科目名 (英語名) |
中心市街地の再生 【S2】
(Regeneration of town center) |
担当教員 |
温井 亨 |
開講時期 |
春学期 |
科目ナンバー |
CDT238 |
授業コード |
2113 |
単位 |
2 |
授業概要 |
都市を、その構成単位である建築との関係から捉えます。近代にそれがどう変化したか。自動車の影響、街路の役割の変化、商業の変化、住まいの変化、都市は必要か、都市の魅力とは何か。それに対処した都市計画とはどういうものか。そして今後、中心市街地をどうしたら良いか考えます。最後に、酒田市と鶴岡市から都市計画を担っている職員の方をお招きして、両都市の特徴、魅力、施策をテーマにミニ・シンポジウムを行います。シンポジウムでは専門家のお二人と丁々発止の議論ができるよう期待しています。 |
到達目標 |
都市計画の概要を理解し、用途地域、建蔽率、容積率、斜線規制が分かること。都市建築、庭付き一戸建て等、建築類型から都市を分析できること。日欧の都市計画の発展と差異、日本のまちづくりについて理解すること。中心市街地問題とその対応策を理解し、各地のまちづくり事例に通じていること。それらを踏まえて、酒田のまちづくりについて議論できること。 |
スキルの育成方法 |
①酒田の中心部と郊外からそれぞれ街区を選び、建築類型と、どのような都市計画規制が行われているかを自分で調べ評価します。②都市に関する推薦図書を読み、酒田の中心市街地に当てはめて考察します。③鶴岡市と酒田市の中心市街を比較しレポートします。④行政の方を招いて討論します。 |
授業計画 |
回 | 授業内容 | 事前事後学修内容・所要時間 |
1 | workshop:都市に計画は必要か?|講義:近代都市計画の誕生 | ③資料を読んでレポート(事前学習)2時間 |
2 | 講義:都市建築と庭付き一戸建て | ②読書レポート(学習時間)4時間|③講義内容を見学地に適用したレポート(事後学習)1時間 |
3 | 講義:都市計画法の基礎、都市計画図の読み方、街区調査法 | ②読書レポート(学習時間)4時間|③講義内容を見学地に適用したレポート(事後学習)1時間 |
4 | 見学:町家と歴史的中心市街、庭付き一戸建てと郊外 | ①酒田街区レポート(事後学習)1時間|②読書レポート(事後学習) 4時間 |
5 | 町家と歴史的町並み(+郊外) | ①酒田街区レポート(学習時間)5時間 |
6 | バブル経済時代の京都:ビデオ|何が悪かったか:workshop discussion | ②読書レポート(事後学習) 4時間 |
7 | 酒田の街区レポート:発表会 | ①酒田街区レポート(事前学習)10時間|| |
8 | 講義:近代都市計画の見直し | ②読書レポート(学習時間)4時間| |
9 | ビデオ:フライブルクの都市交通LRT|ヨーロッパの都市とまちづくり | ②読書レポート(学習時間)4時間 |
10 | 日本各地のまちづくり、住んでよし訪れてよし | ②読書レポート(学習時間)4時間 |
11 | 酒田、鶴岡の都市と都市計画比較:workshop discussion | 鶴岡中心市街視察レポート(事前学習)5時間 |
12 | シンポジウム:酒田、鶴岡の都市施策比較|外部講師:酒田市都市デザイン課、鶴岡市都市計画課 | ③シンポジウム討論のまとめ(事後学習)1時間 |
13 | まとめ(試験) 1/25 | ⑤試験準備(事前学習)6時間 |
14 | まとめ(試験の解説) 1/25 | |
受講者の事前知識と進度により適宜変更する。
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成績評価基準 |
①酒田街区レポート、②推薦図書読書レポート、③小レポート、④鶴岡中心市街視察レポート、⑤試験(番号は到達目標に対応)。各100点として、(①×2+②×2+③+④+⑤×2)/8 欠席は減点。 |
前提科目 |
観光まちづくり概論、観光まちづくり演習a |
後継科目 |
プロジェクト型応用演習(酒田市中心部に関するもの) |
教科書 |
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参考書 |
大谷編『都市にとって土地とは何か』筑摩書房、日本建築学会『都市建築のかたち』丸善、ベネーヴォロ『図説 都市の世界史』相模書房。他は授業中に指示。 |
その他・注意事項 |
酒田の中心市街を歩き、食事し、買物し、本間家、山王くらぶ、相馬楼などを訪ねておいてください。なお、本講義は学問的視点(建築学、造園学、都市計画)と、実務経験(建築設計事務所と都市計画事務所で、その後大学に移ってからの設計や計画の実務、まちづくり、町並み保存活動の実践)からの視点の双方から行います。
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