科目名 (英語名) |
公的年金論 【S1】
(Public Pension) |
担当教員 |
阿部 公一 |
開講時期 |
春学期 |
科目ナンバー |
POL314 |
授業コード |
1503 |
単位 |
2 |
授業概要 |
本科目では、「自分事化の充足」や「制度を支える自負」の観点を重視して、公的年金制度を尊重することができる態度や、公共への主体的な関わりやつながりを育むことにより、卒業後の社会参画において、公的年金を支えていく共感を高めます。特に政府による公共政策であることを理解し、そのうえに公的年金の理念や役割、その仕組みや制度を学んでいきます。また、国民年金への加入や学生納付特例制度(ガクトク)に関して、具体的な手続きを体験する機会を計画しています。さらに、「年金ディベート道場!」を開催します。| |
到達目標 |
(1)公的年金の必要性を認識できるようにします。(2)共に生きる社会において、公的年金を支えていく個人の役割を理解します。(3)国民年金の加入やガクトク申請を自分事化として捉え、自分自身で手続きできるようにします。| |
スキルの育成方法 |
授業内容を800字程度にまとめる事後学修やコメントペーパーへの振り返り、「年金ディベート道場!」への準備・ゲーム・振り返りを通じて、「論理的思考力」のスキルを高めます。 |
授業計画 |
回 | 授業内容 | 事前事後学修内容・所要時間 |
1 | ウォーミング・アップ講座<1>(公的年金に関するアンケート実施/スタディ・ガイダンス/少子高齢社会と公的年金—課題の発見から課題の解決に向けて) | 授業を振り返り、その内容を800字程度にまとめる(2時間)/「ねんきん情報アプリ」を利用した学習(1時間) |
2 | ウォーミング・アップ講座<2>(公益大生の国民年金に対する意識調査報告/「年金ディベート道場!」からの3つの挑戦状) | 授業を振り返り、その内容を800字程度にまとめる(1時間)/ディベート教材からルール及び挑戦状を予習(3時間) |
3 | 公的年金のあらまし<1>(公共政策としての「公的年金保険」/公的年金の創設と展開/公的年金の給付構造と現行体系) | 授業を振り返り、その内容を800字程度にまとめる(2時間)/「ねんきん情報アプリ」を利用した学習とディベート準備(1時間) |
4 | 公的年金のあらまし<2>(保険料負担のルールと第3号被保険者の扱い/私は第何号〜「被保険者種別」当てクイズ〜/130万円の壁と103万円の壁−所得税の計算) | 授業を振り返り、その内容を800字程度にまとめる(2時間)/「ねんきん情報アプリ」を利用した学習とディベート準備(1時間) |
5 | 公的年金のあらまし<3>(基礎年金の役割と特徴/繰り上げと繰り下げ/学生納付特例制度) | 授業を振り返り、その内容を800字程度にまとめる(2時間)/「ねんきん情報アプリ」を利用した学習とディベート準備(1時間) |
6 | 公的年金のあらまし<4>(厚生年金の概要/パートタイマーの扱いに関する課題) | 授業を振り返り、その内容を800字程度にまとめる(1時間)/「ねんきん情報アプリ」を利用した学習とディベート準備(4時間) |
7 | 年金ディベート道場!<1>(初級・中級編−論題「国民年金の保険料なんて払ったら損だ!」)| | 次回の授業に向けて、本日のディベートに関する振り返りをレポートにまとめてくる(3時間) |
8 | 年金ディベート道場!<2>(ゲームの振り返り及び講評/理念や役割、制度に関する補足事項/上級編に向けた挑戦状) | 本日の振り返りを経て、次回のディベートに向けた戦略をレポートにまとめる(3時間) |
9 | 日本年金機構(鶴岡年金事務所)による年金セミナーの開催ー国民年金加入やガクトク申請に関する具体的な手続きの体験 | 年金セミナーで配布した教材を読み直す(2時間)/「ねんきん情報アプリ」から動画を再確認する(1時間) |
10 | 公的年金と私的年金の関係(公的年金を政府が運営する根拠や必要性/私的年金の特徴と役割) | 授業内容を800字程度にまとめる(2時間)/ディベートと定期試験に向けた準備(2時間) |
11 | 社会連帯と公的年金<1>(相互扶助の理念/社会保険の源流) | 授業内容を800字程度にまとめる(2時間)/ディベートと定期試験に向けた準備(2時間) |
12 | 社会連帯と公的年金<2>(社会連帯による公的年金の特徴/公的年金の財政方式と給付技術) | 授業内容を800字程度にまとめる(2時間)/ディベートと定期試験に向けた準備(4時間) |
13 | 年金ディベート道場!<3>(上級編−論題「世代間格差の発生により、若い世代ほど損をさせられてしまうことから、国民年金の保険料なんて払ったら損だ!」)| | 本日のディベートに関する振り返りをレポートにまとめる(2時間)/定期試験に向けた準備(4時間) |
14 | 定期試験 | 再度、定期試験問題を復習する(2時間) |
受講者の事前知識と進度により適宜変更する。
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成績評価基準 |
客観式を中心にした筆記試験(100点)により評価します。なお、事後学修等を通じたスキル達成の修得が著しい場合には、筆記試験の点数の一の位を繰り上げて評価します(例:74点⇒80点)。単位認定の前提条件に関しては、初回の授業時にお伝えします。 |
前提科目 |
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後継科目 |
「社会保障論 I・ II」、「政策入門」 |
教科書 |
講義資料を配布します。 |
参考書 |
参考文献等に関しては、その都度必要に応じて紹介します。「ねんきんポータル」「ねんきん情報アプリ」(厚生労働省年金局)の活用方法を紹介します。 |
その他・注意事項 |
(1)定期試験終了後、模範解答を公開しますので、不正解の問題を再度解き直してください。また、定期試験の答案用紙を返却しますので、返却希望者は申し出てください。(2)鶴岡年金事務所の職員の方を外部講師としてお招きし、年金セミナーを開催することを予定しています(仮日程として、9回目に計画しています)。
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