AL形態 課題学習PBLグループW フィールドWプレゼンディベート 振り返り
  
教職 中学高校(公民) 高校(地歴)
  
地域に関する学習 地域区分学びの基本学習地域の背景学習 地域課題の認識地域課題の解決
庄内
他地域
社会福祉 社会福祉士社福任用
 ○ 
実務家  
科目名
(英語名)
権利擁護と成年後見 (Protection of Human Rights and Adult Guardianship)
担当教員 庄司 敏明
開講時期 秋学期
科目ナンバー CBC238
授業コード 3152
単位 2
授業概要 認知症、知的障がい、精神障がいなどの理由で判断能力の不十分な方々を保護し、支援するのが成年後見制度です。この制度の仕組みを理解するとともに、援助を必要としている人々への権利擁護や関連制度、法律問題について学びます。また、国が進めようとしている政策や民法等の改正の動きについても学習します。それから、山形県内の状況についても統計資料や新聞記事から情報を提供し、地域の問題や課題についても考えていきます。
到達目標 社会福祉士国家試験の受験レベルの講義内容をめざします。成年後見制度の概要を理解するとともに、相談援助活動において必要とされる民法や制度、権利擁護についても理解します。また、山形県内の成年後見制度の利用に関した状況、権利擁護、虐待の問題等について学びます。
スキルの育成方法 講義の中で重要な点、自分の考え方を持ってほしいところでは、受講生に意見や考えを聞きます。また、社会問題となった事例や実践活動を取り上げながら、受講生の意見や考えを発表し社会への関心を深め、課題発見力、人権感覚等のスキルを育成します。新聞やニュース、酒田市報にも関心を持って生活して欲しいと思います。
授業計画
授業内容事前事後学修内容・所要時間
1相談援助活動において想定される法律問題(現代社会、福祉の変化)福祉の世界で問題になっている点や課題を調べる。(1時間)
2日本国憲法の理解(どのようにして作られたか、第9条、第13条、          第25条、新しい人権)第9条、第13条、第25条の条文を調べる。忘れられる権利とは?(30分)
3行政法の理解(暮らしとの関係、県や市への異議、国への損害賠償)市民生活の中で、行政への異議とはどんなことがあるのか?(30分)
4民法の理解  Ⅰ (クーリングオフ、婚姻、親権、養子縁組)高齢者の消費者被害、詐欺事件について調べる。  (30分)
5民法の理解  Ⅱ (法定相続、親子関係と相続)どのような相続トラブルがあるか調べる。(1時間)
6民法の理解  Ⅲ (遺言の方式、残された家族の対応・民法改正の方向)公設役場について予習する。どこにあるかも調べる。(30分)
7法定後見制度(後見・保佐・補助とは、成年後見人等の義務と責任、成年後見制度利用促進基本計画)人の判断能力について考える。また、認知症の高齢者の心をどうすれば理解ができるか考える。(1時間)
8任意後見制度(任意後見制度の内容と課題、公証役場と公証人)他人に自分の老後を託せるか考えよう。(30分)
9日常生活自立支援事業(対象者、援助内容)、成年後見制度利用支援事業(事業のメニュー、課題)高齢者の生活をどのようにして支えるか?また、成年後見の市町村長の申立てをどう思うか?(1時間)
10権利擁護にかかわる組織・団体(家庭裁判所、法務局、児童相談所につて)酒田と鶴岡にある家裁、法務局の場所を調べる。また、庄内児童相談所の場所も調べる。(30分)
11権利擁護にかかわる専門職の役割(弁護士、司法書士、社会福祉士の活動)市報から弁護士、司法書士の社会貢献活動を調べる。(30分)
12成年後見活動の実際(高齢者、障がい者の後見活動の実際を知る)あなたならどのような後見人活動をしますか?   (30分)
13権利擁護活動の実際、依存症への取り組み(虐待事件、ギャンブル依存症への対応)なぜ虐待が起きるのか? ニュース等で取り上げられた依存症に関する問題を調べる。(30分)
14定期試験

受講者の事前知識と進度により適宜変更する。

成績評価基準 毎回のコメントペーパー・授業への貢献度(2割)、定期試験(8割)により評価します。無断で、教室を出た場合、減点対象といたします。
前提科目 無し
後継科目 無し
教科書 毎回、資料を配布します。
参考書 社会福祉士養成講座編集委員会編「権利擁護と成年後見制度」中央法規
その他・注意事項

社会福祉士国家試験受験資格の取得をめざす講義内容です。                                 欠席したら次回、資料を請求して下さい。30分以上の遅刻は、欠席扱いとします。また、無断で教室を出ないようにお願いします。