科目名 (英語名) |
基礎演習b (国際教養コース3)
(Basic Seminar (b)) |
担当教員 |
呉 衛峰 |
開講時期 |
秋学期 |
科目ナンバー |
SLA104 |
授業コード |
2455 |
単位 |
2 |
授業概要 |
中国語音声の基礎と実践:漢詩の朗読により、正しい中国語の発音を身に着ける。また、ピンインによるパソコン入力の練習で中国語の入力も習得する。さらに、ピンイン(中国語ローマ字)を通じて中国語の発音を学習するうえ、諸外国語学習に不可欠なIPA(国際音声記号)を学習する。 |
到達目標 |
1)正確で流暢な中国語の発音を学習し、ピンインを通じて自分で発音できるようになる。2)パソコンで中国語の入力ができるようになる。3)IPAの習得によって、英語等の発音をマスターする。 |
スキルの育成方法 |
1)漢詩朗読の反復練習によって、中国語の発音・四声・リズムが身につける。2)グループに分けて、好きな漢詩について中国語の発音や詩の意味・背景等を調べて発表する。 |
授業計画 |
回 | 授業内容 | 事前事後学修内容・所要時間 |
1 | 中国語の発音の特徴(英語や日本語と比較して) | 授業内容(復習60分)、中国語の声調と短母音(予習60分) |
2 | 中国語の声調を学習し、ピンイン(中国語ローマ字)を通じて、中国語の短母音を学習し、練習する。IPA(国際音声記号)とは何かを学ぶ。 | 声調と短母音(復習60分)、複合母音(予習60分) |
3 | 中国語の複合母音を学習し、練習する。IPAの母音系統(中国語、日本語、英語)の表記を簡単に紹介する。 | 複合母音(復習60分)、子音等(予習60分) |
4 | 中国語の子音を学習し、送気音と送気しない音の違いを理解し、練習する。IPAの子音系統(中国語、日本語、英語)を簡単に紹介する。 | 送気音と不送気音の違い(復習60分)、巻き舌音の予習(60分) |
5 | 巻き舌音を学習・練習のうえ、ピンイン綴りの応用と変則を学習し、練習する。各言語のローマ字表記とIPAとの対応関係、およびその意義を簡単に紹介する。 | 巻き舌音(復習60分)、「-r化」(予習60分) |
6 | 中国語の声調(四声)の応用と変則と「-r化音」および軽声のパターンを学習し、練習する。IPAの簡単な応用練習。 | 「-r化」(復習60分)、パソコンのピンイン入力(予習60分) |
7 | 「登幽州台歌」を朗読し、漢詩の「古詩体」を理解する。懐古詩の世界。ピンインによる中国語のパソコン入力を勉強する。 | 軽声のパターン(復習60分)、古詩体とピンインによる中国語入力(予習60分) |
8 | 「涼州詞」を朗読し、漢詩の近体詩の絶句の仕組みと発音のリズムを理解する。辺塞詩の世界。ピンインによる中国語入力の練習をする。 | 古詩体(復習60分)、近体詩の絶句と中国語入力の課題(予習60分) |
9 | 「望月懐遠」を朗読し、漢詩の律詩の仕組みと発音リズムを理解する。遠方の恋人への思い。中国語入力の課題を提出。 | 律詩の仕組み(復習60分)、近体詩の五言詩(予習60分) |
10 | 「春暁」を朗読し、五言詩のリズムを理解する。自然の謳歌。 | 近体詩の五言詩(復習60分)、近体詩の七言詩(予習60分) |
11 | 「送元二使安西」を朗読し、七言詩のリズムを理解する。美しい友情。 | 近体詩の七言詩(復習60分)、グループ調べの準備(予習60分) |
12 | グループ分けで、それぞれ漢詩一首を調べ、朗読して、解釈する。 | グループ発表の内容と漢詩全体の復習(復習120分) |
13 | 全体の復習をする。漢詩朗読一首と暗唱一首の課題を出して、練習する。 | 全体復習の整理(授業後60分)、個人発表の準備(授業前60分) |
14 | 各人による漢詩朗読と暗唱のプレゼン。 | 個人発表の準備(授業前60分)、振り返り(授業後60分) |
受講者の事前知識と進度により適宜変更する。
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成績評価基準 |
授業参加度4割、課題完成度6割。 |
前提科目 |
なし |
後継科目 |
なし |
教科書 |
荘魯迅『声に出して読む漢詩の名作50』(平凡社、2013年)、2178円(税込み)。 |
参考書 |
プリントを配布。 |
その他・注意事項 |
外国語の発音を正しくマスターするには反復練習が大事。
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