科目名 (英語名) |
プロジェクト型応用演習2 (国際法模擬裁判)
(Project Based Seminar 2) |
担当教員 |
樋口 恵佳 |
開講時期 |
春学期 |
科目ナンバー |
ASC322 |
授業コード |
1510 |
単位 |
2 |
授業概要 |
国際法模擬裁判とは:架空の国際紛争について、国際司法裁判所を模した国際裁判所を設定し、原告・被告に分かれ国際法に基づく互いの主張を競わせるディベート形式のゲームである。本授業では、このゲームを通じて論点を組み立て、証拠に基づき主張を組み立てる力、論点の抽出力、調査力、協働力などを養う。 |
到達目標 |
原告国・被告国の代理人として法議論を戦わせるゲームを通じて、現実の法制度やそれに伴う問題点を調査し、論点を抽出し、問題文に当てはめて主張を組み立てることができるようになる。 |
スキルの育成方法 |
メモリアル(主張書面)の作成、模擬法廷での弁論練習と質疑応答練習を通じてスキルを育成する。なお、問題文は毎年開催される国際法模擬裁判大会ジャパン・カップ等の国内予選大会のものを使用する。(※ただしこの演習はあくまで学内で完結する。大会出場は行わない) |
授業計画 |
回 | 授業内容 | 事前事後学修内容・所要時間 |
1 | イントロダクション(国際法模擬裁判についての解説、チーム分け) | 問題文の読解・論点整理(120分) |
2 | グループワーク1(問題文の論点整理、個人へ論点割り振り) | 論点に関する資料調査(120分) |
3 | グループワーク2(論点ごとに調査、資料収集) | 論点に関する資料調査・まとめ(120分) |
4 | 作戦会議1(まとめた資料を解説、メモリアルの枠組み作成) | 資料に基づく立論を考え、レジュメをつくる(120分) |
5 | 追加資料の収集・追加資料の読解 | 追加資料を踏まえたレジュメを作る(120分) |
6 | 作戦会議2(追加資料を踏まえ、メモリアルのレベルを高め完成させる) | メモリアルを完成させる(120分) |
7 | 作戦会議3(対戦相手のメモリアルを読みこみ、弁論用の立論を行う) | 相手の資料に基づく立論を考え、対戦用の作戦書をつくる(120分) |
8 | 作戦会議4(対戦相手のメモリアルを読みこみ、弁論用の立論を行う) | 相手の資料に基づく立論を考え、対戦用の作戦書をつくる(120分) |
9 | 弁論練習1(弁論における役割を決める・弁論原稿の作成) | 弁論原稿を作成(120分) |
10 | 弁論練習2(グループごとに弁論練習・質疑応答問答集の作成) | 弁論原稿のレベルを高めるための追加調査(120分) |
11 | 弁論練習3(グループごとに弁論練習・質疑応答問答集の作成) | 弁論原稿のレベルを高めるための追加調査(120分) |
12 | 本番:法廷1 | 対戦した相手の法廷弁論の議論をまとめて復習(120分) |
13 | 本番:法廷2 | 対戦した相手の法廷弁論の議論をまとめて復習(120分) |
14 | 決勝法廷、その後学習の振り返り、問題文のねらい解説 | 振り返る |
受講者の事前知識と進度により適宜変更する。
|
成績評価基準 |
メモリアル完成度(30%)、弁論原稿への貢献(25%)、弁論/質疑応答問答集への貢献(30%)、法廷での弁論の完成度(15%) |
前提科目 |
国際法あるいは国際海洋法のいずれか |
後継科目 |
|
教科書 |
授業内で資料を配布 |
参考書 |
小寺彰ら(編)『国際法判例百選[第2版]』(有斐閣、2011年)薬師寺公夫ら(編)『判例国際法[第3版]』(東信堂、2019年)岩沢雄司ら(編)『国際条約集』(毎年発行) |
その他・注意事項 |
人数次第ではありますが、ベスト弁論者などの表彰も予定しています。調査のうえでは図書館を積極的に活用しましょう。
|