AL形態 課題学習PBLグループW フィールドWプレゼンディベート 振り返り
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教職 中学高校(公民) 高校(地歴)
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地域に関する学習 地域区分学びの基本学習地域の背景学習 地域課題の認識地域課題の解決
庄内
他地域
社会福祉 社会福祉士社福任用
  
実務家 ○ 
科目名
(英語名)
教職入門 (Introduction to Teaching Profession)
担当教員 小野 一彦
開講時期 秋学期
科目ナンバー
授業コード 3354
単位 2
授業概要 これまでの通学体験を想起し、卑近な担任教師の学習指導や生活指導、学校運営に係る分掌への取り組み等に着眼し、教師の仕事を確認し合う。さらに、児童・生徒の育ちや取りまく環境、教育改革の動向等について学習し、その実情や課題を理解する。     子どもの「人間成長」に関われる教職の喜びと誇りを感受し、公益に係る教育公務員の法的な身分、責任の重さ等についての理解を深め、教員免許取得への導入とする。
到達目標 生徒に教え、育み、人間成長を期す教職への関心を高め、教育法規に制度化され、公益を具現する教職内容とその実情について理解を深める。今後の後継科目履修への意欲づけと「教育実習」や教員免許取得の自覚を高める。
スキルの育成方法 これまでの被教育体験をもとに、真逆の「教え」「育む」ことの内容と意味、具体的な方法について学び合う。教育改革の動向に連動する学校の教育課程実施の様相を確認し、「学級経営」「授業」「課外活動」等の実践例に学び、校務運営に寄与できる個々の資質能力向上への自覚を促す。
授業計画
授業内容事前事後学修内容・所要時間
1「教職」の意味(近代学校制度、免許を有する「教員」の出現)寺子屋の手習いと「学制」制定後の小学校の授業を多角的に比較し,教育制度の様相をまとめる。(1時間)
2教育の目的と「公教育制度」(教育の思想、「教育勅語」「教育基本法」)近代の教育思想家(ルソー、ペスタロッチ等)の教育目的観と明治日本の方向性について調べる(1時間)
3学校の役割(「制度」の仕組み、学校教育目標の具現に資する経営)先輩学生の「教育実習報告会」に参加し、勤務の実態や苦労について共感する(1時間)
4学校経営(「教育関係職員」、「学校教育目標」、運営組織、校舎と教室)「教職」を目指す動機や理由等について発表する。教育公務員の服務規律についてまとめる(1時間)
5教育公務員(勤務、日常的な職務、教育公務員の身分と服務)教育課程外の部活動について実態やガイドラインを比較し、各自の体験を重ねて意義付け、発表する(1時間)
6学級経営①(「学級」の成立と変化、「学級編制制度」、学級経営の機能)恩師・担任の学級づくりを想起し、学級集団組織の状況と各自の関わり等についての逸話を紹介する(1時間)
7学級経営②(学級担任の仕事の重さと指導力、学習・生活集団としての統合,補完機能を高める学級づくり)子どもの生活スタイルの変化と学級構造の実情等について、自分の体験をもとに分析し、まとめる。(1時間)
8教育課程①(カリキュラム観、「教育課程」の編制,「学習指導要領」)これまでの「学習指導要領」の沿革について調べ、まとめる。(1時間)
9教育課程②(「学科」と「教科」、「社会科」70年余の経過)これまでの「社会科」の構成と推移について調べ、まとめる。(1時間)
10学習指導①(「教えるとは、授業とは」、主たる教材「教科書」)学校の授業と家庭教師、塾の学習について比較し、学級で教えることの意味深さと多難さに気づく。(1時間)
11学習指導②(社会科の授業実践例、教育の評価)これまでに受けた印象深い社会科授業についてレポートし、発表する。(1時間)
12生徒指導(生徒指導の概念と機能、健康の教育、安心・安全環境の保持)懲戒としての体罰行使について、事案を通して各自の意見を発表しあう(1時間)
13めざす教師(資質能力、教育改革と現場の実状、採用をめざす今後の研修)自身の潜在的資質・能力に気づき、向上を期し、学修を深めたい内容・領域は何か、抱負を述べる。(30分)
14定期試験

受講者の事前知識と進度により適宜変更する。

成績評価基準 ① 受講の姿勢・態度、学修の成果を継続的に勘案し、評価する。(3割)、随時の小課題についてのレポート(2割)② 筆記試験(教職教養問題と論述式の混合(5割)、 ①、②の結果をもとに、総合的に評価する。
前提科目
後継科目 教育原理、教育心理学、教育実践演習
教科書 テキストは指定しない。毎時間、講義内容のレジュメと関連資料を準備し、配布する。
参考書 『学習指導要領』、『中学校学習指導要領解説 社会科編』、教育関係法規集 等
その他・注意事項

① 新「学習指導要領」への移行・実施に伴って、教育課程の編制、子どもの学習状況に大きな変更が具現されます。日頃からマスコミ報道等を通じて教育行政の動向にも関心を持ちましょう。② 教育の対象である子どもの最近の生活状況(暮らし、環境、育ち、遊び、こころと身体など)に関心を持ちましょう。