礎演習b(ドローイング)を修得していない人も履修できますが、同演習でスケッチ、Gimp、Drawなどのスキルを習得済みであることを前提に進めますから、その分頑張る必要があります。なお、本演習は学問的視点(建築学、造園学、都市計画)と、実務経験(建築設計事務所と都市計画事務所で、その後大学に移ってからの設計や計画の実務、まちづくり、町並み保存活動の実践)からの視点の双方から指導します。

SDGs