科目名 (英語名) |
環境社会学
(Environmental Sociology) |
担当教員 |
呉 尚浩 |
開講時期 |
秋学期 |
科目ナンバー |
SLA138 |
授業コード |
4453 |
単位 |
2 |
授業概要 |
講義テーマ「いのち」を大切にする公益社会を共創しよう!—各国で著しい経済成長が達成される一方、発展から取り残された地域や人々の存在、自然・文化へ対する負の影響から生じる環境・貧困・社会問題が深刻です。発展を経済面からのみ捉えるのではなく、人間存在を支えるあらゆる側面の調和を重視した持続的で内発的な社会、すなわち公益社会の実現が求められています。本授業ではこれからの「公益社会のビジョン」を考えます。 |
到達目標 |
「公益社会づくりをどのように実現するか?」を皆さんとご一緒に考えます。そして、多様な主体の共創による「人と自然が共生する真に豊かな社会」のあり方を見つけていきます。知識や理論を詰め込むのではなく、いのちを見つめる感受性を高め、私たちの暮らしのあり方と生き方を問い直し、現実に生かす智恵を学び合います。 |
スキルの育成方法 |
地域の課題解決の具体事例について多く取り上げることにより、課題発見力と問題解決力、および世界や日本の動きへの関心を高めます。また、多様な主体の共創事例を学ぶことで、協働力、柔軟性、主体性を身につけ、セルフモチベーションをアップします。 毎回の感想レポートで文章表現力を、事前・事後学修において情報収集力を伸ばします。 |
授業計画 |
回 | 授業内容 | 事前事後学修内容・所要時間 |
1 | ガイダンス—公益社会とは何か? | 復習用資料を読む・最新の情報調べる・1h |
2 | 大量消費・生産・廃棄社会の問題1:海洋ごみ問題を考える | 復習用資料を読む・最新の情報調べる・1h |
3 | 大量消費・生産・廃棄社会の問題2:海洋ごみ問題の最前線(外部講師を予定) | 復習用資料を読む・最新の情報調べる・1h |
4 | 大量消費・生産・廃棄社会の問題3:私たちのごみの行方(香川県豊島の産業廃棄物問題など) | 予習・復習用資料を読む・最新の情報調べる・2h |
5 | 大量消費・生産・廃棄社会の問題4:水俣・地元学・地域再生/環境社会学的分析 | 予習・復習用資料を読む・最新の情報調べる・2h |
6 | ダム開発と住民:日本と世界の事例(新潟県奥三面ダムなど) | 予習・復習用資料を読む・最新の情報調べる・2h |
7 | 世界の先進的取組み事例(ニュージーランドの環境法など) | 予習・復習用資料を読む・最新の情報調べる・2h |
8 | 現代技術の光と影 | 予習・復習用資料を読む・最新の情報調べる・2h |
9 | 開発・環境・貧困・グローバリゼーション・参加型開発(ブラジル・インドなど) | 予習・復習用資料を読む・最新の情報調べる・2h |
10 | SDGsの視点から捉えてみよう | 予習・復習用資料を読む・最新の情報調べる・2h |
11 | 自然と共生する伝統的くらしの智恵・地域の自然環境の循環的利用と保全 | 予習・復習用資料を読む・最新の情報調べる・2h |
12 | これからの公益社会を考える:市民コモンズ・共的セクター・ 地域通貨 | 予習・復習用資料を読む・最新の情報調べる・2h |
13 | まとめ—共創の文化・共生の地域〜つながりあういのち〜 | 復習用資料を読む・最新の情報調べる・1h |
14 | | |
受講者の事前知識と進度により適宜変更する。
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成績評価基準 |
期末の試験・レポートは実施せず、s4を用いて毎回行う感想レポート(100%)で評価します。感想レポートの内容は 、講義中に紹介することでフィードバックします。 |
前提科目 |
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後継科目 |
当科目のの後継科目は、SDGs科目の「海洋ごみ問題から考える循環型社会のデザイン」です。 |
教科書 |
テキストは定めず、各テーマごとに資料を配付します。 |
参考書 |
授業中に紹介します。 |
その他・注意事項 |
初回に進め方の重要事項を説明するので、必ず出席してから履修登録して下さい。テーマと順番は、より 生きた授業にするため、参加者の人数、要望、授業の進展に応じて変更することがあります。※専門演習(呉尚浩)の希望者は、2年次までに「環境社会学」「自然環境の保全と共生」「中山間・離島地域論」のいずれかの科目を履修した上で、SDGs科目の「海洋ごみ問題から考える循環型社会のデザイン」、プロジェクト科目「地域コミュニティにおける『防災』の仕組みづくり(大学周辺地区・飛島)の履修をお薦めします。
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