科目名 (英語名) |
公的年金論 【A1】
(Public Pension) |
担当教員 |
阿部 公一 |
開講時期 |
秋学期 |
科目ナンバー |
POL314 |
授業コード |
1458 |
単位 |
2 |
授業概要 |
本科目では、「自分事化の充足」や「制度を支える自負」の観点を重視して、公的年金制度を尊重することができる態度や、公共への主体的な関わりやつながりを育むことにより、卒業後の社会参画において、公的年金を支えていく共感を高めます。特に政府による公共政策であることを理解し、そのうえに公的年金の理念や役割、その仕組みや制度を学んでいきます。また、論理的思考力を高めるために、ディベート手法も取り入れます。 |
到達目標 |
(1)公的年金の必要性を認識できるようにします。(2)共に生きる社会において、公的年金を支えていく個人の役割を理解します。(3)国民年金の加入やガクトク申請を自分事化として捉え、自分自身で手続きできるようにします。 |
スキルの育成方法 |
毎回の授業内容を600字程度にまとめる事後学修(S4に提出)と次回授業での振り返りを繰り返すことにより、副次的ではあるが「論理的思考力」のスキルも高めていきます。「論理的思考力」のスキルを高めることにより、授業内容への理解度が深まり、専門性を深めていくことができます。 |
授業計画 |
回 | 授業内容 | 事前事後学修内容・所要時間 |
1 | スタディガイダンス/公的年金に関するアンケート実施/「年金ディベート道場!」からの果たし状 | ディベート教材をダウンロードし、ルールを確認するとともに果たし状への準備(4時間) |
2 | 国民年金加入に対する公益大生の行動調査−国民年金に対する若者の関心はどうして低いの? 育成すべき年金教育の観点の発見 | 授業内容を600字程度にまとめてS4に提出(2時間)/「年金ポータル」を利用した学修(1時間) |
3 | 公共政策としての公的年金の必要性—どうして公的に関与する必要があるの? | 授業内容を600字程度にまとめてS4に提出(2時間)/「年金ポータル」を利用した学修(1時間) |
4 | 少子高齢社会に付随する公的年金の課題−「年金はもらえなくなる」とかの誤解を解こう! | 授業内容を600字程度にまとめてS4に提出(2時間)/「年金ポータル」を利用した学修(1時間) |
5 | 公的年金の創設と展開−公的年金って創設当初から全国民を強制加入としていたの? | 授業内容を600字程度にまとめてS4に提出(2時間)/「年金ポータル」を利用した学修(1時間) |
6 | 公的年金の現行体系と保険料負担のルール—専業主婦(夫)って保険料を負担しなくてもいいの? どうしてなの? | 授業内容を600字程度にまとめてS4に提出(2時間)/「年金ポータル」を利用した学修(1時間) |
7 | 国民年金の特徴と役割—「ガクトク」ってなに? 大学生として国民年金について探ろう! 私は第?号「被保険者種別」当てQUIZ | 授業内容を600字程度にまとめてS4に提出(2時間)/「年金ディベート」への準備(1時間) |
8 | 厚生年金の特徴と課題—企業に就職したら厚生年金! 社会人の準備として厚生年金について学ぼう! | 授業内容を600字程度にまとめてS4に提出(2時間)/「年金ディベート」への準備(1時間) |
9 | 「年金ディベート道場!」からの果たし状(初級編)に答えよう−「国民年金の保険料なんて払ったら損だ!」に反論しよう! | 授業内容を600字程度にまとめてS4に提出(2時間)/「年金ディベート」の復習(1時間) |
10 | 厚生労働省年金局との年金対話集会(予定、実施できない場合は「年金ディベート道場!の中級編に進みます) | 授業内容を600字程度にまとめてS4に提出(2時間)/「年金ディベート」の復習(1時間)/定期試験の準備(2時間) |
11 | 私的年金と公的年金の役割分担—市場原理と多数決原理の役割分担から公的年金の必要性を考えよう! | 授業内容を600字程度にまとめてS4に提出(2時間)/定期試験の準備(2時間) |
12 | 社会連帯の理念に基づく公的年金の特徴—どうして、公的年金を通じて所得再分配を行うのか? | 授業内容を600字程度にまとめてS4に提出(2時間)/定期試験の準備(2時間) |
13 | 少子高齢社会に付随する公的年金の課題を乗り切るために、政策的に望ましい解決の在り方を考えよう!—これまでの振り返り | 授業内容を600字程度にまとめてS4に提出(2時間)/定期試験の準備(2時間) |
14 | 定期試験 | 再度、定期試験問題を復習する(2時間) |
受講者の事前知識と進度により適宜変更する。
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成績評価基準 |
通常点50点に定期試験50点を加算(100点)して評価します。毎回の授業内容のまとめをS4に提出することにより、基本通常点として50点の仮得点を付与します。ただし、回答が無い場合・不十分な場合・倫理違反の場合には、1回につき5点(倫理違反の場合20点)減点していきます。 |
前提科目 |
「社会保障論Ⅰ」、「社会保障論Ⅱ」 |
後継科目 |
「政策入門」 |
教科書 |
講義資料に関しては、Koeki Driveにアップしますので、各自でダウンロードしたり印刷してください(教室では配布しません) |
参考書 |
日本年金学会編『人生100年時代の年金制度』法律文化社(9784589041203)、厚生労働省年金局「ねんきんポータル」 |
その他・注意事項 |
成績評価基準に関する詳細なルールに関しては、初回授業のスタディ・ガイダンスにて説明しますので、必ず出席してください。定期試験に関しては、授業を通じて身につけた専門知識を前提に、論理的に論述展開されているかどうかを評価します。
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