科目名 (英語名) |
西洋文学史
(History of Western Literature) |
担当教員 |
狩野 晃一 |
開講時期 |
春学期 |
科目ナンバー |
ILA258 |
授業コード |
9907 |
単位 |
2 |
授業概要 |
ヨーロッパ文化の根底に流れる精神を理解するためには、古代から現代に至る文学に触れることが重要である。これらの文学はそれ自体長く生き延びてきただけでなく、「古典的」(=第一級の)内容を持っている。古典と聞くと非常にわかりにくいものであると想像するかもしれないが、本講義を通して、むしろこれらの作品が提示する問題がむしろ受講者諸君に身近で興味を引くものであると理解することができるだろう。 |
到達目標 |
この授業の狙いは西洋文明が生んだ文学伝統をその初源から現代まで把握することを主眼とする。また英語文学が属する西洋文学のどのような位置を占めるのかを講義を通して確認する。古典作品が与えてくれる人生の叡智や人間の問題は貴重な宝たり得ることを知ることが重要である。 |
スキルの育成方法 |
なるべく多くの作品に触れ、さらに深く読み込むことによって育成する。 |
授業計画 |
回 | 授業内容 | 事前事後学修内容・所要時間 |
1 | 西洋文学のおこり | 授業中に配布する関連文献を読み、大まかに西洋文学の流れについてまとめる(2時間)。 |
2 | 【古代】ギリシア文学概説、ホメロス『イリアス』 | 事前に『イリアス』の指定箇所を読む(1時間)。事後に関連文献を読む(1時間)。 |
3 | 【古代】ホメロス『オデュッセイア』 | 事前に『オデュッセイア』の指定箇所を読む(1時間)。事後に関連文献を読む(1時間)。 |
4 | 【古代】ラテン文学概説 | 事前に指定概説書を読む(1時間)。事後に、授業で扱った作品についての関連文献を読む(1時間)。 |
5 | 【古代】ウェルギリウス『アエネーイス』 | 事前に『アエネーイス』の指定箇所を読む(1時間)。事後に関連文献を読む(1時間)。 |
6 | 【中世】中世ヨーロッパ文学概説、トルバドゥール、シチリア派 | 事前に指定概説書を読む(1時間)。事後に、授業で扱った作品についての関連文献を読む(1時間)。 |
7 | 【中世】ダンテ『神曲』(1) | 事前に『神曲』(地獄篇)の指定箇所を読む(1時間)。事後に関連文献を読む(1時間)。 |
8 | 【中世】ダンテ『神曲』(2) | 事前に『神曲』(天国篇の指定箇所を読む(1時間)。事後に関連文献を読む(1時間)。 |
9 | 【中世】チョーサー『カンタベリ物語』 | 事前に『カンタベリ物語』の指定箇所を読む(1時間)。事後に関連文献を読む(1時間)。 |
10 | 【中世】マロリー『アーサー王の死』 | 事前に『アーサー王の死』の指定箇所を読む(1時間)。事後に関連文献を読む(1時間)。 |
11 | 【近現代】シェイクスピア | 事前にシェイクスピア劇作品の指定箇所を読む(1時間)。事後に関連文献を読む(1時間)。 |
12 | 【近現代】ミルトン『失楽園』 | 事前に『失楽園』の指定箇所を読む(1時間)。事後に関連文献を読む(1時間)。 |
13 | 【近現代】メルヴィル『白鯨』、まとめ | 事前に『白鯨』の指定箇所を読む(1時間)。事後に関連文献を読む(1時間)。後日レポート作成。 |
14 | | |
受講者の事前知識と進度により適宜変更する。
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成績評価基準 |
授業への積極的な参加(20%)、小レポート(30%)、期末レポート(50%) |
前提科目 |
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後継科目 |
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教科書 |
必要な文献は初回で示すので、各自図書館で借りる、あるいは購入すること。適宜ハンドアウトを配布する。 |
参考書 |
参考書目録を授業中に配布する。 |
その他・注意事項 |
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