科目名 (英語名) |
経営学基礎
(Introduction to Business Administration) |
担当教員 |
倉持 一 |
開講時期 |
春学期 |
科目ナンバー |
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授業コード |
5102 |
単位 |
2 |
授業概要 |
企業は利益追求のために人為的に設立された組織であり、その生き残りのため、組織の効率を高め多様な戦略を用いて競争優位の獲得に努めています。近年では、企業の存在感の増大と比例して期待感も高まっており、企業経営において配慮すべき事項も極めて多くなっています。本科目は経営学の伝統的な理論を事例を交えながら考察するだけでなくCSRのような新たなテーマも取り上げ、経営学の重要なエッセンスを体系的に学修します。 |
到達目標 |
①経営学に関する基礎的な用語や理論を理解する。②企業と社会との関係性や社会的責任といった経営学の新しい分野の背景を理解し、倫理的思考を身につける。③企業経営(ビジネス)に関する新聞記事やニュースの内容を経営学の視点から自分なりに分析し、他者に説明できるようになる。 |
スキルの育成方法 |
高い学習成果を生み出すためには、多くの意見を聞き、自らの知識と照らし合わせて分析し、それを他者にわかりやすく説明するというプロセスが重要です。本科目は、講義による知識習得・ディスカッション・発表というプロセスを3回繰り返すことで、履修者の経営学に関する能力向上を図ります。 |
授業計画 |
回 | 授業内容 | 事前事後学修内容・所要時間 |
1 | イントロダクション(本科目の構成、経営学とはいかなる学問か、戦略論と組織論の関係性など) | 自分で企業を一社選択し、その企業の特徴をまとめてくる(1H) |
2 | ユニット1・理論(組織論(1)):科学的管理法と人間関係論 | テイラーシステムに対する自己の意見を理由とともにまとめてくる(2H) |
3 | ユニット1・理論(組織論(2)):リーダーシップとモチベーション | モチベーションに対する自己の意見を理由とともにまとめてくる(2H) |
4 | ユニット1・理論(組織論(3)):限定合理性と企業ガバナンス | 企業ガバナンスに対する自己の意見を理由とともにまとめてくる(2H) |
5 | ユニット1・組織論に関するケース分析(グループワーク) | ケース分析を行い、得たことなどをまとめてくる(2H) |
6 | ユニット2・理論(戦略論(1)):ポーター理論(選択と集中) | ポーター理論に対する自己の意見を理由とともにまとめてくる(2H) |
7 | ユニット2・理論(戦略論(2)):ポーター理論後の展開とイノベーション論 | イノベーション論に対する自己の意見を理由とともにまとめてくる(2H) |
8 | ユニット2・理論(戦略論(3)):経営戦略の課題(障害者雇用など) | 障害者雇用に対する自己の意見を理由とともにまとめてくる(2H) |
9 | ユニット2・戦略論に関する最新動向分析 | ケース分析から得たことなどをまとめてくる(2H) |
10 | ユニット3・理論(企業活動の公益性(1)):企業論とステークホルダー論 | ステークホルダー論に対する自己の意見を理由とともにまとめてくる(2H) |
11 | ユニット3・理論(企業活動の公益性(2)):CSRの発展と戦略性増大 | 企業の寄付行為・ボランティア活動参加に対する自己の意見を理由とともにまとめてくる(2H) |
12 | ユニット3:社会課題に対応した企業活動の実際(ゲストスピーカーによる講演) | 講演内容に対する自己の意見を理由とともにまとめてくる(2H) |
13 | ユニット3・理論(企業活動の公益性(3)):CSRの現状と今後の課題 | 戦略的CSRの課題に対する自己の意見を理由とともにまとめてくる(2H) |
14 | 定期試験 | これまでの授業を振返り、学修した理論などを整理して、各ユニットごとにまとめてくる(3H) |
受講者の事前知識と進度により適宜変更する。
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成績評価基準 |
定期試験50%(論述100%)。リアクションペーパー20%。授業内でのディスカッションへの参加状況など30%。※毎回の授業の冒頭でリアクションペーパーへのフィードバックと復習を行います。 |
前提科目 |
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後継科目 |
経営管理論、経営戦略論、マーケティング論など |
教科書 |
必要に応じて授業内で指示します。 |
参考書 |
一般社団法人日本経営協会(2015)『経営学検定試験公式テキスト1 経営学の基本』中央経済社、2,808円(税込)、ISBN978-4502124211 |
その他・注意事項 |
・本科目の特徴は、経営学に関する伝統的理論を習得するだけでなく、実際の企業活動を題材に教員・履修者のディスカッションやグループワークを行います。学生には積極的な発言が求められますが、相手を批判しない肯定形・提案型のスタイルで展開していくことを承知しておいてください。|・本科目では、担当教員の大手企業の顧問という実務経験に基づき、実際に生じた経営課題を議論してもらうなど、講義で身につけた知識を活かして、受講生のみなさんが様々な問題を考える機会を提供し、理解を深めます。
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