科目名 (英語名) |
自然環境の保全と共生
(Forest Conservation and Coexistence) |
担当教員 |
呉 尚浩 |
開講時期 |
秋学期 |
科目ナンバー |
CDT233 |
授業コード |
3255 |
単位 |
2 |
授業概要 |
講義テーマ「私たちの暮らしを見つめ、自然との共生を考える」:自然と共生する社会の構築のために、いま何ができるか?—世界と日本の森林や農業分野を中心に、人と自然との共生社会の実現へ向けての道を探ることに主眼をおき、講義を行います。 |
到達目標 |
自分と身近な森林や農業のあり方を学ぶことを通して、自らの暮らしのあり方を見つめ直し、自然との共生の智恵を得ることをねらいとします。なお、庄内砂丘の海岸林、山形の林業、生態系保全型農業に関して、現場で活躍する方々をお招きして、現実の自然保全へ対する理解を深め、課題解決の方法について学びます。 |
スキルの育成方法 |
地域の課題解決の具体事例について多く取り上げることにより、課題発見力と問題解決力、および世界や日本の動きへの関心を高めます。また、森林整備体験のフィールドワークに参加することで主体性と協働力を身につけ、セルフモチベーションをアップし、多様な主体の共創事例を学ぶことで柔軟性を育成します。毎回の感想レポートで文章表現力を、事前・事後学修において情報収集力を伸ばします。 |
授業計画 |
回 | 授業内容 | 事前事後学修内容・所要時間 |
1 | ガイダンス/庄内砂丘の海岸林の成立過程と変遷・保全の現状と課題 | 復習用資料を読む・最新の情報調べる・1h |
2 | フィールドワーク(1)事前学習:森林整備作業の基本・活動事例紹介(座学) | 予習・復習用資料を読む・最新の情報調べる・2h |
3 | フィールドワーク(2)実践活動:森林整備ボランティア体験(飯森山地区クロマツ林) | 予習・復習用資料を読む・最新の情報調べる・2h |
4 | 森と人との共生の原風景「里山」(1)—その魅力・歴史・現状 | 予習・復習用資料を読む・最新の情報調べる・2h |
5 | 森と人との共生の原風景「里山」(2)—多様な生態系とその保全 | 予習・復習用資料を読む・最新の情報調べる・2h |
6 | 森林の多面的・公益的機能/防災(クロマツ砂防林、海の森マングローブ)・森林セラピーを中心に | 予習・復習用資料を読む・最新の情報調べる・2h |
7 | 森林整備・市民参加による新たな森づくりの手法/木質バイオマスエネルギー利用への展望とCO2削減の森づくり | 予習・復習用資料を読む・最新の情報調べる・2h |
8 | 木材の地産地消と持続可能な林業のあり方を探る(外部講師予定) | 予習・復習用資料を読む・最新の情報調べる・2h |
9 | 「いのち」の視点から「農」と「食」を捉える〜「環境保全型農業の思想」「自然と私たちのいのちをつなぐ食」 | 予習・復習用資料を読む・最新の情報調べる・2h |
10 | 生態系保全と農業の調和を目指す「地域」での取り組み | 予習・復習用資料を読む・最新の情報調べる・2h |
11 | 持続可能な生産・消費の形態を考える—グリーンコンシューマー・フェアトレード・地域循環システムの構築 | 予習・復習用資料を読む・最新の情報調べる・2h |
12 | 環境保全型農業の実際 (外部講師予定) | 予習・復習用資料を読む・最新の情報調べる・2h |
13 | まとめ—新しいコモンズ(自然の共同管理)の構築へ向けて| | 復習用資料を読む・最新の情報調べる・1h |
14 | | |
受講者の事前知識と進度により適宜変更する。
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成績評価基準 |
期末の試験・レポートは実施せず、s4を用いて毎回行う感想レポート(100%)で評価します。感想レポートの内容は、講義中に紹介することでフィードバックします。 |
前提科目 |
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後継科目 |
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教科書 |
テキストは定めず、各テーマごとに資料を配付します。 |
参考書 |
授業中に紹介します。 |
その他・注意事項 |
初回に進め方の重要事項を説明するので、必ず出席してから履修登録して下さい。テーマと順番は、より 生きた授業にするため、参加者の人数、要望、授業の進展に応じて変更することがあります。※専門演習(呉尚浩)の希望者は、2年次までに「環境社会学」「自然環境の保全と共生」「中山間・離島地域論」のいずれかの科目を履修した上で、SDGs科目の「海洋ごみ問題から考える循環型社会のデザイン」、プロジェクト科目「地域コミュニティにおける『防災』の仕組みづくり(大学周辺地区・飛島)の履修をお薦めします。
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