科目名 (英語名) |
道徳教育指導論
(Guidance for Teaching(Moral Education)) |
担当教員 |
石寺 一秀 |
開講時期 |
春学期 |
科目ナンバー |
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授業コード |
1215 |
単位 |
2 |
授業概要 |
道徳教育の役割は、子どもたちに思いやりの心を育みとともに、一人ひとりが社会性を身に付け、自分に自信を持って人生をよりよく生きる事ができるようにすることである。この科目では、道徳の意義や原理を踏まえ、学校の教育活動全体を通して行う道徳教育及びその要となる道徳科の目標や内容、指導計画等を理解するとともに、教材研究や学習指導案の作成、模擬授業等を通して、実践的な指導力を身に付ける。 |
到達目標 |
・道徳の意義や原理等を踏まえ、学校における道徳教育の目標や内容を理解する。 ・学校の教育活動全体を通して行う道徳教育及びその要となる道徳科における指導計画や指導方法を理解する。 |
スキルの育成方法 |
基本的事項についての講義、それに加えて資料の読解、模擬授業や対話の場を設けることによって、授業の目的を達成する。 |
授業計画 |
回 | 授業内容 | 事前事後学修内容・所要時間 |
1 | 道徳の本質、我が国の道徳のあゆみ | 復習まとめ課題(60分):道徳とは何か。戦前から現在までの道徳教育の歴史について |
2 | 道徳性とは、指導要領に示された道徳教育及び道徳科の目標・内容 | 復習まとめ課題(60分):道徳性とは何か。道徳教育と道徳科の目標、全面主義、道徳の内容 |
3 | 人間の特質ー人間についての諸定義、多面的存在としての人間 | 復習まとめ課題(60分):人間存在の多面性、「弱さや醜さを克服する強さと気高さ」について |
4 | 子どもの発達と道徳教育(1)−心理的離乳と友情 | 復習まとめ課題(60分):青年期の心理、特に心理的離乳と「友情の尊さ」について |
5 | 子どもの発達と道徳教育(2)−集団の中の役割と責任、モラトリアム | 復習まとめ課題(60分):モラトリアムと「集団の中の役割と責任」について |
6 | 幸福についてー社会参加と生きがい、古代ギリシアの幸福論 | 復習まとめ課題(60分):先哲の思想と「目標、希望と勇気」、「節制」について |
7 | 正義について(1)ー功利主義、カント、ロールズ | 復習まとめ課題(60分):善悪の判断(「正義」)、道徳性の発達(モラルジレンマ授業)について |
8 | 正義について(2)ー差別と偏見のない社会 | 復習まとめ課題(60分):ガンジーやキングの人生と「差別や偏見のない社会」について |
9 | 現代社会における道徳教育課題(1)ー「いじめ」問題 | 復習まとめ課題(60分):いじめ防止対策推進法における「いじめ」の定義、原因と対策について |
10 | 現代社会における道徳教育課題(2)ー情報倫理、生命倫理 | 復習まとめ課題(60分):ネット社会の匿名性と「自律・誠実さ・責任」、脳死、代理母、尊厳死について |
11 | 指導計画、学習指導案の作成 | 復習まとめ課題(60分):テーマについての学習指導案の完成 |
12 | 道徳科の特質を生かした指導方法、模擬授業 | 復習まとめ課題(60分):議論する道徳、多様な考え方を生かす言語活動等について |
13 | 模擬授業の振り返り、道徳科の評価と意義 | 復習まとめ課題(60分):模擬授業の振返り、道徳科の評価について |
14 | 定期試験 | |
受講者の事前知識と進度により適宜変更する。
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成績評価基準 |
A オンライン授業がS1クォーターで終了し、その後対面授業に戻る場合|→ 定期試験(7割程度)、模擬授業や対話など授業でのプレゼン、コメントペーパー等(3割程度)||B 最終までオンライン授業の場合|→ 課題レポートと学習指導案の提出、授業での発表等 |
前提科目 |
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後継科目 |
社会科・公民科指導法Ⅱ |
教科書 |
毎回、授業のレジュメ、資料を配付する。 |
参考書 |
・『中学校 学習指導要領(平成29年告示)解説 道徳編』文科省 ・『特別の教科 道徳』(教科書) ・『中学校道徳 読み物資料 中学校』(平成24年3月) ・『私たちの道徳 中学校』(平成26年6月)文科省 |
その他・注意事項 |
<欠席ルール> 授業を4回以上欠席した場合は、試験を受けることができません。
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