科目名 (英語名) |
サブカルチャー論a 【S1】
(Japanese Subculture (a)) |
担当教員 |
渡辺 暁雄 |
開講時期 |
春学期 |
科目ナンバー |
COM148 |
授業コード |
2501 |
単位 |
1 |
授業概要 |
元来メイン(主流)に対する「カウンター(対抗)」を含意するサブカルチャー。しかし明確な「敵」が見えづらくなった現在,メインとサブの線引きが困難になっている。こんな時代,サブカルチャーは何のために存在するのか。この講義ではサブカルチャーを構成する諸要素を,歴史的・社会学的に分析し,上記疑問やそれに伴う現代的課題への解答を導く。 |
到達目標 |
1)サブカルチャーを構成する上で重要な意味を持つ「カウンターカルチャー」の持つ意味を学ぶ。|2)日本独自のサブカルチャー的志向の展開を,江戸町人文化から戦後若者文化の流れの中で理解する。| |
スキルの育成方法 |
1)「カウンター」の持つ意味を理解し,批判的思考力,多文化理解力,世界の動きへの関心,課題発見・解決力,主体性を身につける。|2)サブカルチャー的発想を有する日本文化から,批判的思考力,自分化理解,柔軟性,を身に着ける。 |
授業計画 |
回 | 授業内容 | 事前事後学修内容・所要時間 |
1 | サブカルチャー「論」を進めるにあたって——サブカルチャーの定義と研究範囲 | [事前]サブカルチャーとは何か考えてみる(1時間)|[事後]他者の考えと比較考察する(1時間) |
2 | カウンターカルチャー——アメリカ1960年代の反体制文化 | [事前]公民権運動,ベトナム反戦運動を調べる(1時間)[事後]カウンターの意義を理解する(1時間) |
3 | 戦後若者文化としてのストリート・ファッション | [事前]戦後社会・経済史を下調べする(1時間)|[事後]ファッションの意義を理解する(1時間) |
4 | 戦後若者文化としてのポピュラー音楽 | [事前]1960年代日本の学生運動を調べる(1時間)|[事後]現代の音楽との比較考察(1時間) |
5 | 江戸町人文化1——日本サブカルチャーのルーツ | [事前]『「いき」の構造』を読んでおく(1時間)|[事後]江戸町人文化の特徴を振り返る(1時間) |
6 | 江戸町人文化2——浮世絵をめぐるサブカルチャー的志向 | [事前]浮世絵の基本情報について下調べ(1時間)|[事後]現代文化への影響を考える(1時間) |
7 | 都市大衆文化の雛型−1920・30年代と現代|〜『カリガリ』から『まどか☆マギカ』まで〜 | [事前]1920年代の都市文化について下調べ(1時間)|[事後]現代日本の都市生活との比較考察(1時間) |
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受講者の事前知識と進度により適宜変更する。
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成績評価基準 |
期末レポート(8割),不定期に配付・回収するReaction Paper (2割)における理解度により評価。なお出席率が著しく低い者は,レポートの出来不出来に関わらず不可とする。 |
前提科目 |
社会学,日本史b(後継でも可) |
後継科目 |
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教科書 |
使用しない。随時レジュメを配布。 |
参考書 |
九鬼周造「いき」の構造 他二篇,岩波文庫,ISBN 9784003314616 その他随時紹介。 |
その他・注意事項 |
Reaction Paperに書かれた内容について,次の講義時にフィードバックを行う。なお,授業中における周囲の注意力を散漫にさせる行為(私語・出入室)をする者にはReaction Paperを配付しない(欠席扱い)。
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