科目名 (英語名) |
日本史a(2019年)
(Japanese History (a)) |
担当教員 |
本間 勝喜 |
開講時期 |
春学期 |
科目ナンバー |
SLA115 |
授業コード |
3401 |
単位 |
2 |
授業概要 |
毎回、主題に関してテキストを中心に説明する。次いで渡したプリントによって重要な問題を取り上げ、より詳しく説明する。同時に、できるだけ様々の学説を紹介して日本史を多面的な見る姿勢を養う。毎回コメントを提出してもらい、次回それに答える形でより深い知識にしていく。 |
到達目標 |
日本史を発展的・他面的に見る能力を養い、現代社会についても自ら歴史的に考える能力を養成させたい。また教職試験にも対応できる知識水準に引き上げたい。 |
スキルの育成方法 |
(1)歴史の事象がいくつかの要因が複雑に関わった結果として現れることをできるだけ具体的に説明する。|(2)日本の歴史が単独で展開するのではなく、近代以前は主として東アジア諸国との交渉の中で展開したことを理解させる。 |
授業計画 |
回 | 授業内容 | 事前事後学修内容・所要時間 |
1 | 日本列島への人類渡来・定住から古墳時代まで|縄文文化,弥生文化,邪馬台国,古墳時代を中心に— | ヤマトにおける国の成立の歩みに留意して予習・復習 |
2 | ヤマト王権の政治・外交から飛鳥時代の政治まで|倭の五王・大王と地方豪族,蘇我氏の台頭,推古朝の政治外交を中心に— | 大王を中心とした古代国家の仕組みに留意する |
3 | 律令制導入から奈良時代の政治・社会まで|大化改新と諸政策,白村江の戦い,壬申の乱,奈良時代の政治を中心に— | 我が国における律令国家の形成に留意 |
4 | 平安遷都から摂関政治まで|平安京の造営,蝦夷戦争,藤原北家の隆盛,天慶の乱,摂関政治を中心に— | 平安時代の政治の変遷に留意して予習・復習 |
5 | 院政の開始から鎌倉幕府成立まで —院政の開始と展開,保元・平治の乱,源平の争乱,鎌倉幕府の成立を中心に— | 源平両氏の台頭と抗争に留意 |
6 | 執権政治の展開からモンゴル戦争まで|承久の乱,得宗専制,二度のモンゴル戦争,永仁の徳政令を中心に— | 執権政治の実際と展開に留意 |
7 | 南北朝内乱から室町幕府の推移まで—鎌倉幕府の滅亡,建武新政,南北朝の内乱,室町幕府の成立を中心に— | 建武新政の問題と室町幕府の成立に留意 |
8 | 一味・一揆から戦国の争乱まで —一揆の時代,国一揆・郡中惣,応仁・文明の乱,戦国大名と地域国家を中心に— | 中世の一揆の実態に留意 |
9 | 天下統一から江戸幕府の開創まで|織田信長・豊臣秀吉の天下統一,二度の朝鮮戦争,徳川氏の統一・政治— | 織田・豊臣・徳川の政治とその差異に留意 |
10 | 幕藩体制の安定から享保の改革まで|綱吉期の政治と社会,新田開発と年貢増徴策,法典の編纂を中心に— | 幕府財政の行きづまりの打開策に留意 |
11 | 田沼時代から寛政改革まで|田沼意次の経済政策,諸藩の藩政改革,打ちこわしと政権交代を中心に— | 田沼意次の政策と問題点に留意 |
12 | 徳川家斉の政治から天保の改革まで —天保の飢饉,大塩平八郎の乱,天保改革の物価引下げと農村復興を中心に— | 天保改革の前提と改革の実際に留意 |
13 | 庄内藩の藩制と展開 —初期の藩政,高力忠兵衛の農政,寛政改革,三方領地替と反対運動,幕末期の動向など— | 庄内藩の藩政の特色と問題点に留意 |
14 | テスト | |
受講者の事前知識と進度により適宜変更する。
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成績評価基準 |
・毎回のコメントペーパー、中間レポート(50%) 2000字程度、課題の文を読んで意見を述べる。|・定期試験(50%) 論述4問 |
前提科目 |
なし |
後継科目 |
日本史b |
教科書 |
木村茂光 他 「大学でまなぶ日本の歴史」(吉川弘文館刊) |
参考書 |
授業時に随時紹介する。 |
その他・注意事項 |
予習はテキスト中心に、復習はプリント中心に各1時間行う。|課した中間レポートについて、後日丁寧な解説を行う。
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