科目名 (英語名) |
中心市街地の再生 【A2】
(Regeneration of town center) |
担当教員 |
温井 亨 |
開講時期 |
秋学期 |
科目ナンバー |
CDT238 |
授業コード |
1166 |
単位 |
2 |
授業概要 |
まず都市計画規制の基礎を各自調査することで学びます。同時に、近代における都市の拡大と都市計画の誕生、その発展と日本の都市計画の問題点について学びます。都市建築と居住、商業、都市の文化、交通について学び、都市は本当に必要か、皆さんと考えます。最後に、鶴岡市の中心商店街の理事長と都市計画課長をお招きしてミニ・シンポジウムを行い、一緒に討論します。毎回workshopを行い、皆さんで考えてもらいますが、その中で知識と識見を身につけ、シンポジウムでは専門家のお二人と丁々発止の議論ができるよう期待しています。 |
到達目標 |
都市計画の概要を理解し、用途地域、建蔽率、容積率、斜線規制が分かること。都市建築、庭付き一戸建て等、建築類型から都市を分析できること。日欧の都市計画の発展の差異、日本のまちづくりについて理解すること。中心市街地問題とその対応策を理解し、各地のまちづくり事例に通じていること。それらを踏まえて、酒田のまちづくりについて議論できること。 |
スキルの育成方法 |
①酒田市の市街化区域から1カ所を選び、建築類型と、どのような都市計画規制が行われているかを自分で調べ評価します。②都市に関する推薦図書を読み、酒田の中心市街地に当てはめて考察します。③鶴岡市と酒田市の中心市街を比較しレポートします。④行政や商店街の方を招いて討論します。 |
授業計画 |
回 | 授業内容 | 事前事後学修内容・所要時間 |
1 | 都市に計画は必要か?:workshop 11/30 | ①都市計画レポート(事後学習)6時間 |
2 | 都市計画法の基礎、都市計画図の読み方、街区調査法 11/30 | |
3 | 都市計画レポート:発表会と解説 12/7 | |
4 | 建築類型と都市建築(中心市街地と郊外)12/7 | ②読書レポート(事後学習) 7時間 |
5 | バブル経済時代の京都:ビデオ 12/14 | |
6 | 何が悪かったか:workshop discussion 12/14 | ②読書レポート(事後学習) 7時間 |
7 | 都市(中心市街)は要りますか?:workshop 12/21 | ②読書レポート(事後学習)20時間 |
8 | 都市(中心市街)はなぜ要るか 12/21 | ③鶴岡中心市街調査(事後学習)5時間 |
9 | フライブルクの都市交通LRT:ビデオ 1/18 | ②鶴岡中心市街レポート作成(事前学習)2時間 |
10 | 酒田市のバス路線図をつくる:workshop 1/18 | ③バス路線図をつくる(事後学習)2時間 |
11 | シンポジウム:酒田、鶴岡の中心市街地を比較して 1/21 | ④シンポジウム質問作成(事前学習)2時間 |
12 | シンポジウム:酒田、鶴岡の中心市街地再生を考える|外部講師:鶴岡市都市計画課長、鶴岡山王振興組合理事長 1/21 | ④シンポジウム討論のまとめ(事後学習)2時間 |
13 | まとめ(試験) 1/25 | ⑤試験準備(事前学習)6時間 |
14 | まとめ(試験の解説) 1/25 | |
受講者の事前知識と進度により適宜変更する。
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成績評価基準 |
①酒田市都市計画レポート、②推薦図書読書レポート、③鶴岡中心市街調査レポート、④討論への参加、⑤試験(番号は到達目標に対応)。各100点として、(①×2+②×2+③+④+⑤×2)/8 欠席は減点。 |
前提科目 |
観光まちづくり概論、観光まちづくり演習a |
後継科目 |
プロジェクト型応用演習(酒田市中心部に関するもの) |
教科書 |
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参考書 |
ゴードン・カレン「都市の景観」鹿島出版会、ジェイコブズ「アメリカ大都市の死と生」鹿島出版会、ルドフスキー「人間のための街路」鹿島出版会。他は授業中に指示。 |
その他・注意事項 |
この授業でいう中心市街地とは歴史的に形成された市街地です。鶴岡、新庄、山形、米沢などにもありますし、余目や大山などにもあります。訪れる機会があったら普段から比較して観察するようにしてください。なお、本講義は学問的視点(建築学、造園学、都市計画)と、実務経験(建築設計事務所と都市計画事務所で、その後大学に移ってからの設計や計画の実務、まちづくり、町並み保存活動の実践)からの視点の双方から行います。
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