科目名 (英語名) |
マクロ経済学 【A2】
(Introduction to Macroeconomics) |
担当教員 |
三木 潤一 |
開講時期 |
秋学期 |
科目ナンバー |
COM212 |
授業コード |
1552 |
単位 |
2 |
授業概要 |
経済学は単に机上の学問ではなく、現実の複雑な経済現象の本質を理解するために欠かせない。本講義の目的は、わが国が直面している様々な問題を考える際の手がかりとして、マクロ経済学の分析枠組みを把握し、経済学の発想を身につけることにある。マクロ経済学では、国民所得の決まり方を分析し、財政政策や金融政策などのマクロ経済政策について考える。 |
到達目標 |
1.現実の経済現象を理解するためのツールとして、マクロ経済学(中級レベル)の分析枠組みを獲得する。| 2.獲得したマクロ経済学の分析枠組みを用いて現実の経済現象を説明し、ツールの有用性と限界を知る。 |
スキルの育成方法 |
経済学の考え方を身に付けるためには、問題練習等を通じて自ら考えることが重要であるため、基本的な概念・理論の説明、問題練習、問題の解説という流れで講義を行う。 |
授業計画 |
回 | 授業内容 | 事前事後学修内容・所要時間 |
1 | マクロ経済学とは何か:有効需要の原理とセイの法則 | 配付する練習問題等の課題に取り組む(2時間) |
2 | 国民所得勘定:GDP、名目値と実質値、帰属計算、国際収支と域際収支 | 配付する練習問題等の課題に取り組む(2時間) |
3 | 国民所得の決定:有効需要の原理 | 配付する練習問題等の課題に取り組む(2時間) |
4 | 乗数効果:限界消費性向と乗数 | 配付する練習問題等の課題に取り組む(2時間) |
5 | 国民所得の決定と乗数効果(例題) | 配付する練習問題等の課題に取り組む(2時間) |
6 | 貨幣市場の均衡(その1):ストック市場におけるワルラスの法則 | 配付する練習問題等の課題に取り組む(2時間) |
7 | 貨幣市場の均衡(その2):貨幣に対する需要 | 配付する練習問題等の課題に取り組む(2時間) |
8 | 1〜7の復習とまとめ、中間試験 | 1〜7の復習をする(3時間) |
9 | IS-LM分析(その1):IS曲線の導出 | 配付する練習問題等の課題に取り組む(2時間) |
10 | IS-LM分析(その2):財市場の不均衡からの調整 | 配付する練習問題等の課題に取り組む(2時間) |
11 | IS-LM分析(その3): LM曲線の導出 | 配付する練習問題等の課題に取り組む(2時間) |
12 | IS-LM分析(その4):貨幣市場の不均衡からの調整 | 配付する練習問題等の課題に取り組む(2時間) |
13 | IS-LM分析(その5):財政政策と金融政策、クラウディング アウト| 9〜12の復習とまとめ | 配付する練習問題等の課題に取り組む(1時間)| 9〜12の復習をする(2時間) |
14 | 期末試験 | 定期試験のための総復習をする(4時間) |
受講者の事前知識と進度により適宜変更する。
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成績評価基準 |
中間試験30%、期末試験70%で評価する。| 中間試験については解答・解説を行う。 |
前提科目 |
「経済学」 |
後継科目 |
「ミクロ経済学」、「経済学特論a」、「経済学特論b」 |
教科書 |
米本清・宇都宮仁 編著(2018)『経済学入門』みらい(ISBN:978-4860154561)。| 中谷巌・下井直毅・塚田裕昭(2021)『入門マクロ経済学[第6版]』日本評論社(ISBN:978-4-535-55795-6)。 |
参考書 |
講義中に適宜指示する。 |
その他・注意事項 |
前提科目である「経済学」を履修済みでない場合は、本科目と共通の教科書である米本清・宇都宮仁 編著(2018)『経済学入門』みらいの 103-110、116-119頁の内容を前提に講義するので、事前に理解しておくこと。| 毎講義に対するのコメント等のうち重要な内容に対しては、次回に返答する。
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